極限境界線 救出までの18日間のレビュー・感想・評価
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実話ベースながら…
タリバンに拉致された韓国人を救出するために奮闘する、韓国外交部の外交官と国家情報院のスパイをファン・ジョンミンとヒョンビンがそれぞれ演じる。
いやしかし、このぐらいのちょっとしたエンタメ作品の面白さっていうことでは、韓国映画は完全にハリウッドを凌いでるよね。ヒョンビンがはじめの「ツン」からやがて先輩への「デレ」に変わる、って意味では現在続編公開中の「コンフィデンシャル 共助」と同じなんだけど、兄貴がコメディ畑のユ・ヘジンからファン・ジョンミンに変わるだけでこれほどタイトな感じになるのは面白い。
実話ベースながら実際にどんな交渉がなされたのかは明かされていないので、特に最後の交渉は「そうだったのかも」と思わせるリアリティ。
アクションも含めめちゃくちゃ面白く出来てるので、観ない手はない。お薦めです。
国を代表してタリバンと直接交渉する場面の緊張感といったら
モガディシュとは違うが同じく外交官が主人公。アクションは少ないがヒリヒリする交渉場面は中だるみがない。今回もとても面白かった。
良く出来たサスペンスドラマ
韓国映画ですが、主な舞台がアフガニスタンの街と砂漠なので海外ドラマのような雰囲気で楽しめました。
娯楽作品ですが、実在の事件をもとに描いたリアルなサスペンスドラマになってます。
無敵なスーパーヒーローが登場することはなく、交渉役の外交官と情報局工作員が韓国人23人の人質救出のために手を組み
命がけの交渉を続けるというストーリーです。多くのトラブルとハプニングの連続で救出不可能な事態になって最終手段の直接交渉に最後の望みをつなぐが・・・。
綺麗ごとでは済まないリアルな交渉現場を描いているのも韓国映画らしく最後まで十分楽しめました。
2007年当時の外交担当者の大変な苦労が偲ばれます。おすすめします。
ただ助けたい
正義感を振りかざしたり、上の指示だからと業務的に動いたりせず、純粋に「助けたい」という一心で拉致された人々の釈放に向かう主人公の姿。あまりにカッコよくて惚れた。「ただ悪より救いたまえ」でも同じこと思ったな。ファン・ジョンミンが表現する男に、とにかく憧れる。
どこまでが実際に起きたことなのか、事件の概要を詳しく知らないのでよく分からないが、交渉役の外交官・チョンと工作員のパクには頭が上がらない。尊敬。自分がこんな状況に立たされたらここまで現場に飛び込むことできないだろうし、大臣や翻訳者などのチームメイトですらめちゃくちゃすごいと思う。普通の映画だったら、あくまでフィクションだからと客観的に見ちゃうけど、この映画は違う。エンタメ性もありながらその場に立たされているような、かなりの緊張感があった。
演出は正直...微妙。
リアリティを追求するがために、アクションやサスペンス要素のド派手さは無い。脚色しているとは言えど、ベースは実話だから、そこは期待しちゃいけないのかな。にしても、映画に落とし込むならもっと振り切っても良かった気もした。基本的にテンポはいいから飽きはしないんだけど、会話が続くシーンは睡魔に襲われる。「ハント」と一緒で、暗い場面が多いんだよね。
映画としては色々とツッコミどころあるけど、主人公の生き様がとにかくカッコよくて胸熱だったから、予想以上に満足のいく作品だった。でも、「パーフェクト・ドライバー」のようなエンタメ全振りの韓国映画も、そろそろ見たいかな。ヒョンビン、またもやいい役してました。
「過大評価」w
2007年に発生したタリバンによる韓国人拉致事件を元にしたフィクション。
本作は実話を元にしましたが、人物や出来事は架空のものです。的な字幕で始まったけど…。
実際の事件についてはあ〜あったな〜ぐらいの記憶はあったけど、鑑賞後ちょっと調べたら、日付とかもいじっているんですね。これはフィクションです!を強調する意味合いかな?
宣教目的でアフガンを訪れた23人の韓国人がタリバンに拉致されて、韓国軍の撤退と収監されたタリバンメンバーの釈放を要求されて始まって行くけれど、次官や交渉人がアフガンに到着し、早速の高慢ちきっぷりの連続に、フィクションとはいえ流石K国さんという感じ。
まあ宣教は事実で色々問題になってますし、信仰に興味無い自分からしたら、ヤハウェもキリストもアッラーも同一の神様だし、そもそもおとぎばな…ですけどね。
どこまで事実か知らないけれど、言論の自由を訴えたいのか、TV局批判なのか、報道規制も出来ない政府批判なのかという展開も流石です。
個人的にはこういう情勢で宣教の為にアフガンに行った人達に同情するところは無いタイプなので、その辺のお涙頂戴が少なかったのは好感触。
まさかの連合軍という名の下、米国がこの国にそんな配慮、というか、そんなお願い聞いてくれるかよ!的なツッコミどころ満載なエンタメもあったけれど、そこそこスリングだし、2転3転の高衝撃もありなかなか面白かった。
ドローンの使い方が、、、
映画やドラマで使用される、
ドローンのショットは、
あまり評判が良くない。
これはドローンの映像が悪いのではない。
使用法が良くない。
ドローンの技術が高くない場合が多い。
そもそもカメラは、
登場人物の視点で見ているものを撮影、スクリーンに投影する。
登場人物以外でも、
神の視点、鳥の視点、昆虫の視点、それぞれリアリティを出すためにレンズを変えたり、
ステディカメラ、クレーン等を駆使したりいろいろ。
その中でも移動ショットというのは、人間の動作に沿って、
人間がどのように見えているかを基本ベースにしている。
空高く急上昇するショットなんて誰目線?違和感しかない、という事が多い。
本作は上手い!
ドローンが上手というのは、
カメラマンやドローンチームだけが上手いのではなく、
全スタッフキャストの連携が必要。
なので、
ドローンが見事なチームは、
シナリオも上手いし、
ケータリングも美味い。
そう、
帰るところがないひとはいない。
セリフだけでなく、
たった100分程度で魅せ切る技術の高いチーム。
どうして…
この映画を観る限り、アフガニスタンって、砂と岩のクニですね。此処で暮らすには、どんなルールが必要なのかな。
タリバンの語源は、神学校の学生という意味らしい。急進的に近代化を進める親世代より、貧しくとも、神と共に暮らす生き方をする祖父母世代に、戻ろうとする学生運動が、その始まりだとか。それがどうしてあんな事件起こすようになったのかは、分かりませんけど…。因みにジハード(聖戦)とは、自分の怠け心と闘う強い意志を指す言葉だったのが、いつの間にか、自分と意志がそぐわない者を殺戮する大義に変換されたらしい。変換したのは誰なの?。
こう書くと、三度の飯よりジハードが好きなヒト達を理解するのは、到底できないと考えちゃいますけど、それでいいのかな?。
私が、私の社会正義を振りかざしたところで、世界は微動だにしません。たださ、チョン室長みたいな交渉人がもう少し多くいたら、世の中今よりマシになると思いませんか?。使命の為なら、命を投げ出すパク工作員の覚悟はお持ちですか?。
私はタリバンを支持しません。ただ、アメリカが撤収すると、瞬く間にアフガンを手中に収めたのは、それだけの支持者がいたことを意味します。私達が理解できない社会正義を持つヒト達がいる。でも、同じヒトなら、傷つけ合う前に、交渉することができるかも。イスラエルとガザのヒト達も、早くそれに気づいてほしいものです。
どうして世界はいがみ合うんですかね。
室長!、出張できます?。
通訳さん、見つかりました?。
危険でも勝手に行く人と助けないといけない人
詳細は想像と注釈されてますが、おそらく完全実話なんでしょうね。
23名の人質(2名死亡?)で30億円なら、当時の日本人2名は助けられなかったんですかね?日本は韓国の様に交渉してくれそうもないので、渡航危険マークの国への旅行は自己責任なんでしょうね。
日本との違いを考えながら観るのも面白い
タリバンの人質となってしまった国民を救出しようとするって、人ごととは言えないお話。人質が23人もいるなんて日本では経験がないことだけど。
韓国から来た外交官と海外での人質事件に携わったことのある情報員が協力していくって展開はなかなか熱い。救出のために一丸となるってわけにもいかず、役人のメンツや建前みたいなものも邪魔してくる。
日本の人質事件でもこんなやりとりがあったんだろうか、なんて思いながら観ていたのだが、さすがに最後の作戦が成立するのは日本ではありえないだろう。あそこまでトップダウンで意志決定はできないから。あの小さなテーブルで最後に繰り広げられたやりとりは、とても緊張感があって、クライマックスにふさわしかった。
全体的にはやや地味な映画であることは間違いない。バイクを使ったカーチェイスとかもあることにあったけど。でも、大きな不満はない。あの緊迫感と男の友情あれば十分面白いってことだ。
ただ、冒頭からずーーっと引っかかってしまって乗り切れなかったことがある。それは、人質たちのアフガニスタン渡航目的。あの時期のアフガニスタンに宣教で行こうなんて自分勝手すぎるだろ。ここらへんは事実のようだから仕方ないところだけど、納得はいかない。で、少し調べてみたら、事件が発生してからの経過は基本映画の通りじゃないか。それをここまでのエンタメ作品にしたんだな。うーーむ、それもすごい。
ラストまで緊張感たっぷり
初めての韓国映画という事でキャストの方々も全然知らないのですが、主演のお二人は有名な方々のようでした
韓国の23人が人質となり、そこから交渉が始まってずっと緊張感が続きます
これでやっと解放されると思ったらうまくいかずの連発でどうなるのかとさらに緊張感が増してました
人質の解放が一番重要とは思うのですが、その国それぞれの優先順位があり、そこに歯がゆさを感じます
でもやっぱり人質の解放がどの国にとっても自国民じゃなくても一番優先される事と思うのですが
それにしてもあのテレビ局、ほんと人として最低でした
人質救出にはずっと交渉だから派手なアクションシーンはないのですが、それでも自分の命よりどうにかして解放されるよう交渉するストーリーは観応えありました
日本人で同じような事があった時、日本はこんなふうに命懸けで助けようとしてくれるのかと、こういう人質救出の映画を観る度に思います
「誠に遺憾です」しか言わない政府でないと良いです
初めての韓国映画に満足ですが、コミカルなキャラなしでずっと緊張感のあるシリアス一辺倒の方が私には良かったです
タリバンと韓国の戦いの実話
題材に鮮度あったし相変わらずスケール感あって映画としては素晴らしかった。
ただその割にそこまでスリルもなく面白さが足りなかったのは残念。
韓国映画慣れしてる者には物足りないストーリーでした。
どこまでエンタメ化したんだろ。
誰もが知るタリバンの話。各国がからんでいたしどの国も人質問題はニュースになっていたよなー。自己責任で国に迷惑をかけるって構図も沢山あったし。人命第一だけど複雑だよねー。
今作、どこまでエンタメ化したかわからないけれど交渉のやり取りはアクション少なめでも緊張ありっぱなし。しっかりコミカル的な通訳も絡めて韓国映画はやっぱりこういうのうまいなー、と。面白かった。
使命
143本目。
勢いで2本目、眠いけど。
カンダハルって、こっちも中東なのね。
でも、目的が分かりやすいから、あとは手段がって事か。
この作品に限らずだけど、どうしても日本も同等の物が作れるかといつも思うけど、国名とかボカシちゃうんだろうな。
話を戻して、緊張感があり、タイトル通りの作品。
職務を超えた使命と言った所、いや職務=使命なのかなと。
でも、運の良さが気になるなあ、そこは見せて欲しいかったかな。
もう少し踏み込んだ描写が欲しかったが、今週のおすすめ以上。
今年361本目(合計1,011本目/今月(2023年10月度)26本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
「カンダハル」という語はこちらの映画でも実は登場します。今週はカンダハル(人口65万人程度)祭りなのでしょうか…。
最初に「実際にあった出来事をモチーフにしているがあくまでもフィクション」ということは強調されます。この点、この映画が描く対象がどうしてもセンシティブな部分がある点からきているものと思います。
結局「実際にあった出来事」をテーマにしているため(あるいは史実も参照にしているため)あることないこと描くことはできず、一種のドキュメンタリー映画的な要素も少しですがあります(お笑いシーンといったものはほぼほぼないです)。また、映画だけを表面的に見ると、「韓国の軍隊(自衛隊)はすごいんですよ」みたいな自国を自慢するような展開にも見えますが、確かにその点は「一部において」感じられるものの、韓国側の立場、タリバン側の立場ともにほぼ半々に描かれており、一方的に「タリバン=悪」やもっと悪い「イスラム教=悪」といった描き方になっていない点に好感が持てました。
ただ一方で、多くの方が気にされるであろう点について、やはり法律系資格持ちはやはり気にする点があるわけであり、この点はそこに関する描写や説明を入れてほしかったです。
採点は以下を気にしたもの(主に憲法論)ですが、0.3か0.2か迷って0.3の切り下げ4.5という扱いですが、4.5か5.0かというのはあまり大きなところではありません(というか、0.1単位で評価できるようにしてほしいです…)。
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(減点0.3/被害者たちが「この時期に」現地にいっていたことについての考察論)
まず、この映画で冒頭に描かれる「特定の宗教」は実際に存在する宗教で、日本でもみられますが、韓国のほうがもっと多く見られます(韓国映画では気が付かずに登場しているケースすらある)。
一方で日本の憲法でいえば、信教の自由(20条)や国外移動の自由(22条の2)が該当するように、「どんなに危険な場所であろうと」憲法で保障されたことを否定することはできず、その2つは韓国憲法においても明記されているものです(韓国憲法14条、20条)。
つまり、「憲法が最高法規である国」においては、いかにある地域が危険だと認識されていても、その憲法が定める諸権利を果たすために行動すること「それ自体」を妨げることは誰にもできず(「行かないで」とお願いすることはできるが、実際に実力をもって制限すると問題になる)、「最高法規を守ること」と「危険な国に行かないことで、ひいては国家に迷惑をかけないようにする」という2つがクロスする論点がこの映画にあります。この「国家に迷惑をかけないようにする」も抽象的で、実際に「正当な理由もなく働きもせずすぐに生活保護を求める」といった積極的なケースや、本映画のように「積極的なものと消極的なものの折衷的なもの」、さらに実例はちょっと思いつきませんが「消極的に迷惑をかける」類型の3類型あるところ、「国民は自国に協力しなければならない」などという規定はどこにもないので(日韓とも)、特に「折衷的ケース」や「消極的ケース」において、「憲法で定められた自由」と「そこにはいかないで」のどちらを優先するか、という一種の憲法論について、ある程度掘り下げた考察が欲しかったです。
※ 日本においては、信教の自由(20)は最大限に守られ、よほどのことがない限りこれが侵されることがありませんし(宗教法人法の解散は関連はするが、別の話)、海外旅行の自由の制限も、数例しか判例がなく(しかもソ連があったころの冷戦時代の判例なので、今どれだけ通用するのか怪しいものもある)、日本は「できるだけいっては欲しくはないけど、でも憲法論の考え方で考えれば行くといわれたら止められません」という考え方に基本的には立ちます(戦後間もないころの判例の一部を除く)。
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バカじゃねーの?
あの時期にアフガニスタンに行くなんてバカじゃねーの。
しかも、キリスト教の宣教活動しに?
アラーの神のためなら自爆テロも辞さない人たちに、キリスト教の普及?
もうね、空いた口が塞がりまりませんよ。
遺書まで書いて覚悟をしてアフガニスタンに行っておきながら、いざ捕まったら「助けてください。死にたくありません」だと。
お前らのせいで何人犠牲になって、いくら金がかけられるか、分かってんのか?
もうね、映画の冒頭からムカムカしっぱなしでしたわ。
考えさせられるけど?
この作品は、2017年のタリバン韓国人人質事件をベースに制作された作品だが、
まだまだタリバンは健在だし、今はイスラエルパレスチナ問題がメインニュースに
なっている中、今ホットな作品。色々と考えさせられた。
ヒョンビン、ファン・ジョンミンの演技はさすが。
しかし、脚本、ストーリー構成はもう少し練ってほしかった。特に、最初のシーンは。
ファンジョンミン、ヒョンビンは認めても、もう一押しが欲しい作品。
酷い緊張感と拭えないやるせなさ
2007年にアフガニスタンで起きたタリバンによる韓国人グループ拉致事件の映画化、観終わってあらためてどんな事件だったかググってみると、大枠ほぼ事件通りな様子
行くなって言ってんのに行く頭沸いてる系がただ自国民であるがゆえに命懸けで救出を試みる外交官の使命感
機関銃持って取り囲んでる輩が気まぐれで引金をひいたら自分の人生終わりっていう酷い緊張感と、拭えないそんなことになった理由のやるせなさ
わが国ってタリバン政権下のカブールに去年大使館を開設してんのね、頭が下がります
あと、髭面のヒョンビンもまたえらくカッコいいことにも触れねばなるまい
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