PIGGY ピギーのレビュー・感想・評価
全61件中、21~40件目を表示
WIGGY PIGGY
「助けるか、見殺しか」ではなく『殺すか、見殺しか』なところに興味を惹かれたのだが…う〜ん…
正直、自分はサラの心理が理解できません。
誘拐を目撃した際に確認したのは、いじめに消極的で以前は親友だったクラウの姿だけ。
これなら、その場では無理でも捜査に協力するくらいはしそうなもんだが。
そもそもサラの迷いの原因が、憎しみなのか恐怖なのか、あるいは犯人に優しくされたことなのかが分からない。
犯人についても、サラを守り助けるような行動の理由が、恋情なのか憐憫なのか共感なのかハッキリしない。
(いずれにせよ、意に沿わないと逆上するあたりかなり歪んでいるが…)
マカとクラウを監禁していたのはサラに手を下させるため、ロシは意図せず殺してしまったとムリヤリ自己解釈。
やたら画面が暗くて分かりづらいし、中弛みも強く、ラストはスッキリでも突き抜けるでもなく半端な印象。
ただ、普通なら懺悔して仲直りしそうなクラウが、「早く助けろ」「自分が先だ」と喚き散らすクソ自己保身モンスターなのは新鮮。
マカもあの状況でまだ「小ブタ」とか言うし、図太すぎでしょ。
ここでも散々に言われている母親については、自分は嫌いじゃない。
ムキになってサラを庇ったり、いじめられないよう痩せさせようとしたり、愛情はあったと思う。
もっとぶっ飛んだ内容を期待してたこともあり、結末にはかなり拍子抜け。
網で溺れかけるシーンは一旦潜ればいいし、ウサギは狩れてもロープ撃ち抜くのは無理があるかなぁ。
展開が面白い
只のいじめラレッ子ではない
ネタ映画と思いつつ実は結構重要
今年356本目(合計1,006本目/今月(2023年10月度)21本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
※ この映画はスペイン語映画なので注意しましょう。
周りには「子豚」と呼ばれる、極端に太った子のいじめと、その子の活躍を描く映画です。エクストリーム配信という事情もあるのですが(よく「ネタ」的な映画をチョイスする)、この映画に関しては「人の容貌でいじめてはいけない」という明確な内容があるものと思います。
趣旨的にそうした事情でいじめられるシーンと、サラ(この映画の主人公=太っている女の子)の活躍のシーンとにわかれます。アクション映画と解することは可能ですが、いわゆる「誰が犯人でしょう?」という部分もあり、それに触れると一発アウトなので省略します。
エクストリームさん配信というと、何かと「ネタ」的な映画が多いのは経験則ですが、この映画に関しては「人の容貌でいじめてはいけない」という点、また、映画ではちらっと出てきますが、サラの家族全員が程度の差こそあれ太っていることから遺伝性のものであることもうかがわれ、「遺伝などで生じる病気をからかわないようにしましょう」という点が強く感じられる点で「エクストリーム配信という事情でネタ映画だろうと思ったら実は人権に配慮されたメッセージが入っている」という点で高評価です。
採点に関しては以下を考慮していますが、どうでもいいのでフルスコア切り上げです。
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(減点0.1/警察の実況見分で「これ以上入ると罰金を取るからな」の部分)
スペインではそうなのかもしれませんが、日本では警察が罰金を取ることはできないので(過料は可能。地方自治法)、ややわかりにくい点はあります。
ただ過料(あやまちりょう)と罰金(刑法総則の適用を受ける)の違いといった語はマニアックな話で、「日本基準でみると行政法に精通している人が混乱しうる」点はありますが、減点幅はこの程度です(減点なしでもいいくらい)。
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虫垂炎
閉鎖社会のいじめっ子と毒親、唯一寄り添ってくれたのが猟奇殺人犯という何とも逃げ場のない話。
ラストの発砲シーンは「おまえらのレベルにまでは堕ちてないよ」という誇りの発露だろうが、ああでなければ終われないか。
ザ・脚本
何より素晴らしい脚本とシーン構成。いずれの登場人物やそれぞれのカットが、決して説明や紹介だけの陳腐な表現に陥っていない。全ての登場人物が全てのカットで常に行動を起こし、それによって物語が転がっていく。だからこそ人物のバックボーンもしっかり読み取れる様になっている。なので観客は片時も目を離さず瞬間瞬間に一喜一憂することが出来るのだろう。俳優さんたちもすべからく状況に身を委ねている風情が感じられて、脚本が何かを無理強いしていない。詰まるところ人物を掘り下げる事を最優先に作品を構築しているので、単に「リベンジホラー」という枠だけで作品を言い表すことなどできない。先に枠を作って内容を当て嵌めていく安易な作品作りに陥ってはいないということだ。
元となった短編がyoutubeに上がっていて、作品内のシーンと重複しているのだが、当方はこの短編を見てから本編を見た。それでいて尚、本編を更に堪能することができる。どちらの順番でもオススメ。これも内容の濃い作品の証左だと思う。
✖リベンジホラー ✖スプラッター 〇少女の悶々成長ムービー この感...
✖リベンジホラー
✖スプラッター
〇少女の悶々成長ムービー
この感じで意外とスプラッターではないし、少女の心の身体の成長を見守るストーリーなのよね~
キービジュアルからはまったく想定できない展開!
この時期の子供の自己肯定感低い&頭が回らない感じが絶妙に我々をイラつかせる(いい意味で)
【あらすじ】
体型のせいでいじめられる肉屋の娘サラ。
ある日彼女たちが目の前で誘拐される現場を目的したサラはどうするのか…?
主人公サラの年齢が名言されてないんだけど、この体型で初経が来たことを考えると中学3年生~高校1年生ぐらいかな…?
親に勉強しろ~って言われてたり、言語化できずに常に困り顔のサラってたぶん少し知能遅れな性質があって生きずらかったんだろうなと。
リベンジものにありがちな主人公が急に強くなる~ていう急展開は期待しない方がいい。
彼女に”復讐心”を持つほどの勇気はなく、怖くて通報できない恐怖を正当化しようといじめっ子の彼女たちを理由にしてるだけなのが真理な気がする。
そう思うと「私はいつも間違える!!!!」という叫びに彼女の性質が詰まってるよな…
あとは思春期特有の”心と体の変化”が合理的にサラの行動原理になっていたのでやけにリアルだなと思った。
簡単に言えばPMS(月経前症候群)の症状によって感情的になっちゃったのかなと。
生理前ってあんな感じで急にイライラしたり、感情が爆発して性欲も増すパターンが多い気がするし…
一貫してサラは臆病だっただけ。復讐ではなくその場しのぎを選んだだけ。
子豚の枠には収まらない
強烈なポスター画とあらすじから期待されるバイオレントな内容とはけっこう印象が違っていて、主人公サラの過剰に肉付いたビジュアルを愛でる映画(言い過ぎ)。本年公開のザ・ホエールは主人公のデブ演技がアカデミー主演男優賞を獲っているが、本作の主役女性はスペインのゴヤ賞獲得。ただしあっちは特殊メイクなので実力ではサラの勝ちである。
展開的には捜索に関連するサラの葛藤がかったるくて、早く怒り爆発してぶっ殺せよという気になるし、なんだかラストもすっきりしない。犯人が女性を襲う基準もよくわからず、デブ専だったらサラを真っ先に誘拐しそうなもんだし。お姫様抱っこするシーンは大変だったと思うけど…。
潜りたくないほどプールの水がきったねえのと、逃げた闘牛のニュースがまさかの伏線だったところにスペイン映画らしさを感じた。
「リベンジホラー」ではない気がします
リベンジホラーというのは、ひどい目に合わされた相手に(レイプとか)残酷な手段で復讐する話だと思うのですが、この主人公と犯人はそういう関係ではありません。結果的にいじめっ子たちを救う方向のストーリーだし、グロ描写もありますが、決してリベンジではありません。むしろ複雑な思春期を描いたドラマだと思います。
体や友達の悩みについて、一番の相談相手になってくれそうな母親は正論パンチで娘に寄り添うことがありません。彼女が「辛かったね。」と共感してくれる人なら、ここまで太る事は無かったんじゃないかな。
主人公のサラは単に太っているだけなのに、壮絶ないじめを受けてます。自分が一番きついと思ったのは、荷物を奪われ水着で帰宅せざるをえないシーンです。その帰宅途中でレイプでもされるのでは…とハラハラしたのですが、さすがにそこまでではありませんでした。でもすごく心が痛みました。ふくよかなだけで、なぜここまで理不尽な目に合わなければならないのか…。
泣きながら水着で帰宅する途中、サラはいじめっ子たちが殺人鬼に拉致されるところを目撃します。短編では主人公は知らぬ存ぜぬを決め込み、いじめっ子たちを見捨てることが示唆されるのですが、この映画はここから分岐していきます。私は殺人鬼が一度はサラを見逃したものの、事件の発覚を恐れて殺害目的でストーカーしているのかと思いました。でも殺人鬼はサラのいじめられているさまを見て、自分の孤独感と重ねたのか?彼女を気遣う様子を見せます。サラも殺人鬼を恐れながらも、彼の「優しさ」に惹かれてしまいます。
サラの行動に一貫性が無いと考えて評価を下げる人もいるような気がします。でもいじめられたことと、良心はまた別のものです。私だったらこんないじめっ子は早くタヒねばいいと思いますが、サラはすごく良い娘なので葛藤しちゃうんですね。最後の彼女の選択も見どころです。
いじめっ子の一人はサラとおそろいのピンクのブレスレットをしており、少し前まで親友だったようです。2人のブレスレットは時間の経過とともに、徐々に破壊されていきます。最後に完全に切れてしまう場面は、幼馴染の友情モドキが終わり、サラが大人の女性に成長したという意味なのかなと思いました。
鑑賞動機:ごく一部の評判8割、あらすじ2割。
これは…あらすじから、最初(誘拐現場)での葛藤だけだと思い込んでいた。むしろそこからが本題で、どうするの? どうするの?とハラハラヤキモキすることになる。グラグラ揺れ動く心と複雑な感情のほとばしりを表現したガラン氏はお見事だった。
成長した…はず。
素晴らしかった
主人公のサラがひっきりなしに甘いものを食べていて、うちの5歳の娘がそうだから気が気でない。うちの子は太ってはいないのだけどいつ太り始めても全く不思議ではない。肉屋さんなのは仕方がないとして糖質にはもっと気にするべきだ。弟も肥満気味で心配だ。
殺人鬼がサラにピュアに恋をしている。自分だけは殺さないでくれるからと言って殺人鬼との恋愛は難しいと思っていたら、やっぱり友達を助ける。それはそれで切ない。クライマックスは予想がつかない展開でハラハラした。格闘や殺し合いが、リアルで生々しい。
スマホやSNSがあるのに画面の色調や服や髪型などで80年代の雰囲気だ。特に最初に殺されそうなイケメンのタンクトップがだるだるでスズキのバイクがダサくていい。
今年はデブ映画が当たり年だ。
斜め後ろ
『傷だらけの天使たち』『月の囁き』で奇しくも同じアングルだったが、豊胸女性の題名ショットは、今後も残り続けるマニアックな演出であろう 俳優及びプロダクションサイドのNG、R指定が観客動員上限を制限してしまう事への危惧を慮る制作サイド、あからさまな性愛描写に羞恥と倫理観を問う観客、妥協点はこの角度の他に考えられない 其処までして表現したいカットは、一体観客に何を意図させるもののだろうか?
あるマニアに届けるピンポイントホラームービーが今作であろう事は火を見るよりも明らかである
ぽっちゃりと肥満の違いはネタバレサイトで記載されていたが、元々痩せていたか元々太っていたかの違いだそうだ 言い得て妙だ 幼少期からならば自重を支える骨は自ずと強固になる 翻って成長期に於ける暴食はメンタルが起因と想像できる 腹回りと脚周りのアンバランスさに好事家は一喜一憂するのではと勝手に思考するのだが・・・
イジメに対するリベンジホラー的ジャンルムービーの建付だが、手前勝手な解釈だと、そもそもあの男は、主人公のイマジナリーラバーだったのではないだろうか? 実際は主人公が全てやったこと、それを受け止められずあのような幻想をイメージしたのではと感じたのだ 飛躍し過ぎているのは重々承知しているので、これ以上は発表しないが・・・(苦笑
人間、誰でも絶体絶命になれば本性は露呈(消極的イジメに加担していた友達から、命乞いとはいえ、罵詈雑言を浴びせる)される そんなほろ苦さも差し挟みつつ、不器用でどんくさい主人公が、それでも都合良く走ってきた男のバイクに跨がる爽快感は、カタストロフィーとしては陳腐だけども、キャラ設定の勝利であろう
思いのほか毒が少なめのエンターテイメント
ルッキズム風刺?
ショートバージョンはたいした傑作だった。
ジャケ買いだからね
昔、レコードのジャケットだけで購入する「ジャケ買い」というものがあった。この映画を観たのもジャケ買いに近い。あのポスターのインパクトはなかなかのものだ。
太っていることでいじめられている女の子が、いじめていた子たちの連れ去り現場を目撃してしまうという話。いじめていたクラスメイトへの復讐劇のようでいて、救出劇でもあり、殺人犯とのラブストーリーも含まれている感じ。後半はなかなか見どころがあったが、途中の展開が少しまどろっこしい。
それにしても登場する人たちに好感が持てない。主人公サラの親、いじめてくるクラスメイト、その親。サラが犯人に少し行為を持ってしまう気持ちも少しわかる。ただ、サラでさえウジウジしてて現状を打破しようと努力する感じがない。結局何の話よ?と思ってしまうのだからあまり面白かったとは言えない。
ジャケ買いってやつは、外れがあるのも承知でするもの。これはまぁ受け入れられる範囲の出来だった。
いじめに対するメッセージ。
地域社会と親に対する強いメッセージ
。ホラー映画ではなく教育ホラー映画かも。
初めて武蔵野館さんに行きましたが、
とても良い映画館でした。売店も昔の
映画館の雰囲気があり安心。ゆったり
できました。
ビジュアルにピンときた方にはおすすめ
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