「SF的内容かと思って観ると裏切られる、とは言っても裏切られ方に大い...」隣人X 疑惑の彼女 梅じんの相棒さんの映画レビュー(感想・評価)
SF的内容かと思って観ると裏切られる、とは言っても裏切られ方に大い...
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SF的内容かと思って観ると裏切られる、とは言っても裏切られ方に大いに感動してしまった。
途中、なんの映画だっけ?と思うほどSF 感がなく人間の内面を深く描いています、個人的に好きな真相心理を描かれてる映画、良い意味で裏切られるとはこう言うことなんだな。
現代のSNSやメディアに流され信じてしまうことや、それによって差別してしまうこと、必要以上にそれを責め立てる過剰報道、そして乗っかってしまう一般人。
そういったこと全てが愚かだと言うことを、その先の裏側、内面を互いに見ることこそが大切なことに気付けと言われてるようで反省しました。
主人公の記者が守りたい祖母のため必要なお金と、接するうちに愛した異星人と疑われる彼女との狭間で苦悩する心情は胸が痛くなります。
台湾人留学生とバンドマンの日本人との恋もなかなか引き込まれます。
しかし最大のみどころは上野樹里の家族のシーンでしょうか。
嫌いになった父親と素直に向き合えない父親、その父親を愛する母親。血の繋がり何てのは些細なことにさえ思えてしまう家族愛が見えて目が潤みました。
Xと報道された父親家族を守るために会見で発する言葉にはこの映画の言いたいことの全てがつまってたと思います。
ラストの結局誰がXなのかを思わせる手首のホクロの意味を理解するために、も1度観たいと思いました。
予想とまったく違う映画でしたが社会派で味わい深い良い映画でした。
上野樹里をキャスティングしたのは大正解でしたね。
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