隣人X 疑惑の彼女のレビュー・感想・評価
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地球人を超えた多様性
原作は未読。『小説現代長編新人賞』を受賞した作品の映画化。 ある惑星内での紛争によって地球に移民してきた宇宙生命体『X』。地珠人に紛れた『X』を捜し出す攻防を描いたSF映画だと思って鑑賞。ところが、展開は全く違った方向へ…。多様性の在り方への警鐘とも言えるテーマが、根底に流れた社会派ドラマとして描かれている。 宇宙生命体『X』と疑いのある女性・柏木良子と、それを取材しようとして近づいた週刊誌の覆面記者の笹憲太郎とが、次第に恋に落ちていくラブ・ロマンスを中心に描かれていく。また一方でも、同じく『X』と疑われる台湾出身の留学生の女性とバンド活動をする男とのラブ・ストーリーも並行した展開するため、番宣からSF要素の強いミステリーを期待していたので、正直、肩透かしを喰らったのは否めなかった。 しかしながら、その中で、取材目的の為に自分の正体を隠して柏木に近づいた笹の罪悪感に対する葛藤も描き、人種や文化などの多様性に対する差別とか、認知とか言った現代の社会問題を、地球人と宇宙生命体『X』とに置き換えて描くことで、単なるSFミステリーではなく、ヒューマン・タッチなメッセージ性の強いテーマの作品として仕上がっている。 上野樹里が、ミステリアスな雰囲気を醸し出して、『X』と疑われる謎の女性・柏木良子を演じ、W主演のもう一人、仕事と柏木との恋の狭間で揺れ動く冴えない週刊誌記者・笹役を林遣都が演じている。2人の揺れ動く関係性が、切なさを誘う。また、最初は全く分からなかったのだが、いつもは禿げ頭がトレードマークの酒向芳が、髪の毛ふさふさで柏木の父親役を演じていたので驚いた(笑)
SF映画の常識を逆手に取ったアイデア《日常的SF》
隣人エックスというネーミングが上手いです。 宇宙人でも、地球外生命体でも、エイリアンでもない、 ただの隣人。 そして多分、無害。 SF映画のお約束がほとんどありません。 1、地球人と同じ外見=Xは人間に義体化する。 2、同じ言語を話す=万能の能力者? 3、戸籍(ID)を普通に持っている 4、地球人には一切の危害も加えない。 最初に但し書きがあります。 ☆惑星Xで紛争が起きた。 ☆☆アメリカ政府は惑星難民Xとして、受け入れた しかし翻って日本では!!! 一般国民と見分けのつかないXに対して、 《危害は一切加えない》 これを本当に信じて良いのか? まず個としてXを見つける。 Xを探して特定して それをニュース・ソースとして週刊誌の売り上げアップに繋げようと、 多くの出版社が血眼になる、 「週刊北都」は一丸となってXのインタビューを取るため、 予測される範囲で疑わしい人間に張り込みを開始する。 その特命チームに志願した落ちこぼれ記者が、笹(林遣都)である。 彼が張り込む相手はコンビニアルバイトの柏木良子(上野樹里) 正直言って毛色の変わっただけの《ラブストーリー》です。 予算も少ない。 ロケ地もない。 金なしで、アイデアひとつ・・・って映画。 コスパは最高です。 最初の一時間はほぼ退屈。 ラスト近くなって急転直下でストリーがやっと動き出します。 結論から言って、ハートウォーミングな良いお話しでした。 言葉を聞くのではなくて、心を読むのよ!! とか、 当たり前に、愛する人を信じて大事にする。 見分けの全く付かない【宇宙人ネタ】で一冊の本を書き、 それが映画になる。 嘘のような笑いの少ない真面目な映画でした 隣人が宇宙人だなんて、 信じられますか? あなたは?
心を打たれるヒューマンドラマ
冒頭の設定を字幕にして物語の前提を提示する手法。 それが「人を傷つけない宇宙人「X」 アメリカの発表で少なからずの数の宇宙移民が地球に住み着いている…」という強烈な設定表示から作品が始まる。 この発表によって、Xは本当に人を傷つけないのか、彼らはどこにいる、彼らを特定せよ。 このような国民の疑心暗鬼に答えるべく、出版社は我先にとXを探し出すことに躍起になっていた。 主人公は卯建の上がらない記者で、たった一人の肉親である祖母の施設費用を滞納し続けていた。 会社の命令でXと思しき2名の人物になんとか接近し、彼らの素性を探るが、同時に彼女を好きになってしまう。 この二人のターゲット女性は同じコンビニでバイトしていて、群像的にお互いとお互いのパートナーとの物語を描いている。 やがて主人公は度々夢の中に現れる人物の顔をしっかりと記憶するが、彼こそがXだと信じ込む。そしてそれが彼女の父だということが判明、スクープのお金欲しさに彼女の父を訪問して彼女の父をXに仕立て上げた… この背景に見えるのが、移民政策だ。そして異人だから何をするかわからないというかつての、いまでもそんなふうなアメリカ社会を思い起こさせる。 心で見ることが大切という作品の主題に、お金と引き換えてしまう主人公の心の苦しみを「X」たちはよく知っているのだろう。 主人公が犯してしまったことは、普通に考えれば決して許されないことだ。押し付けがましい謝罪の仕方もまた共感できないものの、彼は自分がXだと言及することで、視線のターゲットを自分したことで世間のバッシングを背負った。そして金儲けがすべての会社とケリをつけたことは良かったと思う。 彼女は、彼がどれだけお金を必要としていたのかを、彼の祖母へ指環を返しに行くシーンで表現していることも見事だった。 そして彼女自身が父との確執を乗り越えられたことが、自分自身もう一歩先へ希望を求めてブックカフェをオープンさせたことで表現している。 しかし彼女は、彼を許すのだ。この許しこそ、この作品が最も伝えたかったことなのだろう。 しかし上野樹里くんは、素晴らしい女優だと思った。作品の中では36際という設定だが、20代でも全く違和感なしだ。
「新宿に遠征」
今年240本目。 大晦日に新宿ピカデリーに遠征。 池袋が3週間で上映終了でずっと行きたかったがタイミングが合わず新宿に。ホームじゃないのでフワフワしていたのが心地いい。と同時に作品もフワフワしていて気持ちいい映画でした。上野樹里さんが2時間ずっとこの立ち位置での演技尊敬します。果たしてXなのかどうかは見てのお楽しみ。ポップコーンキャラメルとしお味がセットでお持ち帰り600円、映画館で初めてです持って帰れるの、特にキャラメルが好きです。
Xか人間か日本人か台湾人かそんなの関係ねぇ〜
遅ればせながら、時間が空いたので気になってた隣人X鑑賞 外の寒さと館内の温度差で映画始まる前からウトウト💤 これは映画冒頭、落ちそうだな、いや落ちるなとボーっと鑑賞開始😴 遣都君のダメ男っぷりにウトウトしながら、樹里ちゃん食事誘うのにそれじゃ付いて来んでしょと思いきや食事行くんかい🤩 自分なら絶対ついて行かん、怪しすぎでしょでお目めぱっちり👀 それからはX絡めえの人種や差別やらで話進みの、結果良品なラブストーリー🥹 今年はアナログが1番だったがこっちもなかなか😍 まあ、そんなにラブストーリーは観てないのですが、今年笑 最初の食事誘うのも、ラストに繋がってて素敵なラストでした^ ^🥹 今更、レビューですが素敵な作品だったので書いちゃいました^ ^
考えさせられる傑作
いい夫婦の日に隣人Xを目撃。無意識的に巻き込まれる没入感。いったい誰が!憑依的な乖離に極めて錯綜。ムズい、、。そんなことはない真の視え方。度肝を抜く事実にもはやフィルターなんて。それでもXが脳裏によぎらざるをえない…刑事1課並みに奮起する週刊東都が個人的にツボ。そこに愛はあるんか。
雑な脚本に演出
こんなことある?とツッコミどころが多すぎる作品だった。
・笹から良子への距離の詰め方が怖すぎる
・良子は「本をお勧めするのが上手い」らしいのにそういった会話が全く無いから説得力が無い
・内田さんは何故笹を推薦してくれたの?まさかただの同情心?
・老人ホームに払うお金が無いなら借金くらいできるのでは?
・取材を始めてしばらく経ってから「そうかDNA鑑定か」とか言い出す記者の皆様
・結局「触るとご利益のある石」って何?
・いきなり髪の毛抜かないでブラシから白髪をもらうとかでよかったんじゃ……
・レンを置いて一人でバイト辞めないで……
・日本語分からない外国人にみんなそこまで冷たいか?
・レンの彼氏の態度や行動に一貫性が無さすぎる
・家の鍵は流石に仕事で家を出る人が持っててほしい
・スクラッチ渡してくる子供はいなくない!?
作中の出来事や演出が“物語を進めるため”だけのパーツにしかなっていないように見えて、笹と良子が惹かれあった理由や過程も全く分からなかった……
出演者の皆様の熱演はとても素晴らしかったです。
雑すぎる脚本と設定
差別問題や日本社会の閉鎖性、メディアの暴走の恐ろしさ、など訴えたいことは理解できますが、詰め込みすぎたのか、脚本が雑で物語に全然入り込めませんでした。 そもそもSFのような物語設定なのに、まったくそれが活かされず、物語の終盤にきて唐突にXか否かを匂わせる演出も意味不明です。 また、主人公がXの存在を記事化した際の根拠も薄弱ですし、Xを判別するためのDNA鑑定なども台詞上は出てきますが、そのロジックも薄く、物語の中でも実施されないというお粗末ぶり。 酷い作品なら酷いなりにネタになるような面白さもありません。 上野樹里さんや林遣都さんをはじめ俳優陣は頑張っていたと思います。とりわけ、ファンペイチャさんの熱演は評価したいのですが、そもそも彼女の出ているシーンすべてがカットされてもお話が成立してしまいますよね? それだけに製作者たちへの不甲斐なさを強く感じる作品でした。
最後が良い
林遣都さんのキャラクターが好きになれなかった。
母親の介護費用が、言い訳としてあるが、またこの人を好きになるの難しいよなぁと思いましたね。もう少し母親との関係見せないと、上野樹里さんを裏切ってまで記事を書くって心理に行かないなぁ。
上野樹里さんは父親との和解で、なんとなく感謝してましたが、そもそも父との関係が薄いだなんだって台詞だけの説明でイマイチ深みがないし、本当の子供じゃないって云う事実が流れてしまっていて響かない。
留学生のエピソードも、野村周平さんにバンドの打ち上げて、かなり酷いこと言われたと思ったんですが、なんか元鞘に収まってる感じも理解できなかったです。あと、彼女が店長から酷い仕打ち受けているのに、なぜバイト辞めてんだ?イマイチ信用できんキャラでしたね。
最後のクジのくだりが個人的には好きなので、星3つです。
”異質さ”に対して
日本は、”異質”な存在が受け入れられにくい国なのかもしれない。
”X”として疑われる「柏木良子」と「林怡蓮」は”異質”な存在として描かれる。
良子は、30代半ばで結婚をしていない。コンビニと宝くじ売り場のバイトで生活してい
る。日本社会における”普通”から外れた存在である。
怡蓮は、日本語が理解らない。仕事でもプライベートでも意思疎通がうまくできない。
外国人であることが、怡蓮を”異質”な存在にしてしまう。
多様性がしきりに強調される日本社会。
しかし、”異質”な存在を無意識に排除してしまうのが日本なのかもしれない。
島国であり、外との交流が少なく、その中で生まれた文化が日本には根付いているのではないだろうか。
異質なもの、得体のしれないもの を恐れるのは、人間である以上仕方ないように思う。
しかし、そんな人間であること。日本人であること。自分であることを見つめてより良く生きていきたい。そう思う映画だった。
野村周平のロック感
初っ端から惑星難民なる名称でXの説明がされて不安を煽るため、難民や移民のメタファーとして日本人の未知なるものへの無理解や差別やゼノフォビアの批評的な作品かと思いきや、話はそのうち扇情的なマスコミ報道やら米国追従の当国の国情やら(レンが飲み屋で言おうとしていた)非正規と正社員やら、さまざまな社会の歪み的なものがちょこちょこブチ込まれ、本作で何がしたいのかよくわからなくなる。 Xについては言葉で説明されるだけで恐怖も何も感じられないし、週刊誌の編集部や張り込みの描写をはじめ何かとリアリティもなさすぎ。そもそも目の前の外国人に対して一般的な日本人はあからさまな差別的態度はとらない(とれない?)んじゃないだろうか。認知症の祖母や父娘の血の繋がりなど感動ポルノ的なエピソードはうんざりだし、結局は上野樹里が『星の王子さま』を引いて「心で見るのが大事」だのと言う雑なまとめもどうなのか…。 先日観た石井裕也監督・愛にイナズマと同様、いろいろな問題を描きたいという熊澤監督の気持ちはあれど、まとまらない脚本に下手な作劇・演出ばかりが目につく印象で(やたらと飲み食いのシーンがあるのもイナズマと共通)、いっそのこと地球外生命体の正体としてイーロン・マスクを出すなど驚きな展開がほしかった(意味不明)。
設定がふわっとしすぎ
宇宙からの難民Xが人間に擬態して生活していて、雑誌記者がそれを特定しようとする話。 人間とXとをどうやって判断するのか分からないまま物語が進んで、分からないまま上司は恫喝するし、主人公は情報を集めるでもなく無知なまま思い込みで取材をしている。 なぜか主人公はXに恐怖を感じているが、その理由もよく分からない。Xが未知だから怖いならもっと情報収集すると思うのだが… 主人公がダメなやつというならその通りなのだが、あまりにチグハグでどう見ていいのか分からなかった。 差別とか偏見をテーマにしているのは分かるし、終盤は盛り上がるのだが、設定が適当なので展開も分かってしまった。 上野樹里はよかった。
いわゆる「差別問題」を描いた作品。おすすめ枠。
今年413本目(合計1,063本目/今月(2023年12月度)14本目)。 (参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで)) 原作はあるようですが見ていません。 タイトルや予告編、映画本編の最初の予告等を見ると「未知の惑星から人がやってきて~」という程度の差こそあれSFものかなという印象を受けますが、ここでいう「X」は「わからないもの」のことであり、映画のストーリー的には「何らかの差別意識をもって人に接する行為」それ自体が「隣人Xへの接触、交流」というところに論点があたっている(すなわち、今年ミニシアターで多く放映された「福田村事件」の現代版とも言いうる映画)ことはわかります。またこれに付随して「雑誌社の行き過ぎた報道・取材の在り方」という論点もサブ筋として描かれています。 こういった論点があることはすぐにわかるので(少なくともSFものでないことだけは100%いえる)、この問題にアンテナを張っている方にはおすすめかな、といったところです。逆に言うと問題提起型の趣旨が強く、それにあまり魅力を感じない方には(映画はみてなんぼ、という考え方の方には)合わないだろうといったところです。 採点上気になった点として以下があります。 --------------------------------------------- (減点0.3/コンビニで郵便切手を買うときに重量を測定する行為が「法律に触れる」と言えるか) ・ 本音と建前が色々存在し面倒な問題ですが、「法律に触れる」は正しくないのでまずいです(後述)。 (減点0.2/台湾人の子の日本語能力の描かれ方) ・ 現在、令和5年度においては日本語教育については「漢字文化圏」か「非漢字文化圏か」である程度アプローチが違いますが、漢字文化圏の方の学習は3~4年分の差があるとされるため(むしろ、初級の段階から、大陸(あるいは、台湾)の字と日本の字の字体の違い等に論点があたる)台湾出身のあの子の極端な日本語の不慣れさはかなり違和感があります(特に日常的に漢字を使う中国(台湾、香港)は特に日本語学習に有利で(日本語→中国語学習の逆もしかり)、あそこまで極端な不慣れさは奇妙にすら思えます)。 --------------------------------------------- (減点なし/参考/コンビニで郵便切手を購入するときに重量を測定する行為一般) ・ 結論からいうと「法律違反ではないが、トラブル防止を避けるため、やんわりと「法律で禁止されている」と書いているだけであり、映画の描写もリアル日本の描写(各種大手コンビニほか)も正しくはない」のです。 まず、コンビニで郵便切手が購入できるのは、法律としては「郵便切手類販売所等に関する法律」、あるいはこれに準拠して決まっている「日本郵便業務委託規約」によるものです。 しかし前者は「不足のないようにして差別なく売りましょう」というもので、後者は「何を委託するか」を定めるものですが、この規約を見ると --- 第3条 受託者(次項及び第3項に規定するものを除く。)は、当社からの委託に基づき、次の各号に掲げる業務を実施することができるものとする。 (1) 郵便切手類の販売 (2) 印紙の売りさばき (3) 販売品の販売 (4) ゆうパックの引受け (5) 前四号に掲げる業務に付随する業務 --- …で、(1)の「郵便切手類の販売」がそれに該当しますが、具体的に「重量をはかってこの場合にはいくら」ということを禁止する行為が(5)(付随する業務)に含まれるかどうかは一概に否定できず、22条以下の個別規定を見ても「計量をするな」までは書かれていません。 また、どちらにせよ規定が何もないし(規定がないので)罰則規定も何もないので「法律に違反するため」というのは明確に誤っています。 実際には、コンビニにおいてある「計量器」(はかり)と、郵便局で使うそれとで微妙な差が生じて「10円足りません」というように送り返されることが実際に存在し、そのトラブルにコンビニが巻き込まれたくないため(また、逆に個々の従業員にコンビニの本来業務以外のこれらのことまで教えると業務がパンクする)、このように「やんわりと断っている」(換言すれば、結局の理由は「トラブル防止」)というヘンテコな状況になるわけです(100円も足りないということを分かったまま郵便ポストに入れる客も稀なので、普通は10円、20円足りないというような状況で「微妙に重量オーバー」という状況で発生する)。 ※ なお、郵便切手自体は「サービスを受ける対価として貼るもの」ではありますが、郵便物を送ることが普通に起こりうる日本では一種の「税金もどき」の一面もあるため「10円足りない」だけでも容赦なく送り返されてきます。 ※ この点、「民営化された郵便局」とはいえ大都市の大きな郵便局以外は17時にはしまってしまうので(早いところだと15時など)、「民営化されたが、公的な要素もある郵便局」と「それを補完するコンビニなど」の相互補完が望まれる中、それでも「計量をかたくなに拒否する」のは、上記の「郵便局側が10円でも足りないと容赦なく送り返してくる」という実際上の問題があるわけです。
匿名と誰か
隣人X 疑惑の彼女
そもそも噛み合わない中で疎通をしあっているのだから、最初は異星人のように思えるのも当たり前だ
"人を傷つける時に、心が痛むように出来ている"
ある意味で人間よりも人間らしいが、印が移る理由も考えれば考えるほどに泣けてくる
構えていた唯一のホラーシーンも、改心のための接触だった
怒っている、断罪しているシーンはほとんど無い。ホームのお金のことも、関係を切らずに通い、見通している。悲しいこと、許した後の表情だけが残る
X
って、決して宇宙人だけのことでは無いですね。自分にとっての未知の人は、Xなのかもしれません。自分も人とぶつかる事を、極力避けるタイプの人間ですが、それではお互いにわかり合えず、Xを増やしているのかも?本当に相手を理解した時のみXではなくなるのでしょう。
SFでした…別の意味で
宇宙からの難民が地球人に擬態して日常的に生活している世界、って設定でまあSF(サイエンスフィクション)と思いますよ普通ね。いや、騙されましたよ。
冒頭、主人公の記者の前に出現する真っ黒クロスケ、後半で正体が明かされますが時系列的にはここでの登場はおかしくないか? また雑誌社がXの可能性がある人物を調査会社に調べさせてリストを作ってるけど、記者が24時間張り付いてもわからないのにどうやって調べたんだ?
他にも、Xは電波塔の近くに住む、とか、DNAで識別できるとかヘンテコな設定を後出ししてきて、しかもそれがストーリーに生きてない。挙句に思わせぶりな手首の3っつホクロは何ですか、ありゃ。他にもステロタイプなマスコミの描き方とか、ツッコミだしたらキリがない。
原作は未読なので原作由来の雑さなのか何とも言えませんが、脚本家はSFをナメてるでしょう。ああ、SFはSFでもsudoku fukakai とかsugoku fudekiだったんだ…
主演の上野樹里さんは素晴らしかったので星4つ、脚本は星なしで平均点星2つです。
設定がバカっぽいけど、、、最後に一気に
設定や宇宙人シーンがB級感がありますが、愛情・差別・偏見などテーマが普遍的なので大人でもちゃんと?楽しめます。 「この流れなら犯人はあいつ」のようにある程度予想できる展開だ、、、と思ってみていましたが、最後の5分で、、、 終わり方が不思議だったので、ネタバレサイトを確認しました。原作の小説は原作ですが、ないようが違うようです。主要キャラを1人バッサリカットしているようで、映画化のための英断なのかも知れません。また、終わり方も違うようです。小説を読んだことのある人も楽しめそうです。 ただ、ちょっとSF感が強めになっているようで、それがB級感にも繋がったのかと思います。 ネタバレサイトでは終わり方の意味がわかりませんでした。 たぶん、思い込み厳禁ってことなのだと思います。
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