「主人公のクズっぷりが厳しい」隣人X 疑惑の彼女 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公のクズっぷりが厳しい
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説教臭いところがあるんだよね。広い心をもってみんなを許していこうよみたいな。
同質性の高い文化のなかで、少しでも異質なものを排除しがちだよねってことで、その象徴としてXが使われてるの。
でもストーリーの中心はそこじゃなくて、林遣都が上野樹里を裏切るかどうかなんだよね。裏切るんだけど。おばあちゃんの施設の費用を払わなきゃだからしょうがないってことになってるけど、それでやるかね。
「主人公の意志に反して、意中の人を裏切ることにしなきゃだけど、どんな事情ならいいかな」って考えて事情を作った感じなんだよね。ちょっと無理矢理感がある。
そこまで葛藤を生じさせるぐらい林遣都は上野樹里が好きで、裏切られても上野樹里は林遣都を許すんだけど、そこまで二人が惹かれ合うのはどうしてなんだろうね。良く分からなかったの。
野村周平と台湾の女の子の話は良く描かれてたんだけど、ここまでこの二人を引張る理由は分からなかったな。
「誰がXか?」はもはや誰でも良い気がするんだよね。
林遣都がXだったりXじゃなかったりする感じもあって「状況によって、人はXであったりなかったりする」という描かれ方にも観えたの。
原作はどんな話なのか、確認してみるよ。
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