「斜め後ろ」PIGGY ピギー いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
斜め後ろ
『傷だらけの天使たち』『月の囁き』で奇しくも同じアングルだったが、豊胸女性の題名ショットは、今後も残り続けるマニアックな演出であろう 俳優及びプロダクションサイドのNG、R指定が観客動員上限を制限してしまう事への危惧を慮る制作サイド、あからさまな性愛描写に羞恥と倫理観を問う観客、妥協点はこの角度の他に考えられない 其処までして表現したいカットは、一体観客に何を意図させるもののだろうか?
あるマニアに届けるピンポイントホラームービーが今作であろう事は火を見るよりも明らかである
ぽっちゃりと肥満の違いはネタバレサイトで記載されていたが、元々痩せていたか元々太っていたかの違いだそうだ 言い得て妙だ 幼少期からならば自重を支える骨は自ずと強固になる 翻って成長期に於ける暴食はメンタルが起因と想像できる 腹回りと脚周りのアンバランスさに好事家は一喜一憂するのではと勝手に思考するのだが・・・
イジメに対するリベンジホラー的ジャンルムービーの建付だが、手前勝手な解釈だと、そもそもあの男は、主人公のイマジナリーラバーだったのではないだろうか? 実際は主人公が全てやったこと、それを受け止められずあのような幻想をイメージしたのではと感じたのだ 飛躍し過ぎているのは重々承知しているので、これ以上は発表しないが・・・(苦笑
人間、誰でも絶体絶命になれば本性は露呈(消極的イジメに加担していた友達から、命乞いとはいえ、罵詈雑言を浴びせる)される そんなほろ苦さも差し挟みつつ、不器用でどんくさい主人公が、それでも都合良く走ってきた男のバイクに跨がる爽快感は、カタストロフィーとしては陳腐だけども、キャラ設定の勝利であろう