劇場公開日 2023年12月1日

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隣人X 疑惑の彼女のレビュー・感想・評価

全82件中、41~60件目を表示

4.0お互い様

2023年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭、主人公の勤める出版社でのボーっと立ってる主人公とそれに進路妨害されて毒づく他の記者とのやり取りだけで主人公の立ち位置が伝わってくる上に、社内でお荷物扱いされる理由まで見えてくるあたり凄い。

柏木良子と蓮の張り込みを命じられる主人公が柏木良子に接近しようとするも不審者そのもので、仕事のできない主人公ノダメさ加減もすばらしい演技といえる。
また、柏木良子のセリフでいうまでもなく表情だけで何を考えているのかがわかる演技もすばらしく、彼女の知性と人間性に気が付くと良子に共感してしまうというつくりも見事。

社内で差別されている主人公が日本での差別を受けるXを告発するという、弱いものがより弱いものを狩るという構図の面白さもあるが、そういうのを置いても、やはり登場人物一人一人の演技と思考の説得力が素晴らしい。

しかしながら、さすがにクズの集まりの底辺マスゴミといえどもここまでコンプラ意識がないわけはないとは思いますが・・・
というか最初の資料はどこから・・・

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アモルフィ

2.0よく分からないことが多過ぎて、納得も共感もできない

2023年12月7日
Androidアプリから投稿

偏見や差別の醜さとか、疑心暗鬼の愚かさとかをいくらでも描けそうな題材なのに、そうならないのはどうしたことだろう?
Xは人間をコピー(スキャンとトレース)するということだけど、コピーされた元の人間はどうなってしまうのだろうか?同じ人間が2人いるみたいな描写がないところを見ると、抹殺されてしまうのか、あるいはXに体を乗っ取られるということなのか?そうだとしたら、まさしく「侵略」以外の何ものでもないのではないか?
終盤で、台湾人留学生のコピー元と考えられていた麻薬の密売人が逮捕される場面が出てくるが、単なる人違いだったのか、それともやはりコピー元だったのかがよく分からなかった。
あるいは、人間をコピーしたXは、その人間になり切ってしまって、自分がXであるという自覚もないのだろうか?
途中、人間とXの子供だとそうなるといった説明があるが、そうだとしたら、最後にXらしいと判明する人々について、辻褄が合わないことが多過ぎるように思える。
調査会社にリストアップさせたという週刊誌の取材対象にしても、どういう理由でXと疑われたのかがよく分からないし、誰がXなのかは、登場人物の1人が最初に黒い影に襲われた時点で察しがついてしまう。
主人公の記者が、2人の取材対象のうちの1人に恋愛感情を抱き、もう1人をそっちのけにしてのめり込んでいくのは、明らかにジャーナリストとして失格だし、確たるウラも取らずにデマかせの記事を出す週刊誌の編集部もお粗末過ぎる。取材対象の家に押しかけるマスコミの描き方もありきたりで、主人公が言及する「大統領の陰謀」の足元にも及ばない。
この場合、マスコミが伝えなければならないのは、「誰がXか」ということよりも「Xは本当に人間に危害を加えないのか」ということのはずで、そうであるならば、主人公は、マスコミの世界に留まって、Xの安全性を訴え続けるべきだったのではないだろうか?
主人公が想いを寄せる女性も、怪しげな雰囲気や謎めいた感じがなく、ミステリーとしても、サスペンスとしても、一向に盛り上がらない。せっかく、久しぶりの上野樹里なのに、勿体ないとしか言いようがない。
台湾人留学生にしても、あの語学レベルでは、アルバイトどころか留学はとても無理だろうし、それ以前に、ある程度の日本語を学んでから日本に来るのが普通だろう。むしろ、あれだけ流暢に英語が話せるのなら、日本ではなく英語圏の国に留学すればいいのにと、思わず突っ込みたくなってしまった。
ラストの、手首の3つのホクロにしても、どんでん返し的な驚きを狙ったのかもかれないが、観る者を混乱させるだけで、不要としか思えない。
結局、何から何までよく分からないことが多過ぎて、物語に納得することも、登場人物に共感することもできなかった。

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tomato

3.0バカリズムが嫌なヤツ

2023年12月7日
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難民Xのくだりはなんか良くわからなかったけど、人間ドラマとして面白かった。

バカリズムの嫌なヤツぶりがハマっていて「いるいる、こんなヤツ」ってなる。

最後の本当のXは誰かっていう所がバババッて早いから、ぼんやり見ていると「あれ!?」ってなる。

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れもん

2.0折角の上野樹里が・・・

2023年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

上野樹里の7年ぶりの映画出演作なので、どうしても観たかった。

【物語】
笹憲太郎(林遣都)はジャーナリストを夢見る若者。新聞記者になりたかったが、高卒の憲太郎には手が届かず、何とか 週刊誌の契約記者として働いている。しかし、これまで採用されるような記事は書けず、このままでは契約を切ると編集長に脅されていた。夢の実現が崖っぷちというだけでなく、彼を育ててくれた祖母の養護施設の費用も滞納している憲太郎は経済的にも追い込まれていた。

その頃世間の関心は“惑星難民X”一点に集まっていた。Xとは紛争により故郷の惑星を追われて地球を救いの地として訪れた異星人のこと。Xが世界中にあふれていることから、最近日本政府も彼らを難民として受け入れることを決定したからだった。

「Xは人に危害は加えない」とされていたが、多くの日本人は未知のXに不安を抱いていた。彼らは擬態する能力を持ち、見た目は完璧に日本人となるため、誰がXなのか分からないことがさらに不安を煽るのだった。

憲太郎が契約する週刊誌は世間の注目を集めるXの特集を大々的に組むことを決める。憲太郎は起死回生のスクープを狙ってX特集チームに志願。チームでは調査機関を使ってX
疑惑のある人間を抽出。憲太郎はその中の一人柏木良子(上野樹里)の調査を開始。しかし、正体を隠して少しずつ距離を縮めていくうちに彼女に惹かれてしまう。 一方で、憲太郎自身“惑星難民X”への不安、疑心暗鬼は人一倍強く、恋心と恐怖の狭間で揺れていた。

【感想】
久しぶりに上野樹里を見られることを楽しみにしていただけなので、文句を言うことも無いのかも知れないが、それでもちょっとガッカリ。
そう、折角上野樹里を主演に迎えるなら、地味でも構わないが、いい作品を観たかった。

ほとんど、予備知識無しで観始めたのだけれど、あまりに突飛な設定で始まるので、最初これはコメディー作品なのか? と思った。
しかし、話が進むとおかしな設定ではあるけれど、コメディー要素は薄いことが分って来て、ヒューマンドラマなのかと思い始める。確かに終盤はそれっぽい展開ではある。通して見れば社会派ドラマの風でもある。

しかし、それぞれが高次元で実現されていれば“凄い作品”なのだけれど、どれもこれもお粗末というのが正直な感想。良かったのは上野樹里のみ。

何となく言いたいことは分かるし、描こうとした主題は悪くないと思う。 万国共通の異民族に対する差別の歴史、最近のコロナ騒ぎのときの自分達の安全を守るために排他的心理が露骨的な出たこと。あるいは急激なグローバル化で日本にも外人が溢れ、「今後どうしたものか?」と多くの人が不安も感じる現代日本社会。
そういう時代景にマッチした主題だと思う。

がしかし、背景描写・演出が陳腐過ぎる。特に編集長発言がコント並にナンセンス。コメディーの中で主題を描くというのなら、それはそれで良いのだが、そんなんでもない。

ヒューマンドラマとしては憲太郎の設定がカス過ぎる。主人公は常に聖人君子やスーパーマンである必要はないのだが、カス過ぎるのはやめて欲しい。共感することができなくなる。俺的には裏切りの背後にあるお婆さんの施設費用未払い問題をそうなる前に「なんとかせえや!」と言いたくなる。
例えば、「そうならないように夜は別の仕事をして稼ごうと思ったが、体を壊して働けなくなり、いよいよ困って自分は彼女より、自分を育ててくれたお婆さんをとるしかなかった」くらいの展開にしてくれたら、共感することができたが・・・

クライマックスの良子の父親の会見シーンだけは感動的だっただけに、そこに至るお話がもう少しまともだったら、記憶に残る作品になっただろうが・・・

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泣き虫オヤジ

4.0意味ある一本

2023年12月6日
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鑑賞方法:映画館

「X」というのをあらゆる被差別的な要因のメタファーとして描くことで、特に日本における差別の在りようを寓話的に描き出しているのは相当に意図的だと思われる。
「X」はたとえば被差別部落出身や在日朝鮮人あるいは直近でのコロナ感染者などの日本における、特に対象が特定しづらい被差別的な要因のどれとも容易に置き換え可能であり、だからこそ差別的なマスコミの騒ぎも容易に想像が付くところ。
ただ本作は林遣都演じる主人公がある意味暴走してしまうことから、逆にそうした個人的な要因がなくても日本人は容易に差別的になれるのだ、という点に目を瞑ってしまうことに加担していないか、という点が疑問。暴走しなくても僕らは容易に差別主義者たり得るのだ、という視点が重要だと思うのだけど…
むしろ台湾人蓮さんのエピソードの方がより日常に潜む差別意識をより克明に描いている印象。
しかしまぁこうしたことに意識的になることが重要と考えれば、意味ある一本と思われる。

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ぱんちょ

3.5ん?ん?ん?

2023年12月6日
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鑑賞方法:映画館

最初のXの受け入れに動揺するシーンからして、全然リアリティの無いコントみたいな演技に何コレ?みたいな。これはヤバい映画を引いてしまったのではないかと身構えましたが、その後は持ち直して頂いて何より。
しかし観終わった後の感想としては「これはどう言う事なんだ?」と。いや意味は分かったけど、終わりに近づけば近づくほど、強引さが加速していくご都合主義展開。このオチの付け方に対する伏線、全くなかったよね?(あったかな?)設定は奇抜だけど割とそこはどうでもいい感じ。SFを借りて価値の多様化や分断された社会とか、言いたいんだろうなというのも分かるんだけど、内容はまあまあ王道な恋愛映画。とは言え、実はこう言う青年誌寄り(少女漫画だとキツイ)な漫画っぽい恋愛ドラマは好きなので、悪く無かったです。

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HAL-9000

3.5誰がXであってもいい

2023年12月6日
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鑑賞方法:映画館

もともとみんな宇宙人だし
他者のことは分からない
だから恐れ、同じ気持ちを見ようとしないで差別化する
Xが他者を傷つけないのは生きる知恵なのか
一緒にいてお互いを想うことこそ生きる暖かさなのだろう

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すぅ

4.0Xの謎・ナゾ・なぞ

2023年12月6日
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鑑賞方法:映画館

難しい

萌える

米国から広がった異星人Xとの交流?を描いたSFっぽくないストーリーが2組の男女の物語をベースに進行する作品です。
Xの謎の解明という反面、ヒューマンストーリーの濃い展開で複雑な思いが錯綜していく。結局Xは誰か?という謎はエンディングでさらに混沌としてしまい、謎は深まる一方だった。
しかしながらヒューマンストーリーとしては最高のエンディングが用意されていた。あとは観る人の感じ方次第だといえる。期待以上に見応えはあった。
是非映画館で🎦

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タイガー力石

4.5最初は取材めあて!でも実は。

2023年12月6日
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鑑賞方法:映画館

Xという難民宇宙人の話ですが、人間模様を描いた作品です。おばあちゃんの施設の
お金を◯◯するために、Xとおもわれる女性にコンタクトをとっていくうちに打ち解けて恋愛感情が芽生えます。しかしながら週刊紙の偉いひとにXの全貌を取材してこいと一喝されます。仕方なくXとおもわれる女性に◯◯めあてでつきあい、ある人物にたどりつきます。一部女性観点でかたられる場面もありますが、主人公と彼女が主線になります。最後にどんでん返しがあるのでみのがさいように。
見ごたえのある作品なので是非劇場にてご覧ください。

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流浪の旅人ぱぱや

3.0沢山のメッセージが詰まってます

2023年12月4日
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鑑賞方法:映画館

上映館が少ないので、あまり期待せずに鑑賞しましたが、結構良い感じでした。しかし、内容は、かなり支離滅裂で、印象に残るものはありませんでしたが、上野樹里さんの演技にどんどん吸い込まれていく不思議な感じの作品でした。

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aki007

3.0序盤からあまり

2023年12月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

面白くないな、音楽の使い方臭うなと思ったが、ラスト近くの誰がX? がごちゃごちゃになったのは良かった。
上野樹里さん髪がキレイ、林遣都くんはどうやっても童顔、野村周平くんはこんな演技しか出来なくなったの?

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トミー

3.0映画的に、非常に残念な作品

2023年12月4日
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鑑賞方法:映画館

単純

知的

率直に、面白かったです。でも、正直、映画としての質は、あまりによろしくない印象でした。画質は最低限のレベル、音は迫力ありましたが演出が雑な気が・・・役者の演出も、うまさは感じるけどもうちょっとナチュラルなものにできなかったものかなぁ、なんていう具合です。
出だし、あまりに酷い印象だったので、最後まで見ることができるか不安でした。でも、設定やコンセプトみたいなものは相当しっかりしている印象で、やはりこれは原作のレベルがかなり高いのだと感じました。雑だったけど結構面白い─なんか古い言葉で言うとVシネのような感じ?でも、内容がかなり濃密だったので、映画として残念に思えてしまいました。軽いノリで作ったような作品に見えましたが、そういう意図がなかったとしたらごめんなさい!というか、やっぱ残念。でも楽しめました。

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SH

3.5確かに愛はある

2023年12月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

単純

「福田村事件」に対する、現代のアンサー映画。集団心理の恐怖という、同様のテーマを扱っているが、サスペンスとしてはイマイチだし、人間ドラマに関しても気になる点がいくつか。演出がどうも淡白で古臭い。面白いけど、なんだかスッキリしない終わり方でした。

本作、ベストアクターは酒向芳。
どんなに酷い映画でも、この人の演技だけは印象に残る。昨年の「それがいる森」の村長なんかもめちゃくちゃ良かった。今回の酒向芳はXを疑われる、上野樹里の父親役。何かに取り憑かれたように、重い過去を背負っているのが目に見えてわかる。泣き姿なんかは、とんでもなく胸が締め付けられる。愛があればそれでいい。社会の地位や名誉なんていらない。綺麗事のように思えるその文言を、体を張って表明した柏木父がすごくカッコよかったし、同時にその姿を見てコロッと意見を変える世間がとんでもなく恐ろしくなった。

記者や世間の人々に共感させるような演出があれば、本作はより深くて考えさせられるものになっていたと思う。あまり別の作品を挙げるのは良くないが、同様のテーマを扱っている「福田村事件」は観客の感情を動かすのがめちゃくちゃ上手かったんだなと改めて感じた。それか、思い切って記者に共感度ゼロパーセントにした方が、いい意味で胸糞が悪くて、気分を害する作品になっていたと思う。どっちにも振り切れていない、単なるメディア批判にしかなっていないのが勿体ないところ。

2つの目線で描く日本人の恐怖はかなり良かった。
若干詰め込みすぎているような気もするが、日本人留学生を演じたファンがとにかくいい味を出している。自分を救ってくれた素晴らしい国なのに、同時にすごく居心地の悪い国でもある。Xを巡る日本人の考え方と通じる部分があり、1つの事件に向かって2つが合流するスタイルは結構面白く見れた。

にしても、映像が古すぎないかな。
10数年前のものに見える。あえて淡白にしているのか、映画館だと映像のクオリティが低くて...。まあストーリーは面白かったからいいけど、あまりに無機質だった。

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サプライズ

2.5How you feel じゃなくて What you feelね

2023年12月4日
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鑑賞方法:映画館

適性や才能無しに憧れだの夢だのだけでは成功できない、がメインテーマかな。なんとか折り合いつけて上手く着地したのが良子で、貧すりゃ鈍すでとことん堕ちたのが憲太郎、さてレンちゃんと拓真は?
ラストで憲太郎に「告白」する機会を与えた演出は甘すぎ。

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ひろちゃんのカレシ

3.0#43 隣人Xの正体

2023年12月4日
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鑑賞方法:映画館

もっとSFチックな話かと思ったら、普通の人間関係に関するお話だった。

宇宙人対人間じゃなくても、外国人対日本人じゃなくても、言葉が通じても通じなくても、お互いを理解しようという気持ちが無ければ気持ちは通じない。

全く笑わない上野樹里ちゃんが美しかった。

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chicarica

4.0心の目で見ることの大切さ

2023年12月4日
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泣ける

難しい

幸せ

予告の怪しげな雰囲気に興味を惹かれて鑑賞してきました。期待していたSF展開ではなかったですが、心揺さぶられる話に引き込まれ、後味のよい作品でした。

ストーリーは、惑星難民Xを受け入れることになり、人間と区別がつかないXが生活に入り込むことに動揺する日本で、週刊誌記者・笹憲太郎が、X疑惑のかかる柏木良子を追跡し、彼女との距離を少しずつ縮めていくことに成功するが、いつしか心から惹かれるようになり、記者としての立場と彼女への思いの板挟みの中で、ある真実にたどりつき、本当に大切なものに気づいていくというもの。

惑星難民XというSF設定は、単なる舞台装置にすぎず、その謎を解き明かすと見せかけて、本当に描きたいのは“差別や偏見を捨てて心の目で相手を見ることの大切さ”です。そこで、一見荒唐無稽とも思えるXの存在に現実感を持たせるために、対比のように配置した台湾人女性の存在が光ります。これにより、私たちが外国人に接する態度は、異星人に対するものと本質的に同じであり、それを受ける側に悲痛な思いを抱かせていることに気づかされます。一方で、彼女と同じコンビニで働く柏木が、心でつながろうと向き合う姿に、理想の関係が垣間見えます。

そんな本作のテーマに気づくと、もはやどうでもいいと思えてくるXの真相ですが、こちらも二転三転の展開をきちんと用意してXの存在を描き、最後まで飽きさせません。ていうか、むしろラストで描かれる手首のほくろで、ちょっと混乱してしまいました。結局、Xであるかどうかは本人さえ認識も証明もできないものであり、ことさらそれを取り上げることに意味はないと訴えているのでしょうか。

それにしても、自分が日本人であることを疑われたら、どうやって証明するのでしょうか。役所で戸籍抄本をもらうぐらいしか浮かびませんが、それでも証拠にはならないような気がします。なぜなら、マスゴミに一度狙われたら最後、それは瞬く間に拡散され、魔女裁判のごとき集団心理で徹底的に糾弾されるからです。本作は、そんなSNS全盛の現代の風潮にも一石投じています。終盤は何かと憤りを感じるシーンが多かったですが、ラストは前半のスクラッチやブックカフェの伏線を用いた、余韻の残る美しいシーンで、涙を禁じ得ませんでした。

前週公開の「翔んで埼玉」に引き続き、本作でも重要なロケ地となった滋賀。琵琶湖やメタセコイア並木が印象的でした。湖畔のカフェは実在するのでしょうか。あれば訪れてみたいです。あと、柏木の実家の背後にしっかり電波塔が存在していたのも、なにげによかったです。

主演は上野樹里さんと林遣都さんで、二人の持ち味が発揮された役回りですばらしい演技を披露しています。脇を固めるのは、ファン・ペイチャさん、野村周平さん、嶋田久作さん、原日出子さん、酒向芳さんら。中でも、最初の登場シーンではいつものイメージと違って認識できなかった酒向さんが、終盤でのお色直しも含めて、存在感を発揮しています。まさに名バイプレイヤーといった感じです。

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おじゃる

5.0「普通」とは

2023年12月3日
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自分にとって危害が無いと分かっていても、異質な物からは距離をとろうとしてしまう。
でも、人から見たら自分も異質な物なのかも知れない。

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グリーン

4.5また観に行きたい!

2023年12月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

どのポイントで…とかなくずっとじんわり涙が。カッコ悪くて辛い境遇で苦しい立場の男を林遣都に演らせたら絶品。上野樹里の対照的な静の演技が際立つ。最後まで息つく暇もなく…とても素敵なラスト。
だけど、もう一度観て確認したいところがあるのでまた観に行きたい。

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はなこ

3.5学ぶかー

2023年12月3日
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説明セリフと設定解説で開始するクソダサスタートな映画。
町の立ち話まで説明セリフかよ、しっかり良く聞こえるぞダセェ!
これをしっかり進路修正して、魅力有る物語に見せる上野樹里ら主演陣の芝居ですよ。
原作知らんけど誠実さは伝わりましたよ、ですよね人種差別は良くない、別に良いじゃん肌の色が何でも、国籍がどうでも、男でも女でもバイセクでも、異星人でも、どうでもええやん。
人間が人間たるソコは攻殻機動隊とか、妖怪人間ベムで学んでるわ。

本作ここを個人の価値観と個人愛に落とし込んだのは、ここまで解り易く描いたんだからお前ら差別について学んだだろ!
流石に解れよボケ!
って事なんだろな。
うん、バカでも解れよってテキストなんだろうけど、こんなんが作られる事自体が俺らまだまだ幼稚で稚拙って事なんだろうな。

うん、学ぼう。

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永田製麺

4.0人間とは、幸せとは、考えさせられた

2023年12月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

萌える

故郷の惑星の紛争により、宇宙から難民として地球にやってきたXと呼ばれる生命体が世界中に溢れ、各国が対処に悩む中、日本はアメリカに追随するように彼らの受け入れを決めた。Xは人間にそっくりな姿で日常に紛れ込んでいるため、人々は誰がXなのかと不安や動揺が広がっていった。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎はスクープを取ろうと、X疑惑のある柏木良子の追跡を始めた。宝くじ売り場で働いてた良子に接近し、やがて良子に対して本当に好きになってしまった笹は、彼女への思いと騙してる罪悪感、記者としての仕事、おばあさんの入所してる施設の支払いなどの金銭面、をどう消化していくのか、Xは見つかるのか、という話。

宇宙から難民として地球に来たが人間に危害は加えない、人間そっくりで見分けはつかず、セックスして子供も作れる、なら誰がXでもいいではないか、なんて思って観てた。
台湾からの留学生リンなど、日本語が難しくて働きながら勉強してる外国人も多いし、バカにするなら逆に彼女らの母国語を勉強した事があるのか、と聞きたい。
笹を通して、日本人とは、人間とは、幸せとは、考えさせられた。
良子役の上野樹里を久々にスクリーンで観たが、相変わらず美しくて魅力的だった。
面白かった。

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りあの