トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代のレビュー・感想・評価
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パッチギ!
ここ20年で最強の邦画といえば個人的には「パッチギ!」
何が最強かと言うと、キャスティング
高岡蒼佑、沢尻エリカ、塩谷瞬、小出恵介
いろんな意味で奇跡である
この前、見返していたら木下ほうかまで出ていた
この映画の音楽をやっているのが加藤和彦
フォーク・クルセダーズの「イムジン河」「悲しくてやりきれない」「あの素晴らしい愛をもう一度」の名曲が流れるこの映画、政治的信条に多少の偏りはあるが、「ガキ帝国」「岸和田少年愚連隊」に連なる井筒映画の傑作だと
二十歳そこそこで「帰って来たヨッパライ」を作る才能
その後も、個人的にはリアルタイムではないが、サディスティック・ミカ・バンド(面子の凄さ!)の中心として活動
遺書に、もう音楽では世界を変えられないと絶望を記していたらしいが…
若くして才能を開花させる人生、それはそれで色々あるのだなと…オワリ
音楽映画ではなくインタビュー映画
世代ではないですが「悲しくてやりきれない」「イムジン河」「白い色は恋人の色」等が好きで素晴らしい曲を作った常に最先端だった人という認識。最近はネットでサディスティックミカバンドのUKでのTV出演動画を見て何て今みてもかっこいい斬新な音楽かと驚き、もっと知りたくなり映画も観てみました。
もっと曲やライブ映像が流れる音楽映画かと期待したのにほとんどインタビューをつなげたものだったのが肩透かし。御本人の語る映像も非常に少ない。観客も知ってる前提なのかインタビューを受ける人達の名前と肩書を登場のたびにずっと出してほしかったです。
UKでのTVライブ動画は映画でも流れておりやっぱりとってもカッコよかった。ライブ映像をもっと見たかった。
ミカさんが去ってすぐ安井かずみさんと結婚したことで「遠くへいった気がする」と語られてましたが、ポンとロールス・ロイス買っちゃう身の上でも遠い感じじゃなかったらしいのに、本当に別世界の貴族みたいな人達に囲まれるようになったということなのかな。
実際に知ってて好きな曲はアレンジされた曲ふくめミカさんがいた70年代の曲ばかりでした。それ以降は知ってるのは「不思議なピーチパイ」ぐらい。
他はフォーク・クルセダーズやミカバンドのものと違い「今聴いても素敵」「斬新!」という感じはなく?歌詞も曲も時代を感じるものがありました。ファッションやお料理の話も確かに庶民からしたら遠くの世界というか。
勉強にはなりましたが当時をよく知らない詳しくないものがみても改めてファンになるような映像がほしかったです。
ラストは皆で「あの素晴らしい愛をもう一度」の合唱。北山修さんがご健在で歌っておられそれはよかったのですが。
回想でも何かと男性ばかりで女性は数人のみだったし時代感じると思わされたのが、今も当時を知る年配の女性は出さないのに二世か若い女性なら混ぜてもよいよ、みたいな。おそらく全員が何もないところから出た叩きあげ(お坊ちゃんお嬢様育ちはいても)だろうに二世さん混ざるのは特に興ざめ…。
常に最先端を求めてたらしい加藤和彦さんの映画の締めとしては何かこの合唱で終わりは違うんでは??と思わされました。
トノバンの偉業を、存在の大きさを知った
トノバンこと加藤和彦さんの軌跡をたどったドキュメンタリー。
思えばフォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」で出会ったトノバン。1967年、7歳だった。小学生だったけど強いインパクトを受けた。
しかし間もなく洋楽に走ってしまったからなぁ。
生前の祖母が「アメリカかぶれ」と言っていたが、まさに洋楽至上主義だった🙇♂️サディスティック・ミカ・バンドさえ遠くで聴いていた感じ。
この作品で加藤和彦さんを追体験した。
知らないことが一杯あった。
激しく感動した。
そう、すんごいキャストたちのコメントに彼の偉業を知る。存在の大きさを知る。音楽、ファッションに食と常に本物を志向した。長い間カルチャーの中心にいた。牽引した。
日本の音楽シーンをけん引した加藤和彦
音楽のドキュメンタリーなのに音響が悪い
2024年劇場鑑賞141本目。
実話ドラマだと思って行ったらドキュメンタリーでした。全然知らない方だったので話もいまいち入ってこず。でも自分の大好きな曲の「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌っていた人で、帰ってきたヨッパライとかこの曲もこの曲もそうだったんだ、と驚かされました。
しかし自殺の話になると結局どうしてかということは全く掘り下げられることはなく、ただ周りの人が止めることができなかった自分を責めているのを見ると自殺は自分だけでなく他人も傷つけるというのは分かりました。
ただ、この映画音楽を扱うドキュメンタリーのくせに音がひどく、インタビューは常にエコーがかかっていて非常に聞きづらい上にインタビュアーの相づちがいびきみたいで客席で誰か寝てるのかと思ってしまうくらいです。素人YouTuberでももうちょっとましな音声なんですが・・・。
映画のクオリティとして残念
加藤和彦に関する様々なエピソードは非常に興味深い。そして特にサディスティックミカバンドの音楽の素晴らしさを改めて認識できた。とはいえ…
映画としての出来が残念である。
まず、複数のインタビューをひたすらつなげていく、こんな編集手法は事件系のドキュメンタリーでもなかなかお目にかかれない(同じくインタビュー中心の事件系映画である「正義の行方」を見てほしい)。ましてや音楽系の映画でお話ばっかり、というのはいかがなものか。しかも泉谷しげるや高中正義らのしゃべりが言葉の途中でブツっと切られたりする。何らかの演出意図があるのかもしれないが、全く効果的ではない。
何より不満なのは数々の音楽の使い方だ。
加藤の作品の紹介の仕方はワンパターン。まずジャケット画像とともに音楽が流れる。途中で関係者のインタビューに切り替わって、音楽はBGMとなりスッとフェードアウトする(このフェードアウトの仕方が、毎回あまりにもおざなり)。工夫も何もない。音楽はただインタビューのきっかけとしてのみ使われている。
例えばインタビューで「あの曲のパーカッションは…」などと解説が出てくると、その部分をきちんと聞いてみたくなるが、一度消えた曲が再び流れることはない。マニアックな音楽解析番組である「EIGHT-JAM(旧「関ジャム」)」であればきちんと「もう一度」と言って流してくれるはず。見ている人のそういう心理を学んでほしい。
映画のかなり最初のあたりから感じていたのは、以上のような編集、音楽の使い方の”雑さ”である。厳しい言い方をするとセンスが感じられない。
加藤和彦のようなセンスの塊、音楽だけでなくファッションや料理にまでセンスを発揮していた人物の評伝映画を作るのに、このセンスの無さは致命的だと思う。
加藤本人も、自身の映画化として残念に思っているのではないだろうか。
物足りない深度
知らなかったことを多々教えてくれたドキュメンタリー映画。だけど、監督は加藤和彦の何に目を凝らそうとしたのか?--その格闘の力が弱くないだろうか。それは他のレヴューワーも指摘していたように、最後のなんとも当たり障りのない、加藤和彦の音楽をなんともほのぼのと継承できるかのような安易な主題と表現--みんなで合唱--に表れている。
このドキュメンタリーのもう一つの弱さは、加藤の音楽と生き方にとって決定的と思われる二人--福井ミカさん安井かずみさん--を含む女性への視点が欠落しているところにある。英国テレビ番組のスタジオライヴ映像のミカのカッコ良さは群を抜いていて、半世紀後の今でも色褪せない。オノ・ヨーコさんと並んで過小評価されている日本を代表する女性アーティストじゃないだろうか。
映画を通じて加藤和彦さんの素晴らしさを知る
日本ポップス史に不可欠なミュージシャン
私は加藤和彦の音楽をリアルタイムで聴いた世代ではない。むしろ父親がフォークルど真ん中。なので彼の存命中はその音楽に触れることはあまりなかった。また、彼が先鋭的すぎるが故にそのミュージシャン像の全体的な把握がよくできていなかった。
ただそんな私も彼が亡くなったときの衝撃は強く印象に残っているし、サブスクを利用するようになってから過去の作品に触れる機会も増えて、自分の中でも大きな存在のミュージシャンになっていきつつある今、この映画でようやく巨人の全体像を確認することができたという印象だ。
彼がデビューしてはや半世紀が過ぎたが、次の半世紀も間違いなく聴き継がれていくことだろう。楽曲のクオリティの高さはもちろんのこと、込められたアイディアは些かも色褪せない。
音楽に限らず、時の流れに流されず残ってきたアートは紛れもなく本物である。加藤和彦のことをよく知らない私のようなリスナーにこそ観て欲しい、とても丁寧なドキュメンタリーだ。
余談だが、この映画の作成を提案した高橋幸宏の誕生日に観たのは感慨深いものがあった。天国にこの映画が届いていることを願ってやまない。
何度も波が
何度も涙が
「トノバン
音楽家加藤和彦とその時代」
’
1979年アルバム「パパ ヘミングウェイ」を
聴いた時の衝撃は今も覚えてる。
カッケェー、なにこのダンディズム、
日本のポップスって
ここまできたんだ、とレコードに針を
落とすたびに興奮した。
続いての「うたかたのオペラ」、
「ベル・エキソントリック」のヨーロッパな
デカタンぶりも、安井かずみの他に類を見ない
言葉の退廃ぶりにやられた。
’
と同時にこれだけの世界観を作り上げたのに
なんでボーカルが加藤さんなんだろうと思った。
完璧なコンセプチュル・アートをもっと高める
には、各曲をさらに表現できるボーカルを
入れた方がいいのにと。
’
最も僕はその後の「あの頃、マリーローサン」と
いうアルバムが一番好きで、これは加藤さんの
ボーカルが心地良いんですけどね。
’
本作は加藤さんと親交のある多くの方のインタビューで
構成されているドキュメンタリー。
これを見るといかに彼が才能あふれる日本で唯一無二の
音楽家であったか、よくわかる。
’
一流の服を長身にさらりと着こなし、一流の料理人も絶賛する
舌の敏感さ、豊饒さ、作らせても天下一品、
かっこいいアルバムを作ろうとしたらあの頃のミュージシャンは
みんな「加藤和彦詣で」だったという。
’
女王安井かずみと世界を旅し、優雅なスタジオで
音楽三昧。
スクリーンを見ながら僕は思わず、「貴族だなぁ」と
つぶやいてしまった。
’
だからこそ62歳の自死は、悲しすぎる。
悔しすぎる。
経済的な問題も相当にあったらしいので
加藤さんの美意識では耐えられなかったんだろうけどね。
’
最後に流れる仲間たち追悼の「あの素晴らしい愛をもう一度」
のセッションに、救われた。
’
時代を作った天才
日本の音楽シーンに、トノバンこと加藤和彦がいかに稀有な存在で、時代を作った天才かがよくわかるドキュメンタリーでした。
また、私の青春時代に欠かせないミュージシャンの一人だったな、と改めて思いました。
ほぼ引退した拓郎や、亡くなった坂本龍一・高橋幸宏らのアーカイブ映像もあって、全体に追悼ムード。
私の知らない(私が知らなかっただけで、有名なのかもですが)、福井ミカや安井かずみとの結婚関係の証言があったのには満足。
ただ、加藤和彦がいかに「本物」「時代の先端」を追った人だったのかを見せるため、ファッションやグルメの観点からに尺を取りすぎていたのが、少し残念ではありました。
「サディスティック・ユーミン・バンド」「和幸」などのバンド、ゲーム音楽などには触れず、晩年の音楽に関しては扱いが少なかったのが不満の原因かと。
フォークルメンバーの新聞連載などで、加藤和彦は病気と、気力の枯渇で、「新しい曲が書けない」「豪華な暮らしにだわって散財し経済的にひっ迫した」ために、自ら命を絶ったと言われていますが、真相はわかりません。
ただただ、あの才能が失われたことが残念だな、と思いました。
60年代 フォーク・クルセダーズ 70年代 サディスティック・ミカ...
60年代 フォーク・クルセダーズ
70年代 サディスティック・ミカ・バンド
等、あまりに有名なお方の足跡を辿る記録。
私的には、ミカバンドは相当聞きこみましたが.
それだけではなく、誰でも聞いたことがある曲が次々。
映画中では、時系列に沿って丁寧に、各時代のトピックを綴っていました。
"帰って来たヨッパライ" のコードとか、
ミカバンドの英国での注目ぶりとか、
竹内まりやさんのプロデュースとか、
同じことは二度やらないとか、
じつは料理人としても超一流とか、
etc.
これ以上の音楽家は、過去も今後も、そうは出ないんじゃないかと。
凄みを再確認してきました。
映画の締めは、トリビュート的に「あの素晴しい愛をもう一度〜2024Ver.」を。
加藤さんご本人と親交のあった演者さんたちも、錚々たる顔ぶれですし。
何よりの驚きは、若い2人の人選...想定しうる究極だろうと感じています。
坂本美雨さん=まさに次世代
石川紅奈さん=おそらく既にウッドベースの第一人者。
恐れ入りました。
SUKI SUKI SUKI
感動的なラスト
オンタイム
容姿も生き様も全てが格好良い人💜
加藤和彦って、リアルタイムで聴いてなくて、凄い影響力ある人だったと言うのも、後追いレベルの知識しか無かったんだけど、この映画観てビックリ、感動っ❣️
容姿も生き様も全てが格好良い💜10年早く生まれて生で聴きたかったなぁ~😆
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