「子豚の枠には収まらない」PIGGY ピギー ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
子豚の枠には収まらない
強烈なポスター画とあらすじから期待されるバイオレントな内容とはけっこう印象が違っていて、主人公サラの過剰に肉付いたビジュアルを愛でる映画(言い過ぎ)。本年公開のザ・ホエールは主人公のデブ演技がアカデミー主演男優賞を獲っているが、本作の主役女性はスペインのゴヤ賞獲得。ただしあっちは特殊メイクなので実力ではサラの勝ちである。
展開的には捜索に関連するサラの葛藤がかったるくて、早く怒り爆発してぶっ殺せよという気になるし、なんだかラストもすっきりしない。犯人が女性を襲う基準もよくわからず、デブ専だったらサラを真っ先に誘拐しそうなもんだし。お姫様抱っこするシーンは大変だったと思うけど…。
潜りたくないほどプールの水がきったねえのと、逃げた闘牛のニュースがまさかの伏線だったところにスペイン映画らしさを感じた。
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