「やや説明不足なのは気になるが、おすすめ以上。」映画 マイホームヒーロー yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや説明不足なのは気になるが、おすすめ以上。
今年94本目(合計1,186本目/今月(2024年3月度)12本目)。
(前の作品 「アバウト・ライフ 幸せの選択肢」、次の作品「PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」)
原作は見ていないほうです。
まず大きな特徴として「この人が犯人ですよ」というのは最初に公開情報として明かされます(ネタバレですらない)。よって、後はどうやって「動かぬ証拠をたたきつけるか」といった点に論点があたっていきます。
こうしたタイプの「最初にこの人が犯人ですよ」系の描写は見ますが、観客からするとどうしてもそこがわかっている分、登場人物がどうやってそこにたどり着くか、という謎解きの部分、あるいはそこに描写される人間関係等が論点になってくるだろう、といったところです。
この点でいえば、不自然なほどに突然人がいなくなる(なくなる)といった展開も当然発生しますが(原作通り?)、それもまた当然ありうるわけであって、リソースが限られてくるなかでの「さて、それをみんなであてましょう」系の映画のストーリーとしてはありだろうな、といったところです。
なお、犯人に関してはもう最初に「この人が犯人ですよ」は表示されますが、その動機などまで触れ始めるとネタバレどころの話ではないので、それらは飛ばすことにします。
これらの「ミステリーもの」が好きならおすすめ以上といったところでしょうか。
評価に関しては以下を考慮しました。
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(減点0.3/発炎筒の用途について)
発炎筒(※「発"煙"筒」ではないので注意)を私用で用いること、それ自体は法に触れることではないようですが(公園などでの使用を禁止する条例等の存在は除く)、この発炎筒は、道路運送車両法によって車に整備していることが求められるものです。これらがない場合、街頭検査でひっかかることになりますが、15日以内の整備(というより、法に適用するようにすること)が求められますし(整備命令)、これは罰金や懲役刑もつきうるほどのものです。
この「15日」というのは、実際に発炎筒を「適正な用法で使うこともあるから」で、「常に持っているとは限らない」からです。したがって15日という期限が与えられているのであり、発炎筒自体は普通に入手できるものです。ですが、1つの車に多数も入れるものではありません。
すると、使用すること「自体」は法に触れないとしても(公園での使用を禁止する条例等は除く)、結局整備命令が来れば結局購入しなければならないもので、発炎筒を「乱用」というのではないですが、「目的外使用」について何らかのエンディングロールでの断り書きが欲しかったです。
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