「こんな凄い日本人なかなかいないよね」トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代 あさちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな凄い日本人なかなかいないよね
途中何度も嬉しくて、嬉しすぎてゾクゾクした
加藤和彦という戦後日本が生んだ希代の天才を優しい愛情に満ちた視線で丁寧に描き出してゆく
アルバム「黒船」はミュージシャンもスタッフも物凄いメンバーだったから英国でブレイクし世界中に驚きを持って受け入れられたのが改めて腑に落ちた
高校生の頃レンタルレコードをダビングしてカセットテープが延びるまでウォークマンで聴きまくってたら、新鮮な耳には次々と音楽的に気付きがある本物の名盤だった、今も聴いてる
「パパヘミングウェイ」も初めてLP盤で聴いた時の衝撃🫨は忘れられない
今、サブスクで聴いても1ミリも古びてないどころか今を感じるエポックメーキングな先進性を確認できる
常に時代をリードしていたんだと・・・
そこからの「ヨーロッパ三部作」からもらったものは音楽にとどまらず欧州文化をむせ返るほどの芳醇さで魅せてくれた宝箱
あの頃、自分の生き方に影響を及ぼすほどのインパクトだった
友人で故人の今野雄二氏も一瞬だが映画に登場すると私の記憶から"スーパースノッブ"なんて忘れてたエモい言葉も突如蘇ったり、竹内まりやさんのデビューにまつわるエピソードも懐かしいしファンとしての純粋な歓びでまたゾクゾク
そしてエンディングの素晴らしい合唱で心が救われた、言葉ではなく歌で伝えるなんて彼に相応しすぎて泣きそうになる
私自身も自死の訃報から抱えてしまっていた胸の暗くて重い塊が雲散霧消してゆくような、えも言われぬ優しくて温かい気分に包まれました😭
こんな素敵な映画を作ってくれた皆さんに心から感謝します🫶
ありがとうございます😊
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