「お互い様」隣人X 疑惑の彼女 アモルフィさんの映画レビュー(感想・評価)
お互い様
冒頭、主人公の勤める出版社でのボーっと立ってる主人公とそれに進路妨害されて毒づく他の記者とのやり取りだけで主人公の立ち位置が伝わってくる上に、社内でお荷物扱いされる理由まで見えてくるあたり凄い。
柏木良子と蓮の張り込みを命じられる主人公が柏木良子に接近しようとするも不審者そのもので、仕事のできない主人公ノダメさ加減もすばらしい演技といえる。
また、柏木良子のセリフでいうまでもなく表情だけで何を考えているのかがわかる演技もすばらしく、彼女の知性と人間性に気が付くと良子に共感してしまうというつくりも見事。
社内で差別されている主人公が日本での差別を受けるXを告発するという、弱いものがより弱いものを狩るという構図の面白さもあるが、そういうのを置いても、やはり登場人物一人一人の演技と思考の説得力が素晴らしい。
しかしながら、さすがにクズの集まりの底辺マスゴミといえどもここまでコンプラ意識がないわけはないとは思いますが・・・
というか最初の資料はどこから・・・
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