PIGGY ピギーのレビュー・感想・評価
全52件中、21~40件目を表示
子豚の枠には収まらない
強烈なポスター画とあらすじから期待されるバイオレントな内容とはけっこう印象が違っていて、主人公サラの過剰に肉付いたビジュアルを愛でる映画(言い過ぎ)。本年公開のザ・ホエールは主人公のデブ演技がアカデミー主演男優賞を獲っているが、本作の主役女性はスペインのゴヤ賞獲得。ただしあっちは特殊メイクなので実力ではサラの勝ちである。
展開的には捜索に関連するサラの葛藤がかったるくて、早く怒り爆発してぶっ殺せよという気になるし、なんだかラストもすっきりしない。犯人が女性を襲う基準もよくわからず、デブ専だったらサラを真っ先に誘拐しそうなもんだし。お姫様抱っこするシーンは大変だったと思うけど…。
潜りたくないほどプールの水がきったねえのと、逃げた闘牛のニュースがまさかの伏線だったところにスペイン映画らしさを感じた。
「リベンジホラー」ではない気がします
リベンジホラーというのは、ひどい目に合わされた相手に(レイプとか)残酷な手段で復讐する話だと思うのですが、この主人公と犯人はそういう関係ではありません。結果的にいじめっ子たちを救う方向のストーリーだし、グロ描写もありますが、決してリベンジではありません。むしろ複雑な思春期を描いたドラマだと思います。
体や友達の悩みについて、一番の相談相手になってくれそうな母親は正論パンチで娘に寄り添うことがありません。彼女が「辛かったね。」と共感してくれる人なら、ここまで太る事は無かったんじゃないかな。
主人公のサラは単に太っているだけなのに、壮絶ないじめを受けてます。自分が一番きついと思ったのは、荷物を奪われ水着で帰宅せざるをえないシーンです。その帰宅途中でレイプでもされるのでは…とハラハラしたのですが、さすがにそこまでではありませんでした。でもすごく心が痛みました。ふくよかなだけで、なぜここまで理不尽な目に合わなければならないのか…。
泣きながら水着で帰宅する途中、サラはいじめっ子たちが殺人鬼に拉致されるところを目撃します。短編では主人公は知らぬ存ぜぬを決め込み、いじめっ子たちを見捨てることが示唆されるのですが、この映画はここから分岐していきます。私は殺人鬼が一度はサラを見逃したものの、事件の発覚を恐れて殺害目的でストーカーしているのかと思いました。でも殺人鬼はサラのいじめられているさまを見て、自分の孤独感と重ねたのか?彼女を気遣う様子を見せます。サラも殺人鬼を恐れながらも、彼の「優しさ」に惹かれてしまいます。
サラの行動に一貫性が無いと考えて評価を下げる人もいるような気がします。でもいじめられたことと、良心はまた別のものです。私だったらこんないじめっ子は早くタヒねばいいと思いますが、サラはすごく良い娘なので葛藤しちゃうんですね。最後の彼女の選択も見どころです。
いじめっ子の一人はサラとおそろいのピンクのブレスレットをしており、少し前まで親友だったようです。2人のブレスレットは時間の経過とともに、徐々に破壊されていきます。最後に完全に切れてしまう場面は、幼馴染の友情モドキが終わり、サラが大人の女性に成長したという意味なのかなと思いました。
鑑賞動機:ごく一部の評判8割、あらすじ2割。
これは…あらすじから、最初(誘拐現場)での葛藤だけだと思い込んでいた。むしろそこからが本題で、どうするの? どうするの?とハラハラヤキモキすることになる。グラグラ揺れ動く心と複雑な感情のほとばしりを表現したガラン氏はお見事だった。
成長した…はず。
素晴らしかった
主人公のサラがひっきりなしに甘いものを食べていて、うちの5歳の娘がそうだから気が気でない。うちの子は太ってはいないのだけどいつ太り始めても全く不思議ではない。肉屋さんなのは仕方がないとして糖質にはもっと気にするべきだ。弟も肥満気味で心配だ。
殺人鬼がサラにピュアに恋をしている。自分だけは殺さないでくれるからと言って殺人鬼との恋愛は難しいと思っていたら、やっぱり友達を助ける。それはそれで切ない。クライマックスは予想がつかない展開でハラハラした。格闘や殺し合いが、リアルで生々しい。
スマホやSNSがあるのに画面の色調や服や髪型などで80年代の雰囲気だ。特に最初に殺されそうなイケメンのタンクトップがだるだるでスズキのバイクがダサくていい。
今年はデブ映画が当たり年だ。
斜め後ろ
『傷だらけの天使たち』『月の囁き』で奇しくも同じアングルだったが、豊胸女性の題名ショットは、今後も残り続けるマニアックな演出であろう 俳優及びプロダクションサイドのNG、R指定が観客動員上限を制限してしまう事への危惧を慮る制作サイド、あからさまな性愛描写に羞恥と倫理観を問う観客、妥協点はこの角度の他に考えられない 其処までして表現したいカットは、一体観客に何を意図させるもののだろうか?
あるマニアに届けるピンポイントホラームービーが今作であろう事は火を見るよりも明らかである
ぽっちゃりと肥満の違いはネタバレサイトで記載されていたが、元々痩せていたか元々太っていたかの違いだそうだ 言い得て妙だ 幼少期からならば自重を支える骨は自ずと強固になる 翻って成長期に於ける暴食はメンタルが起因と想像できる 腹回りと脚周りのアンバランスさに好事家は一喜一憂するのではと勝手に思考するのだが・・・
イジメに対するリベンジホラー的ジャンルムービーの建付だが、手前勝手な解釈だと、そもそもあの男は、主人公のイマジナリーラバーだったのではないだろうか? 実際は主人公が全てやったこと、それを受け止められずあのような幻想をイメージしたのではと感じたのだ 飛躍し過ぎているのは重々承知しているので、これ以上は発表しないが・・・(苦笑
人間、誰でも絶体絶命になれば本性は露呈(消極的イジメに加担していた友達から、命乞いとはいえ、罵詈雑言を浴びせる)される そんなほろ苦さも差し挟みつつ、不器用でどんくさい主人公が、それでも都合良く走ってきた男のバイクに跨がる爽快感は、カタストロフィーとしては陳腐だけども、キャラ設定の勝利であろう
思いのほか毒が少なめのエンターテイメント
太り過ぎは間違いないのだけど、、、
クラスメイトの執拗なイジメにあうサラ。
このイジメはまさに世界標準。
いじめっ子たちが誘拐されるのを目撃したサラは究極の選択を迫られることに。
沈黙を貫くか、捜査に協力するか?
サイコパスな犯人の男がサラだけには優しいから余計に混乱するよね。
そう、救世主ではないかと。
結末はそれなりに納得でき、犯人の闇に触れるわけでもなく、思いのほかさらりと楽しめるエンターテイメントだった。毒は少なめだった。
ルッキズム風刺?
映画のパターンとしてはありきたりのシナリオ。いじめられっ子がいじめっ子に………。この映画の斬新なところは主人公を巨漢女性にしたことが良い。それでも愛せますか?って話。
ストーリー展開は正直もう少し面白く出来るし、謎の男が何故サラを好きにはするか理由が欲しい。
いじめっ子も助ける些細な理由でもいいのであればもう少し感情移入出来たと思う。
映画においてのルッキズムはやはり悪ではなく、そこに感情移入出来ればこの問題も簡単に乗り越えられる様に思う。どんな巨漢、醜女であろうともシナリオありきでは好きになれるし、好感も持てる。
ショートバージョンはたいした傑作だった。
と、思う。あの短い時間でいろいろ想像できた。で、この映画化、あまり期待していなかったけど十分及第点。ショートのその後をきちんとつないだ。歪んだ感情がこれでもか、と描かれる。後半はほぼバイオレンス。共感は出来ないけれど…。
ジャケ買いだからね
昔、レコードのジャケットだけで購入する「ジャケ買い」というものがあった。この映画を観たのもジャケ買いに近い。あのポスターのインパクトはなかなかのものだ。
太っていることでいじめられている女の子が、いじめていた子たちの連れ去り現場を目撃してしまうという話。いじめていたクラスメイトへの復讐劇のようでいて、救出劇でもあり、殺人犯とのラブストーリーも含まれている感じ。後半はなかなか見どころがあったが、途中の展開が少しまどろっこしい。
それにしても登場する人たちに好感が持てない。主人公サラの親、いじめてくるクラスメイト、その親。サラが犯人に少し行為を持ってしまう気持ちも少しわかる。ただ、サラでさえウジウジしてて現状を打破しようと努力する感じがない。結局何の話よ?と思ってしまうのだからあまり面白かったとは言えない。
ジャケ買いってやつは、外れがあるのも承知でするもの。これはまぁ受け入れられる範囲の出来だった。
いじめに対するメッセージ。
地域社会と親に対する強いメッセージ
。ホラー映画ではなく教育ホラー映画かも。
初めて武蔵野館さんに行きましたが、
とても良い映画館でした。売店も昔の
映画館の雰囲気があり安心。ゆったり
できました。
ビジュアルにピンときた方にはおすすめ
いじめっ子たちが男の車で拉致されるのを目撃してからがメインになるため、それまでの展開はかなりダイジェストで進む。
プールの監視員と恋人が殺害された理由、3人のいじめっ子のうち2人が監禁されたままだった理由、男がサラに惹かれた理由などは説明不足に思える。
逃走した牛のくだりは、夜に子を探す親と警察を鉢合わせさせたり、終盤にサラを気絶させるために、取ってつけたような感じだし、祭も活かせていない。
ただ、サラが1人で道を歩くシーンや、お菓子を頬張っているシーンは非常に映えていて、観る価値がある。
アメリカンニューシネマ風 パンフ良い。
3度目の登場 もはや甲子園強豪校の仲間入り
最後 ②もし 現状に不満の自覚あるなら 気概が大切 痩せて見返してやれ くらいの。に続く
尻切れトンボですまないですね。デレーと できないから
ラウラ・ガラン健闘 1986 悪友も1994 1995 2001 🔟代後半❓の設定❓
女性中心キャスト女性目線 監督がLGBTQIA公表 有料パンフ
スペイン田舎の情景
扇風機 沼のように濁ったプール 肉屋さん
ただ全員スマホ📱は持っている
日本の昭和40年代かと思うが違う
謎の男に
ワシも 主役もシンパシー
1960 アメリカン・ニューシネマ連想
容姿が肥満とはいえ 悪くない
【心の中の好き嫌いは自由だが】
容姿で差別、あからさまな差別はいけないよ
差別問題→リベンジ・ホラー という新基軸は良い
①自分自身を肯定し、受け入れれば好転
②もし、自身に 現状に不満の自覚あるなら
お仕置きだべー
まるで主人公の化身のような殺人鬼。イジメたやつらにお仕置き…でも殺人は罪…葛藤…見たことを話そうとしない…また葛藤…そして思春期の乙女心もザワザワ…畏れなのか恋心なのか…。父は優しいが母は理解してくれない…。10代モヤモヤのある夏の日の事件。
最後吹っ切れて、サラが何かしら前進できたならいいよね。
懲らしめたいと助けたいの狭間。
4人家族、肉屋の娘に起こる話。
肉屋の娘サラ、あまりのナイスバディ過ぎて日頃から同級生にイジメに…ある日、人気の無い時間選び地元のプールへ行くも、まさかのイジメてくる同級生にはち合わせ…水着でそのバディをさらけ出してる為、さらに酷い事を言われる…それを見てた怪しい男…後にその男がきっかけでサラと周りの人間に起こるストーリー。
あまり期待はしてなかったけど楽しめた!
観てて思ったのはサラの行動が他人から見たら怪しまれる行動しかとってなかったので何で?って感じ。
勿論、同級生にイジメられてると親に悟られたくないってのも分かるけど。
その怪しい男はサラが好きだったのか、それともボディ、いやっバディが好きだったのか分からないけど、ただのド変態野郎ってのは間違いなかったね!
赤い春
劇場で予告を見かける事があまりなかったので、いじめられた子のリベンジスリラーなのかなって感じで鑑賞。去年くらいにこのパンチのあるポスターを見ていたので、深く脳には刻まれていました。
切り口が特殊な作品で、思っていたほどバイオレンスでは無いけれどいじめられた子の心情、そこにやってきた救世主がどんな人物であろうと神のように見える現象、母親との関係、見た目のコンプレックスとそれに対してのアクションなどなど、100分の作品とは思えないくらい内容が詰め込まれていました。
太っている姿から子豚と呼ばれて結構なイジメを受けているサラ、ある日プールで泳いでいたら網で捕えられて殺されそうになれ、衣類もバッグも何もかも奪われて帰路に着いていたらプールにいた男が乗った車にいじめっ子たちが乗っていて…といった感じのあらすじです。
サラはまるっきり痩せる気が無い(つまみ食いの常習犯)なもんですから見た目の件はもうしょうがない気がします。これに対してのお母さんの対応、というかお母さんがかなり難のある人物で、娘のためと言いつつ自分の保身のため、死体が発見された現場に娘を連れて行ったり、娘に悪態ついたりとなんだか嫌な母親像そのまんまの人物でした。
旦那さんも完全に屈服している様子だったので、母親が違えばもしかしたらもっと社交的になっていたのでは…?と考えてしまいました。旦那さんはだらしないけど人は良さそうですし、弟くんはとっても良い子です。母親の圧力で家の勢力図が狂ったのかなぁとも。まぁ太り過ぎはサラの問題ですね。
サラの行動が不安定なのが観ている側に色んな感情を植え付けるんじゃないかなと思いました。自分はこういう子いるよな〜ってなんだか懐かしくなったりもしましたし、想定外な事が起こったらパニックになってしまうのは分かるなーと共感しながら観ていました。時々素っ頓狂な行動をする際は疑問符を持って観ていました。
殺人鬼は多分サラを助けたいというよりかは容姿に惚れたってやつで、それを邪魔する人物や不愉快な人物は拉致するか殺すかという選択を取っているのが印象的でした。ストーカーに近いんですが、陰湿な感じはせず淡々としており、その愛情を爆発させた時にしっかり恐怖が襲ってくるのも良かったと思います。
殺人鬼とのガチタイマンは中々見応えがありました。そこまでは怯えて逃げる事、黙る事、泣く事ばかりだった彼女が自身のため、いじめられていたとはいえ友のために殺人鬼に精一杯抗ってトドメを刺すのは心苦しさも伝わってきてとても良かったです。銃を構えた時の風格がベテランの域に突入していました。
友にも恨みはたくさんあった(なんなら助けるのを躊躇った時に無茶苦茶文句言われてた)けれど、縄や鎖を銃弾で撃って助けるという根の優しさが溢れ出ていました。キービジュアルに映っている血まみれシャツのサラのインパクトは強烈で、バイク青年の後ろにつかまって街へと戻るといったラストで物語を終えました。
とても見応えのある作品でした。イジメと殺人鬼を結びつけた上で物語の進め方もしっかりしてて、サラという行動がとても不思議な子の歪な成長も描き切っており、グロさも控えめながら備えており、見た事ないジャンルの映画を堪能する事ができました。上映規模はかなり小さいですがオススメの一本です。
鑑賞日 9/23
鑑賞時間 20:55〜22:40
座席 E-12
豊満な肉体血塗れポスターがカッコいい。
スペインのいじめホラーかな?
化け物出ないからいじめスプラッターか?
自分をいじめた子が拉致られるのはザマーと思うが、いざ目の前に血塗れで転がってると判断ぶれて、おかげで街のみんなが振り回される話です。
犯人と子豚ちゃんも妙なシンパシーでつながり始めてさあ大変。彼はかっとしやすい性格で、デブ専なのか、過去にいじめられてた経験があるのか子豚ちゃんには甘いのだ。その辺が動機なのかな、、、なんか凶悪だけど目が綺麗で純粋な感じがする犯人である。
私はかなり楽しめた。
親の教育が子を育つ
【ストーリー】
精肉店の娘のサラは同級生にいじめられ、子豚ちゃんと呼ばれる。気晴らしに行ったプールで言葉で責められ、荷物を奪われ、水着姿で帰る羽目になった。その帰り道でいじめた同級生たちが誘拐されるのを目撃したが、犯人の優しさから見て見ぬふりをし続ける。スペインの小さな村で多くの事件が起こっていく。彼女らが怒らせたのは怒らせてはならない村人の謎の男性だった。
【よかったところ】
闘牛の牛が逃げたニュースがスペインぽい
※その牛がカギとなる
復習やサイコパスなシーンよりはサラの心情を中心に描き続けている。
サラの弟が頭良すぎる
【いまいちなところ】
描写が所々苦手な人は苦手なシーンが多い
【学び】
過保護な母親と優しさはあるが妻の前で意見を言えない父親と毎日過ごすサラに起きているのは名前呼ばれて言われたことにすべて従っちゃう。面と向き合ってくれた人にはしっかり感情表現ができる。
グチャグチャなラストを匂わせるが、終わってみると愛憎の物語。
殺人鬼に惚れられるとどうなるか?これがテーマじゃないかな。
イジメの描写もありますが、イジメられた本人と関係なく、好意を抱いた殺人鬼が勝手に復讐してくれるという内容。
登場人物が感情的すぎる場面が多く、スペインのお国柄かもしれませんが、あまり共感できない台詞や行動が多かった。
歪んでいるけど、こういう愛も確かに存在するよなって納得できる気もする。見て損はしない作品だと思う。
エンドロールを観ている時に「ロリータ」を思い出しました。
共感できるかも・・・?
自分はイジメられた経験は無いけど、もしイジメられていて彼女と同じ立場なら、さらわれた現場を見ても『ザマァみろ!』って思うかもしれない。
多分イジメの犯人は一生許せないだろうから。
てゆーか、イジメの場面が少ないから、結果的に母親が一番ムカツク人物だったよ!
おそらく日常的にイジメられていたのだろうけど、イジメのシーンが最初の方の数分間しかないので、それほどツラさを感じなかったな。
その場面がたくさんあれば、なおさら共感できると思う。
犯人はプールで一目惚れしたの?
犯人の行動は恋愛感情から来るもので良いんだろうか?
口数が少なすぎて真意が謎だ。
ラストはあれからどうなったのだろうか?
ハッピーエンド?
バッドエンド?
そこを観客に丸投げではなく、結末を匂わせるくらいのヒントは欲しいなぁ。
この役者さんはスゴいね。
普通はあまりやりたがらない役だろうけど見事に演じてた。
役者魂に拍手です。
全52件中、21~40件目を表示