「【”タリバンに誘拐された韓国人23名を救出せよ!”タリバンとの24時間制限の韓国外交官と、工作員の男の身命を賭した尋常でない交渉シーンに引き込まれる作品。】」極限境界線 救出までの18日間 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”タリバンに誘拐された韓国人23名を救出せよ!”タリバンとの24時間制限の韓国外交官と、工作員の男の身命を賭した尋常でない交渉シーンに引き込まれる作品。】
■アフガニスタンの砂漠地帯で宗教布教団の韓国人23名がタリバンに拉致される。彼らの要求はアフガニスタンからの韓国軍の撤退と刑務所に収監されたタリバン戦士23名の釈放であった。
期限は24時間。韓国政府から派遣された外交官のチョン・ジェホ(ファン・ジョンミン)はアフガン外務省にタリバン戦士23名の釈放を要請するが、拒絶されてしまう。
そこに現れた韓国秘密工作員、パク・デシク(ヒョンビン)彼は過去、イランでの人質を目の前で殺害された苦い過去があった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・人質モノは、漲る緊張感が尋常でないが、今作品もそうである。だーが、ちょいと自己責任論を思い出してしまったのも事実カナ。タリバン支配地域に、布教活動でわざわざ行くかなあ。
・韓国政府から派遣された外交官のチョン・ジェホを演じたファン・ジョンミンの、通常の外交ルールを逸脱するようにタリバンに見せかけた交渉術は見事だが、勿論彼の命の保証はない。
だが、彼は防弾チョッキを脱ぎ捨て、タリバン幹部と刺しで交渉するシーンは凄い。
・交渉の最中、タリバン幹部に、貴方の立場を証明せよ、と言い2名の衰弱した女性を開放させてからの、”貴方達の要求は飲めない。”と言いきる際の、何も知らされていなかった通訳カシム(カン・ギヨン)の慌てぶり。(そりゃ、そーだ。)
・だが、それは米軍攻撃までの時間稼ぎだった事が分かる、激烈なシーンからの”貴方は、部下の命を取るのか、人質の殺害を優先するのか”と”、畳みかけるシーンも凄い。
・最初は、上手く行っていなかった外交官のチョン・ジェホと韓国秘密工作員、パク・デシクの関係性も、パクがチョン・ジェホの胆の据わり振りと、自分と同じ韓国外交の名誉より人質の命優先という選択を見て、それまで”役人”と言っていた態度を変え、彼に様々なアドバイスをするシーンも良い。
<今作は、タリバンとの24時間制限の韓国外交官と、工作員の男の身命を賭した尋常でない交渉シーンに引き込まれる作品なのである。>
■2023年公開のこの作品は、愛知県で公開されたのであろうか?映画自体も知らなかったし、当然フライヤーも手元に無い。何故?ファン・ジョンミンとヒョンビンの初共演作だよね?
又、東京と大阪のみの名古屋飛ばし公開だったのかな。劇場の大スクリーンで観たかったなあ・・。>
共感を有り難うございます。そうですね。ファン・ジョンミンの命懸けっぷりが、この作品の全てでした。「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」を観ても、汗と埃と青あざの似合う、貴重な人材ですね。