劇場公開日 2023年10月21日

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「カーズは考えるのをやめた。」JOURNEY Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5カーズは考えるのをやめた。

2023年10月28日
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難しい

寝られる

肉体から意識を切り離し開放することか可能になった近未来で、肉体を持ち生きることに疲れた夫婦の話。

BGMさえあれば昭和の頃の角川映画の様な始まりから、朝から浮遊する嫁を引き戻し、役所からの手紙をみる旦那となって行くけど…。

設定的には精神というか魂を肉体から自由に引き離したり戻したり出来るし、肉体が滅びても精神として浮遊し続けられるということでしょうかね。
個人的には、緊張がなく終わらせられない永遠の緩和は、最早退屈な無限地獄だと思うのですが…。

そんな能書き臭いことを思ってみていたけれど、2部の途中から山田悠介の「Aコース」的なもの?とか思い始め、そして3部でやっぱりそうなのか、それとも言っている通りか、切り離した精神の世界か…難しく考え過ぎですかね?
実はは集合体を推しておいて、金持ちが空いた肉体に乗り換えてループとかの陰謀まで考えてしまったけどw

設定はユニークだけど、淡々としているしどの解釈にしてもじゃあどうするのぐらいのオチにしかならないし、面白味は殆ど感じられなかった。

Bacchus
いぱねまさんのコメント
2023年10月28日

失礼します
コメント&共感ポイントありがとうございます

いつも驚嘆しますが、こんな微細な作品迄ご鑑賞される貴殿の博識の深さ、全く以て平伏致します

事前のネットで調べてもボヤッとしか粗筋が発表されておらず、でも、学生の卒業作品でそれがSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022 SKIPシティアワード受賞作品とのことで、興味を湧きました
なので、学生特有の観念論が先行するような青臭さに、食指が動く自分としては、こういうカロリーだけが高い作品も頭の体操として勉強になりますし、何より青田買いという意識もありますw
アフタートークで色々ネタバレというか筋バレしていましたが、余り物語をキチンと押し出そうという意識はないのでしょうね 三章に出演されていた叔父さん役の俳優(副業が弁護士らしい まるで『銀平町シネマブルース』の映画館主みたいな)が、自分達も演じていて内容を後から知った位だから、こう言う世界観なのであまり粗筋を説明しなくてもいいとの横槍を入れてました(苦笑

観客へのホスピタリーはサッパリ得られないカテゴリですが、作りたいモノを具現化するという意欲は買いたいと思います 特にSFは、視覚効果にその殆どを費やしてしまいがちになるので、未来を担う人達が"温故知新"によって、形而上的思想を膨らませて欲しいと願っております ここでクサすのは簡単ですし、知ったかぶりを揶揄するのもスッキリしますが、表現を空想の儘終わらせない貴さを評価したいです
圧倒的に何かが足りない歪さを愛でるのも一興ですね 今回はそれが"筋書き"という映画の核でしたので、戸惑いも隠せませんでしたが・・・
自分達が未確認な銀河系外、そして地球上では水の中にその銀河系外のメタファーを見出し、集合意識に同化しようとする 逢いたい、近づきたい そんなテーマなんてものを考えてみました これも1人の観客としての解釈です^^

いぱねま