エクソシスト 信じる者のレビュー・感想・評価
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せっかく登場したのに…
神父様があぁぁぁ!!
せっかくカッコよく現れたのにっ
やはり人間、気が進まない時はやらない方がいいのですね…。
悪魔は毛頭約束を守る気はなし…。
当然と言えば当然か…。
怖いもの見たさで鑑賞。
悪魔祓いモノの中では見やすい方でした。
後味は余りスッキリはしませんが…
異教
「ヴァチカンのエクソシスト」を視聴したらオススメに出てきたので視聴。
良い事があれば神様のおかげ
悪いことがあれば悪魔のせい、もしくは神の裁き
そんな事を考える人々は大勢いる。
悪魔祓いってのは海外(特にアメリカ)の文化?っぽいので日本人で無宗教の私には観ていても怖いか怖くないかの違いであまりピンとこない
そもそも日本は八百万の神がいて、山も海も池も樹木にも神がいて神様だらけの国なので。
今作はその悪魔祓いをさまざまな立場、さまざまな宗教観念を持つ人々が文字通り「信じる」という事で一つになる様が描かれたユニークな作品だと思う。
十字架やラテン語、謎の陣やお守りはグリグリ。
妻を亡くし忘れ形見の娘を溺愛する父、ヴィクター。
娘のアンジェラは母親の声が聞きたいがために親友のキャサリンと降霊術を行う。
それによって彼女達は恐ろしいものをその身に連れてきてしまう。
悪魔祓いの最中、ヴィクターは旅行先での地震で瓦礫の下敷きになった妻と子供のどちらを助けるかの選択を迫られた。
そんな経験から神を信じなくなる。
一見子供を選択した仲の良い親子だが、実は妻を選んでいたことが悪魔の口から語られる。
悪魔は嘘つきなのでそれが定かではわからないが動揺するヴィクター。
何故少女2人が選ばれたのか?
それはきっと「選択」
ヴィクターが過去に迫られた「選択」と酷使している。
2人の少女はあつらえたかの様に背中合わせで座らせられている。
これはどちらか1人の解放という事
憑依のはじまりはそんなに激しい現象はないのだけど、悪魔祓いになった途端、宙に浮いたり攻撃したりと悪魔憑あるあるの激しい展開のオンパレード。
途中、悪魔祓いの申請が降りなかったとのことで辞退する神父の登場。
長い祈りの言葉で如何にも効いてますよ…な感じだったので、あ〜結局神父さん一人勝ちかいと白けたのだが、あっさり首がぐりん。
よしよし!
ラスト、選択をしつこく迫られる各親達
選べない…選ばない…続く張り詰めた空気。
ついにキャサリンの父親が娘の名前を叫んで陣の中へと入っていく。
選ばれたキャサリン。
選ばれた先は悪魔の手中
消し潰される2本の内の1本の蝋燭。
この、キャサリンが選ばれ引き込まれた時の絶望の映像はすごかった。
誰も悪くない
各々が信じることをした。
それだけ
ただ悪魔に弄ばれただけ
結局、悪い事は悪魔のせいなのだ。
息を吹き返すアンジェラ。
笑顔でスクールへ行くも一つ空いた机。
キャサリンの両親のその後は何も描かれていない。
キャサリンは遊びでアンジェラに付き合い、取り憑かれ、その両親も愛する娘を失うという完全なる被害者。
きっとここはあえて描いていない。そこが非常にモヤるがそこを深掘りしてもバッドエンドが過ぎるので逆によかったのかも。この作品はハッピーエンドに見えるバッドエンドなので。
そしてホラーファン大好きなあの曲ですよ!
なんで?って思ったら正統な続編らしく…知らなかったよ…
「エクソシスト」は金字塔であり傑作。
私は続編は観ていないのだけど、あの傑作を観てしまえば評価が思いの外低いのは頷ける。
少しズルっこして「エクソシスト」を早回しで観たけど、オープニングの犬の喧嘩やウィジャボードでの降霊術、お腹に浮き出るhelp meの文字、宙に浮かぶ身体、神を信じられなくなった男(カラス神父)極め付けはリーガンのお母さん。
序盤にアンジェラの母親が異国の宗教でお腹の子を守るおまじないをしてもらっていたが、それによってその少女は2度守られたのかと思うと国は違えど神は同じなのかもしれないと少しだけ感じた。
いざという時、何を信じるかを問われる。
非常に教育的かつ政治的
誰が裏切るのか。それぞれの愛する娘を救うために、誰が。
悪魔に憑かれた二人の少女のうち助かるのは一人。さあ、どちらを選ぶ?
悪魔の誘いに乗って裏切ったのは白人の父親。しかし、彼の娘は死に、選ばれなかった黒人の娘が助かることに。もしこれが逆なら人種差別以外の何ものでもないと激しい非難を浴び、公開できなかったでしょう。
また、過去に中絶した女性をそれがまるで悪魔の所業であるかのように非難しています。それも悪魔ご本人が。
2022年6月に米最高裁判所が中絶の合憲性を認めなかったことで、各州はそれぞれ独自の州法で中絶を禁止できるようになりました。これはトランプ政権の成果と言われており、このシーンには共和党色が強いと感じざるを得ません。
ホラー映画の金字塔の流を汲む本作が、これほど教育的かつ政治色の強い映画とは予想していませんでした。怖かったか怖くなかったかと問われれば、あんまり怖くなかったかな。
バチカンが悪魔祓いを認めないからと儀式に参加しなかった司祭が思い直して後から参加したものの、悪魔に憑かれた少女達の両親を含む全然素人のエクソシスト達が少女達に触ってはならないと言っていたのに、さも当然のように二人の頭に触ってしまい、首を捻じ曲げられてあっという間に死んだシーンには全米が突っ込んだ(失笑した?)ことでしょう。
タイトルと内容がちょっとあってないかも
そもそもこの2人の少女が森で何があってなぜ彼女たちが悪魔につかれたのか、あまりわからなかった。
オカルトはそれほど見ないし、エクソシストも全部見てるわけではないけれど、この話は神父さんが役に立ってないという点で、ちょっとなぁと思う。
結局、父親の考え方でそれほど信心深くないほうが救われたような感じで,あまり納得感がなかった。
評判良くなさそうでハードルが下がっていたからか意外と楽しめた。 如...
評判良くなさそうでハードルが下がっていたからか意外と楽しめた。
如何にも序盤か中盤辺りの犠牲者要員っぽい御隣さんが最後まで話にガッツリ絡んでくるのは意外だった。
1作目の御母さんが出てくれたのは嬉しかったが、悪魔祓いのマネゴトみたいな事をして返り討ちにされているのですが、この闘い自体に意味が有ったのか微妙。意を決して悪魔祓いに参戦してくれた神父さんも首を捻られ帰らぬ人に成ってしまったが、話にガッツリ絡んでいない人に限ってキツイ仕打ちを受けているような印象。
時系列的にはドラマ版より前の話になるのですかね?
悪魔祓い自体は工夫の無いやり取りが長々と続くのは微妙でした。
拍子抜けしました
1974年の『エクソシスト』から、ちょうど50年後のお話。
エクソシストシリーズにおいては、過去、1作目の『エクソシスト』『エクソシスト2』『エクソシスト3』まで観ており、『エクソシスト』においては、過去に何度か観ました。3においては、まあまあ好きな作品でこちらも何度か観ました。かなり昔なので、詳しいところを忘れており、最近、1から『エクソシスト ビギニング』まで4作通して観て、今回、この『エクソシスト 信じる者』に挑みました。でも、満足できなくて、正直なところ、がっかりしてしまいました。
どのような展開になるかわからない前半はまだよかったのですが、聖職者(神父)も存在しない悪魔払いに迫力がなく、まず、ここで興ざめしてしまいました。元修道女のナースは祈祷するも自信なさげで力不足。後から参加した神父は優柔不断であっという間にやられちゃいました。パズズって、すっごーい邪悪な悪魔ですやん! そんなもん、ちょっとやそっとで追い出せるわけないと思います。神父5人ぐらい出てきても太刀打ちできず、日本の坊さんがあとから3人位参戦する、ぐらいの悪魔を追い詰める緊迫感と荘厳な儀式が欲しかったです。また、一体の悪魔が2人の子供に取り憑いているっていうのは新発想だったのでしょうが、「こじつけ」のように感じてしまい、これも自分は違和感ありました。子供たちが森でこっくりさん(降霊)を行ったがために、別の悪魔がもう一体、降りてきた、みたいな感じの方が話も膨らみ自然な流れではないかと。
結局、キャサリンの父が「お前を選ぶよ」と、悪魔の口車に乗って叫んでしまったので、キャサリンが死んでしまったということなんでしょうが、アンジェラだけ助かったというのは後味悪かったです。キャサリンは「意識の戻らないまま」という状態にしてほしかったです。だいたい、キャサリンが亡くなっているのに、アンジェラ親子が抱き合ってもこのシーンは全く生きてこないです。
最後にナースのアンが「悪は何だと思う?」と、悪魔と人との関わり合いについて語るところがありますが、説明的すぎて、ここもあまり好きじゃありません。
第1作目のリーガンの母クリス(エレン・バースティン)が登場し、最後にリーガン(リンダ・ブレア)が出てきたところは、よかったです。出番はちょっとで友情出演みたいでしたが。エレン・バースティンは相当な年のはずなのに美を保っていました。リンダ・ブレアも愛らしい面影が残ってました。しかし、クリスの登場がなければ、正統続編と言うには、つながりが薄すぎるような。前半のハイチの地でヴィクターの妻が妊娠中に祈祷してもらったときに、悪魔(パズズ)と何らかの接触があったのかと思ったのですが、これは関係なかったようですし。
いろいろ書いてしまいましたが、エクソシストシリーズに思い入れがあり、期待しすぎたのかもしれません。
悪魔には個人情報がダダ漏れですよ
1973年の「エクソシスト」の正統な続編とうたってますが、これまでも正統な続編だと言われたのがあったような気がします(笑)
「エクソシスト2」も映画館で見たことは覚えてます。
これもちゃんとした続編で悪魔払いが不完全とかで(笑)フラッシュバックするリーガンに催眠術をかけるみたいな感じやったような。。。
3も見た気がするんだけど、内容は覚えてないです
他はテレビシリーズも見ました。これもちゃんとした続編でリーガンの子供達が悪魔に憑依されるお話。
もうたくさんあり過ぎて、何が何だかわからないです😅
今回は子供達2人がシンクロして取り憑かれるという変わった形をとってます。
どのエクソシスト系でも初めてで、新しいというか斬新でした。
そこは良かったですね😊
途中でリーガンの母親に助けを求めに行くので、最初のお話と繋がっていきます。
リーガンに取り憑いた悪魔と同じということでしょうか。
そうだとすると悪魔って執念深いですよね(笑)
残念だったのは、神父さんは悪魔払いに参加せずに、家族や知人たちの素人集団で進めていったこと。
悪魔も家族愛には勝てないと表現したかったのでしょうか。
なんか違う。。。
もっとバチバチの戦いが見たかったです。
ただ決着の仕方は意外でした。
単純なハッピーエンドではないので、命をかけたリアルな感じが出てて良かったです✨
悪魔系の映画を見て大切なことは、軽い気持ちで霊と交信したり、ウィジャボードで遊んだりしないことですね。
しかしながら、悪魔には個人情報がダダ漏れなんですよね(笑)
どこで情報を仕入れてくるのか不思議です。
弱みを全て握られてるので要注意です(笑)
単純に面白くない
肝心の悪魔払いのシーンが陳腐。と言うか、神父が司教に「子供達の安全の為に精神科医に診せろと言われた。悪魔払いは出来ない」って・・・・なんやそれ。でも、結局、神父は悪魔払いに(後から)参加したが、直ぐに殺される。挙げ句、町内会的悪魔払いで二人の内、一人は祓えて一人は死亡。
冒頭から、主人公(悪魔に憑かれる少女の一人の父親)が普通にヤカラで同情出来ないわ。
怖くて怖くて仕方ない映画ではないが、見応えあり。
悪魔(人間の弱い心、欲望)と家族の苦難、苦渋のドラマである。
悪魔のキーワードを抜けば、破瓜型の統合失調症による妄想と混乱、自傷行為、てんかん発作、とくれば精神科入院しか無いわけで…。
しかしリアルな路線に行くかと思いきや、お隣のおばさん看護師アンに娘が吐いた言葉が秘密の内容だった事から一気にオカルト色全開に。
前作に当たるクリスとリーガン親子も登場し繋がる歴史も見せてくれる。
作中の悪魔的な力の顕現は回数は少ないものの映像的に上手い。
過去に観てきた悪魔祓い作品と比べると派手さやインパクトは無いが、神父一人や霊能者一人にお任せではなく、素人看護師の覚悟から始まり、民間霊能者のお祓いが悪魔にダメージを入れたり観ていてアツくなった。
そして、参加を禁じられた神父の参戦…嫌が応にも盛り上がる。
悪魔も大人しくはしてくれない。
反撃も凄まじい。
二つの家族を振り回す悪魔のセリフに動揺し茫然自失、神への信仰すら失う表情は見てるこっちも何を信じて何を選べば良いのか?迷ってしまうくらいだ。
今回は少女二人に取り憑いた悪魔がシンクロしてイスの背中越しに動きまくる姿を見るとちょいと目新しい。
予告編でも叫びまくっているセリフから、ラストの想像は付くかと思うが、親が子を、子が親を思ってでるセリフのシーンはちょっと泣けた。オカルトで涙出るなんて初めてだ…年取ったせいかなぁ?
初代とは別物と考えたほうがよいかも
第一作より好きかもしれない。
最後の選ぶっていうのは悪魔のブラックジョークみたいな感じやったのね。タチが悪いわ…あのお母さん必死で気持ち抑えてたのにオヤジよ…神父様は今作でも扱いがひどい。
くるのわかってるのに音で驚いてびくっとしてしまい、隣で観てた人がびっくりしていた。ごめんなさい🙏
少女の起こす出来事の顛末
2人の少女に起こる出来事が起因になり、それぞれの家族の選択が行末を決める。
ただその結末が途中から見えてしまう。
どうしても描く上で不条理な出来事がその物語のキーとなって顛末として逆の結果になることはよくあるのだが、そのまま終わってしまうのが残念でした。
少女が起こしたことへの少女への返しがなく(親にはあるのだけど)、もう少し不条理なまま終わっても良かったんじゃないかと思えた。
前作と比較しない ➡︎ しかし正しく比較する
1973年のエクソシストの直接的な続編という事で前作を予習してきました。しかしアメリカの評価がイマイチなので迷っていたら、字幕版減ったので吹替版での鑑賞です。
前作と同じ悪霊かは分かりませんが、同じ街なので多分そうなんでしょう。
前作で造形は完成されているので、50年経っているからといっても大きくは変わりません。しかし二人同時に憑依します。
以下ネタバレ有り
今作は、信じる事、そして人との繋がり。
悪霊に取り憑かれる理由のひとつに心にすきが出来た時。母の死と引き換えに生まれたアンジェラと友人オニールが母の降霊をして取り憑く。世話をしたのが隣人で看護師のアン。修道女を目指したが誰にも言っていない断念した理由を言い当て、悪霊の存在を確信。
前作で憑依された娘リーガンの母クリスが除霊するが失敗。カトリック教会に助けを求めるが拒否。
教会も助けてくれないので自分たちで除霊。神父ひとりも独自に参加してくれた。
アンジェラの出生秘話も明かされた。当時父は妻を助ける選択をしたのであった。これはツラい。母が死んでしまった結果産まれたのである。
二人の内どちらかが死ぬ。選ばなかったら二人とも死ぬ。選べない。しかしアンジェラと母の絆のスカーフを父は出す。その行動がアンジェラを選択したとみなされる。
ほんの僅かアンジェラへの父の思いが強かったのだろう。
カトリック教会は何もしてくれなかったが、個人としては助けてくれた神父さん。修道女にはなれなかったがしっかり信仰心を持っていたアン。目をつぶされても闘い続けてくれた前作の被害者の母クリス。それぞれの運命の糸が繋がっているとしか思えない。
アンジェラは母のスカーフでいつまでも結ばれている。
最後は音信不通だったリーガンとクリスの再会。目が見えないのは辛いけど心は通じ合えた。この母娘は当時の出演者の二人。50年の年月を経て再会です。
前作とどうしても比較されてしまうが、十分良作です。
221 やはり原典は偉大なり
今時こっくりさんなんてあるの?から始まって
娘のピンチに他人の迷惑顧みずのお父ちゃんを経て
なんか途中までダラダラしてるなー
しかしエレンバースティンの登場で一気に場面は引き締まる。
が、特に悪魔払いの能力を持ってないのにいきなり対戦しても
予想どおりに敗戦。
神父にも「あっしには関係のねえこって」と拒否され
仕方がない、みんなで頑張ろう
ええ!?
見かねたヘタレ神父は
しゃーないやはりここはアタシが、とのこのこ出てくるも
秒殺でノックアウト。
で、結論は
素人に負ける悪魔はあかんやろう
60点
イオンシネマ草津 20231211
パンフ購入
最近の映画という感じ。
この映画がオリジナルの第一作に敵わないと言う人がいるけど
そんな事は当たり前であってあえて言う事もないと思う。
ただ思ったのは過去の作品のリメイクや続編と言うのは
過去の作品に対して多大なリスペクトをもって描かれている事が多いけど
この作品も過去の作品に対しての多大なるリスペクトを感じた。
例えば最初黒人の女の子とお父さんが戯れあうシーンがあったりするけど
このシーンは第1作目をリスペクトしながらも
真の二作目がこれであると言う宣言なのであろう。
第一作目を知っているものからすると
とても感慨深いシーン。
こう言った感じで過去のホラー作品のリスペクトを出していたのが
例えば森の中に失踪したと言うのは「ブレアウィッチ・プロジェクト」の発想そのままであるし
白人の女の子が教会の中を通ってくるのは
まるで「オーメン」のワンシーンの様だった。
まあそんな感じで遊び心もあって良かった。
唯一残念だったのは度々悪魔の顔がサブリミナル的にスーパーインポーズされるが
アレがちょっと余計だったかなと思う。
これもイタリア系ホラーなど過去の作品で使われていた手法で
それに倣ったのは分かるけど
元々エクソシストの第一作にはあったノーブルさが無くなってしまっている。
いやホラーなんだから怖がらせてナンボでしょと言うのは分かる。
でもエクソシストはだんだん少女が豹変していくところで充分得体の知れない恐怖があるので
ああ言う子供騙しみたいな手法は無くてよかったかなとも思う。
単純に怖い想いをしたい人もいるのだろうけど。
バチカンの公式見解としてエクソシストを執り行うのは罷りならぬと言うのはある意味現代的な解釈かなと思うけど
その為エクソシストを執り行うのは全員素人集団だったと言うのも
まあそうなるだろうなと言う感じ。
まあこれ以上は完全なネタバレになってしまうから
敢えて語らないけど
結局悪魔の巧妙な罠によって驚きの結末を迎える。
今年の夏頃に「ヴァチカンのエクソシスト」と言う作品を見て思ったのは
アレも悪魔が手を変え品を変えエクソシストの弱みに付け込んでいくのだけど
アレ以上の仕掛けが施されている。
いやもう原作の発想が悪魔的だよなという感じ。
よく考えたなと感心する。
あとこれもネタは明かさないが最後の最後に驚きのシーンがあるのだけど
それを見た当初は流石に声が出たけど
別にあのシーンが無くても良かったんじゃないかと思う。
評価する向きも多いだろうけど
作品としては完全に蛇足だなと思う。
まあ企画段階でこのシーンを入れようと言う提案があったのかもしれないけど
別に最後のシーンが無くともそこそこ良い映画なのは間違いないんだけどなと言う気分。
物語は今だ終了しておらず
恐らく第三作目があるのだろうなと言う気になるけど
まあちょっと無駄な部分が今回多かったかなと思う。
発想は本当に秀逸でなるほどそう来たかと言う気分になる。
悪魔ならそうするよねって事だ。
結論としては非常に面白い作品ではあったし
映画への愛情、過去の作品に対してのリスペクトも沢山感じられるけど
ちょっと余計なシーンがあったと言う事で星4つが妥当だと思う。
道徳の時間
ホラーエンタメだけじゃない一面が大きかったような気がしてる。反面教師かなとも思う。
正統な続編という位置づけらしいのだけど、前作はこんなに宗教色が強かったかなぁと首を傾げる。当時は小学生とかだったから、そこまで考えが及ばなかったのかしら。
作品としてはよく出来てると思う。
が…なんか逆説的に信仰の必要性を説かれたような気もしてる。そのくらい真に迫ってたって事なのだけれど。所々、ドキュメント風なアングルもあり…コレってフィクションだったよなと不意に考える。
たった1カットだけど、儀式の執行を訴える牧師を見据える禿げた眼鏡の司教さんとかすっげえアクセントになってた。
アクセントと言えば、この作品の編集はなかなかに趣味が悪い。
1カット目、飛び込んで来るのは犬が吠える声だ。あの声に不快感や恐怖を抱かぬ人は居ないだろうと思う。そんな身近な恐怖からこの作品は始まる。
中盤くらいまではシーンの冒頭に、そんなSEが入ってる事が多くて、いちいちビクついては「チッ」って舌打ちをしてしまう。
ホラー映画なので、そんな手法を使ってもいいのだけれど「必死かよ…」と若干ひく。
なのだが、コレも悪魔が身近に潜み、予告なく不意打ちで現れる事の暗喩ならば、まぁ、悪くはないのかもしれない。
とはいえ、徐々に濃くなっていく違和感は楽しかったし、手間をかけた編集もいい感じだった。
物語的には、前述した宗教色なんてものを嗅ぎ取っちゃったから、キリスト教の布教PVか道徳の時間に見せられる教材みたいに思えてしまい怖がれなかった。コレはおそらく間違った見方だと思うし、残念である。
いつも思うけど子役がもう抜群で…何を憑依させたんだと拍手喝采だ。
物語の落とし所も、教典のどのエピソードから引っ張ってきたんだろうと思うくらい、このテーマに即してた。
「お前を選ぶ」
悪魔から2択を迫られ、どちらかを選ばねばどちらかが死ぬと言われる。…実に巧妙な問いかけだ。
死にたくないと叫ぶ我が子を助けたい一心で、命の選択をする。それは他者を殺害するのと同等の行為で、利己的な人の一面が浮き彫りになる。
悪魔に唆され、その甘言に乗っかってしまったものには不幸が訪れ、それを拒んだ者は悪魔に何も奪われはしない。
なんとシンプルな構図であろうか。
特殊メイクやCGなどは前作とは比較にならないほど高性能ではあるものの、逆に生っぽさが無くなるというジレンマにぶち当たってる感じだ。
結局、事なきを得るのは神を信じず悪魔にも靡かなかった父親ってオチも言い得て妙で…。
人が捏造したであろう神に縋る事もなく、悪魔の誘惑にも耳を貸さず、自分の信念を貫いた者にこそ神の祝福は与えられるみたいな…看護師の叔母さんがわかりやすく説明してくれるのだけれども。
とは言え、人は罪深い生き物でなので、日々反省し、明日はより良いものである事を願いながら生きていくのであろうなぁー。
悪魔の誘いに乗ってはいけない
悪魔祓いの映画は、悪魔が憑いた人を祓うという一連の過程は崩せないのでマンネリ化しやすいのですが、そこにどのような新鮮味を出すのかが観る前の一つの注目点でした。
今回はビクターの娘のアンジェラと友人のキャサリンに、悪魔が取り憑いて悪魔祓いをするという基本的な流れは初代エクソシストと同じです。
途中で助けに入った神父がいとも簡単に悪魔に殺されてしまい、かなり上級の悪魔と推測されます。
悪魔が2人の少女のうち、どちらを生かしたいか選べと問いかけてきます。ここがポイントでした。
冒頭でビクターの妻が、建物の崩壊で負傷するという伏線が敷かれていました。この時ビクターは、お腹の中のアンジェラよりも妻の命を優先していたため、悪魔に弱みを突かれました。
しかし、ビクターにとってアンジェラも大切な娘に変わりなく、ビクターとアンジェラのお互いの信じる心が合致したため、アンジェラを取り戻すができたと感じました。
逆にキャサリンの父は迂闊に悪魔の誘いにつられて、生かしたい方をキャサリンと口走ったため、悪魔の生贄にされたと感じました。2人の父親の行動の対比が面白かったです。"悪魔の誘いに乗ってはいけない"は金言だと思います。
2人の娘が森で何があったのかは明らかにされませんでしたが、全体的に見応えのある内容でした。
追記
映画の中でサブリミナル効果のように時々悪魔のような顔が瞬時に写し出されます。怖くなるわけではないのですが、面白い手法だと思いました。
鑑賞動機:そういえば『エクソシスト』シリーズはひとつも観てなかったなあ10割
でもエレン・バースティンと…は、ご褒美感ある。
カソリックのエクソシストからは逸脱してるけど、テーマ的にはそれを目指していたのかな。異教徒の怪しげなまじないを許容してるけど、見かけの宗教の違いが重要なのではなくて、家族や隣人の愛を信じて、邪悪なものに恐れずに立ち向かうことが本質なのかと。
ただそれを『エクソシスト』の世界の枠組みでやろうとするのが、受け入れられるかはまた別の話だけど。
シリーズへの思い入れはゼロなので、これはこれでありだと思った。序盤もう少しコンパクトにすればいいのに。
見やすい作品ではあった
エクソシストという題名だけに神父が関わるシーンが少なかったのが、すこし残念ではあった。
エクソシスト一作目はヒントとなった実話の出来事から作っただけに説得力はあったし、少し過激なシーンも追加することで、衝撃を与えられたってのもあるだけに今回は少しオマージュをちょい足しって感じで、少し演出に物足りなさはある。ただ怖いというよりホラー特有の不気味さは非常に良かった。
最後になぜ二人のうちの一人が助かり、もう一人を連れて行く事を選んだのかに対しての個人的な見解としては三つあると思います。
1.一番最初のシーンで、生まれる前に神への祈りを受けていた
2.母への気持ちや想いをストールで思い出させた。
3.悪魔に弱みを攻撃されても、うろたえてはいけないし、選択肢を与えられても答えてはいけないのだが、「自分の子を選ぶ!」と我慢出来ず言ってしまい、選んだ方を連れて行くという最も残酷な方を悪魔はした。
続編である事
既に伝説となってる名作古典オカルト映画「エクソシスト」の50年ぶりの続編。
何故今更とも思うし、正直、続編である事が作品にとって不利になっていると思う。ハードルが高すぎる。
「エクソシスト」の並の名作になると、ただ作品が良いだけではなく、観た人それぞれの中で美化もされていき、所謂「俺エクソシスト」とでも言うべき作品が自分の中に生まれたりする。勿論僕自身もそうだ。
だから、普通のホラーとしては決して悪くは無い出来の作品なんだが、前作が好きな人からはかなり不評を耳にする。僕自身、好きか嫌いかと問われれば、好きとは言えないんだけど。
実際、悪魔祓いが始まるあたりからは最悪だ。素人集団が気持だけで勝てる訳がない。それこそJUMP漫画か!って思ってしまう。案の定、神父は簡単に殺され、子供の一人は命を奪われって、最悪の結末じゃん。
また、リーガンの母役、エレン・バースティンが出演しているのも問題で、彼女とリーガンが不幸になっているという現在は、前作の全面否定とも言えるし、結局、前作の悪魔祓いは何だったんだとなる。しかも今回、余り意味もなく出てきて、早々に退場するし。
で、最後にリンダ・ブレア本人が出てきて、前作と地続きの内容と決定付けるのだから、最悪は増す!
結局、続編の必要性は無い内容なんだから、全く別の作品として作れば評価も変わったと思う。しかし、続編だからこそ興行的にも上がるのも事実。
しかもこの作品、三部作の一作目だとか。僕はもう観ないかも知れないけど、新しい観客によって、新しいシリーズとして成長して欲しいとは思う。
素人もどきが、本職(神父&フリードキン)の真似をしてはダメ‼️
終始、フリードキンの猿真似みたいな演出をしているだけの作品。
オリジナルのカラス神父の苦悩のように、
赤ん坊よりも妻を選択した父親の後悔や、
形だけの信仰にすがっている家族の描写を丹念に描かないから、二番煎じの感じが否めない。
ラスト、一人の少女が救われたのではなく、
ただ単に悪魔が言った通りになっただけの結果に何の希望も見いだせない映画でしかなかった。
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