隣人X 疑惑の彼女のレビュー・感想・評価
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人間とは、幸せとは、考えさせられた
故郷の惑星の紛争により、宇宙から難民として地球にやってきたXと呼ばれる生命体が世界中に溢れ、各国が対処に悩む中、日本はアメリカに追随するように彼らの受け入れを決めた。Xは人間にそっくりな姿で日常に紛れ込んでいるため、人々は誰がXなのかと不安や動揺が広がっていった。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎はスクープを取ろうと、X疑惑のある柏木良子の追跡を始めた。宝くじ売り場で働いてた良子に接近し、やがて良子に対して本当に好きになってしまった笹は、彼女への思いと騙してる罪悪感、記者としての仕事、おばあさんの入所してる施設の支払いなどの金銭面、をどう消化していくのか、Xは見つかるのか、という話。
宇宙から難民として地球に来たが人間に危害は加えない、人間そっくりで見分けはつかず、セックスして子供も作れる、なら誰がXでもいいではないか、なんて思って観てた。
台湾からの留学生リンなど、日本語が難しくて働きながら勉強してる外国人も多いし、バカにするなら逆に彼女らの母国語を勉強した事があるのか、と聞きたい。
笹を通して、日本人とは、人間とは、幸せとは、考えさせられた。
良子役の上野樹里を久々にスクリーンで観たが、相変わらず美しくて魅力的だった。
面白かった。
面白いのか、そうじゃないのか
お前の方がよほど不審者だよ
宇宙からの難民として地球に大挙避難してきた「X」と呼ばれる生命体、
各国の対応は異なるもののアメリカが正式に受け入れを決めたことから日本政府も追随。
しかし官と民の受け取り方はまた別。
自分の近くにも「X」が潜んでいるのでは、と
多くの人が疑心暗鬼に。
もっとも「X」の特性、
最初に触れた人間に擬態し
「X」間でも、人間との間でも生殖行為ができ子孫を残せてしまう。
また、擬態時のコピーエラーにより
自身が「X」であったことの記憶を失う場合もあり、
世代が繋がれば自身が「X」なのを自覚していないケースも多々。
更に「X]は、人間に危害を加えられないことから、
表立った排斥や迫害には繋がっていない。
ここで古くからの{SF}ファンは
〔遊星からの物体X(1982年)〕を思い出す。
本作との大きな違いは、クリーチャーの異形さ、
生物を襲うこと、また
擬態・同化する異常なスピード感。
が、その三点の差異が圧倒的な恐怖を生む
(逆に言えばそれがないだけで、随分とソフトな印象を受ける)。
週刊誌記者の『笹(林遣都)』は
市井に潜む「X」を探り出す特命を帯び
疑いのある『柏木良子(上野樹里』に近づくのだが、
次第に彼女に恋愛感情を抱くようになり・・・・。
ここで本作のもう一つのテーマが浮かび上がって来る。
元々は人間とは異なる形状も、
まるっきり擬態している生物は、果たして何者なのか?
加えて、けして人間に危害を加えないのであれば、
通常の人類よりもよほど高次の存在ではないか?
イマイマの日本に遍在する、ありとあらゆる対象への
扇情的な「差別」の問題への寓意。
『笹』と『良子』、
更にはもう一組の恋愛模様を織り込みつつ
(とりわけ後者は、外国人差別の問題も取り込んで)、
ややステレオタイプではあるもののマスコミの横暴も描きながら
根底にあるのは{ロマンスムービー}。
「X」の本来のカタチを知りながらも、
可能性のある『良子』への愛情を抑えきれない『笹』。
その結末には心を動かされる。
とは言え「X」が持つ識別子を提示する必要があったかは疑問。
それが無くとも物語としては、十二分に成立したのでは。
朗読される〔星の王子さま〕の有名な一節
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」とも乖離している気がするのだ。
Xとは?
ラブストーリーだけ良かった
「悪魔の証明」問題
もしかしたら未来で起こるかも。
予告編は観てなかったけど、上野樹里ちゃん好きなので、そこそこ期待して着席。
時代の設定はなかったけど、どこかの惑星から難民で地球にやってきている、Xと呼ばれる宇宙人達。アメリカでは地球人に危害を与えないので受け入れられている。しかし日本では、まだ受け入れられていない。その証明の為か林遣都演じる出版社の記者、笹達がXを探し始める。
ん?最初からリストが存在、その理由は?
Xは地球人に変身してるので、見た目だけじゃ分からない。しかも人間に危害を与えないなら、認めてあげるしかないんじゃないかな。なんて思ってると、樹里ちゃん演じる良子に好意を抱く笹。一目惚れ?恋愛感覚、早すぎね?しかも宇宙人かもしれないのに、怖くなかったのか?で、最初から怪しかった台湾人のリンちゃん、こいつ絶対Xだろ!ただこの娘は日本語が苦手。なんだかリアル。ミュージシャンの彼氏とのやりとりも楽しかったよ。
後半は良子の家族を巻き込んでマスコミパニック。マジ、こうなりそうだわ。ラストは途中から想像していたオチ。いろんな点の回収が無くて疑問だらけだったけど、ちょいウルウルできて良かったです。
ジャンルは何だ?
変身するのかしないのか、どつちなんだい‼️❓あんた、そこに愛はあるんか‼️❓
誰がXかが大事ではなく、他にある大切なこと
多かれ少なかれ有るであろう偏見や差別や思い込みなどの人間の内面を深く描いた作品でした。Xは人には危害を加えない、いやむしろ好意的。でもそんなXの存在そのものが悪とする人がいる。劇中の心で見るという言葉の大切さを改めて考えさせられます。誰がXでもそんな事はどうでもいい、大事な事は本質を見極める心を持つ事だと思ったのです。当たり前の事なのですが、その当たり前が中々に難しい…上野樹里ちゃんと林遣都くんの好演はもちろんですが、父母役の原さんと酒向さんが良かったです。だから家族のシーンが深く印象に残ります。特に父と娘の思い違いが解けてわかり合うシーンはうるっとしました。ラストも素敵な終わり方でした。
舞台挨拶で熊澤監督が言ってました。もし又このメンバーで撮る事があれば、上野樹里ちゃんは学校の先生で、林遣都くんは弁護士をやらせてみたいそうです。
是非見たいと思います。
たぶん、きっと…
誰かに見てもらいたい、褒めてもらいたい。
人間は元々、承認欲求を持って生まれてきます。
参考までに、マズローによる5段階を要約すると下記の通り。
1.生理的欲求(食欲・睡眠・性欲など生命を維持するために必要な欲求)
2.安全欲求(住居・収入など安心して生活するために必要な欲求)
3.所属と愛の欲求(家族・仲間など集団に属したい)
4.承認欲求(自分を認めたい、他者から認めてもらいたいという欲求)
5.自己実現欲求(ありのままの自分で創造的な活動をしたいという欲求)
で、SNSの普及した社会の多くの人たちが、3と4の欲求が満たされていないと感じて苦しんでいます。
感じ方の違いはほとんどが〝程度の違い〟であり、本質的には大きな差異はありません(たぶん)。
柏木良子の見返りを求めない優しさや道徳感(そこにゴミが放置されていれば淡々と片付けるだけで、誰だこんなことするのは❗️と怒ることもない)、父親が最後まで自分からは、あの事情を語らなかったこと(私のような俗人はどこか恩着せがましく振る舞うってしまうと思う)。
ここの部分に感動したということは、自分がいかに承認欲求に囚われているかの証左でもある(きっと)。
少し大袈裟かも知れないけれど、柏木良子は、現代社会で、誰かも分からない不特定多数の相手(世間や大衆のようなもの)から承認されたがる我々の漠然とした心持ちに対するアンチテーゼのように感じました。
今もこれからも永遠と続く人類のテーマ
最初に思ったのはやっぱりマスコミは
人を不幸にする存在でしかないなと思う
だけど良子の家族にとっては
よかったのかもしれないなとも思う
何も心のうちを話してくれない父が
ありのままを打ち明けてくれたのだから
「日本人」「台湾人」「隣人X」
どんな名称であろうとも
「その人の心」が何であるかが大切で
その心同士が通じ合って愛になる
こうして口にするのは簡単だけれど
実際に目の前にしたらそう言えるだろうか?
やっぱり最初はびっくりしてしまうだろう
目を見開いてしまうだろう
そのままフェードアウトするのではなく
向き合うことができれば
この世の中から少しずつ
偏見はなくなっていくのだろう
自分とは違う異質な存在がいれば
たとえ同じ日本人でも差別したり排除する
「隣人X」という存在は
誰かにとってのあなたかもしれない
偏見や中傷を好む人々がいるから
表現の自由という法律を盾にして
マスコミが群がるんだ
「多様性と愛」を訴えてくる作品が
多くなってきたと感じる
今に始まったテーマではない
これは人類にとっての永遠のテーマなのだ
ただの映画鑑賞で終わらせてはいけない
少しでも自分の感性に、生活に、刻んでほしい
隣人Xが迫ってくるシーンは少し怖いが…
個人的には「ハートフル」の分類としたい
煮物と指輪のシーンに泣いてしまった、
まわりの人はたぶん泣いてない
涙腺が相当脆いmasao氏なのであった
モヤモヤでスッキリ出来ない
イキナリ惑星難民Xと言うシナリオが。そしてそのライン上に新聞記者とXと疑惑を持たれる女性が2人が登場して時間が流れて行く。 この映画の感想は吾輩独自の独断と偏見でのコメントである。初めに評価は1.5である。ワクワクドキドキ無し 面白さ 無し 感動 無し 有るのは唯一の上野樹里の存在のみ。 五感に訴える刺激が無い老人映画である。
地球外生物のXを探せ!と言う名の、人種や見た目で相手を決め付ける事が愚か。と言う事を表現した作品。 本年度ベスト!
上野樹里さん目当て。
だけど台湾からの留学生のリンがとても可愛かった(笑)
人間の姿となって普通に暮らしている地球外生物の難民X。
週刊誌記者がある情報を元にXと思われる人に張り込み正体を明かそうとするストーリー。
林遣都さん演じる記者の笹。
上野樹里さん演じるXと思われる柏木に近づくも柏木に恋してしまう感じ。
そして台湾留学生のリンとバイト仲間の野村周平さん演じる仁村のラブストーリーが同時進行して行く展開。
この2組のカップルの仲良くなって行くスピード感がハンパない(笑)
人間に危害を与えないXの設定。
これを上手い方法で表現している感じが良かった。
リンを見た目で判断してしまった自分が情けない(笑)
ホントに見た目で決め付けるのは良くないと実感。
柏木が「人は心で見る」と言うセリフが印象に残る。
誰がXなのか?
あえて解り難くしている感じも良かった。
誰がXでも関係無い事を言いたかったと解釈。
ラブストーリーや親子愛も良かったけど、人を人種や見た目で決め付ける事はいけない思わせる作品だった。
もう一回観て登場人物の表情や行動を観察したら面白さが倍増すると思います( ´∀`)
本当にありそうな話
何をどう評価したらいい?
この映画はどこの何をどう評価したら良いのでしょうか?
地球外生命体Xの受け入れを認める。Xは地球人と見分けがつかない。かつ地球人に危害を加えない。ならどうしろというの?何も出来るわけがない。それで話は終了、映画も10分で終了です。
だから前半、中盤、後半の多くは2組の男女の話となります。それに家族の話も加わります。インパクトの強い「惑星難民X」というワードを使い、SF色が強い映画か?サスペンス色が強い映画か?と思っていると痛い目に合います。 あくまで相手を信頼する気持ちや家族の絆がテーマです。
そしてゴシップ誌の記者達のプライベート無視の執拗な攻撃に私はムカムカしました。しかしその後 柏木(上野樹里)の父がXにされ、その柏木の両親(原日出子、酒向芳)の対応に心打たれます。ラストの柏木の笹(林遣都)への対応もほっこりします。最後に本当のXの存在も明らかになりますが、もうどうでもいい事です。Xも既に地球人なのだから。
どれだけの難民が来ているのかもわからないのになぜ1人だけをクローズアップするのか?どうやって見つけるのか?X候補を調査会社はどうやって絞り込んだのか?ゴシップ誌の他の多くの記者は何をやっている?先行しているアメリカになぜ聞かない。序盤はどういう映画かわからないのに、そのままスルーして話が進んでいる。初めからテーマが違うのならともかく、惑星難民といっている以上わかりやすくして欲しい。
作者の真意はどうだろうか。今全世界で問題になっている難民への問題提起なのか?ただ現実世界では移住者の主張が強すぎる気もする。
それにしても上野樹里さんには癒されます。
話の土台が粗雑
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