52ヘルツのクジラたちのレビュー・感想・評価
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少し詰め込み過ぎだが…⭐︎
本屋大賞受賞作。
原作は少し読みかけのとこでの鑑賞になった。
子供への虐待、トランスジェンダーの話し、ヤングケアラーと今時の問題をたくさん絡めての物語。
時系列が行ったり来たりしているが、それほどの混乱もなく物語の中に入っていける。
役者陣がとても良くって、杉咲花はもちろんやはり志尊淳の存在感が素晴らしい。
おそらく、原作はその問題を漏れなく語れるのだろうが2時間という枠の中で全てを表すのは
難しいことだったと思う。
最初に書いた三つのうち一つか二つでも充分見応えのある作品になったのでは…。
ただ、全編を通して暗い雰囲気の映画でいったいどこに辿り着くのか悲しくなってくるが、
最後に本当にほんの少しの救いらしきものを感じて映画館を出た。
母にも知って欲しいんだ。
私はこの映画を観て、母に観てもらいたいと思った。
LGBTQについて母と話したことがある。
しかし、母の意見は 女は子どもを産むことが1番の幸せ
という考えにとても頑固で、普段はおおらかで優しくて心の広い母がそんな事を言うとは思わなくて、私は反論した。もしあなたの子どもである私が、女性しか好きになれなかったらどうするのか と尋ねると自分の子に限ってそんなことは無いと、それは許さない、子どもを産んだらわかる と一向に聞き入れてくれない、耳を傾けようとすらしなかった。
その時はなんでそんな考え方しか出来ないのか、それでこの世から去る人がどれだけいるのか、なぜ理解する姿勢を取れないのか、この時は怒りでいっぱいだった。
しかし、後から父に相談すると、私の意見もまた独りよがりだった事に気づいたのです。自分の意見は間違っていない、理解できない方がおかしいと母に一方的に押し付けていたことに。
みんな違ってみんないい と言うように、世の中には血の繋がった親子でも、全く同じ価値観なんて存在しない。1人1人が、歩んできた人生があって、その結果に母は私が居た人生がとても幸せだった。それ以外の道は知らなくて、いや世間一般的に結婚して家庭を持ってが大多数の幸せの価値観だと答えが出ているからかもしれない。
でも母にも知って欲しい。
私たちが異性を愛すのと同じように、同性を愛す人が居ることに。言葉で言ったら全く同じことで矛盾なんかしてないのに、現実でみると矛盾してるじゃないか、って受け入れにくくなるのは何故だろう。
答えはとても単純なのに。好きだから愛してるから、生涯共に生きていきたいって思うだけじゃだめなのかな。
男と女の前に人間なんだよって。
自分の頭で考えて、自分の意思があって、行きたいことへ向かえる足があって、やり直しの効かない1回きりの人生っていうベースは同じじゃないか。
母には何も言わずに見て欲しいとだけ伝えたい。
こんな結末もあることに。
親が子どもを大事に思っているように、子どもだってそれ以上に大好きなんだよ。
もう1回伝えたい。
異性しか愛せないように、同性しか愛せないってだけ。
人間だもの。心だけは勝手に持ってかれちゃうんだぜ母ちゃんよ。
原作の方が断然いい。
原作を読んで号泣した。映画を楽しみにしてたけど、ちょっと薄かったかな。
原作の方が断然いい。
それと、原作読んでないとわからん映画になってしまっている。脚本やシーンも原作の切り貼りのようになっていて、カメラワークも??がところどころ・・制作時間が足りなかったかな?
涙腺崩壊です
試写会で観に行きました、虐待とトランスジェンダーを軸に進んでいく重い作品です、杉咲花ちゃんの圧巻の演技力、他俳優陣も脇を固め、涙がとまりませんでした、 大分で撮影されたみたいです、実際昔、別府湾にザトウクジラが数ヶ月、迷いこんだみたいです、 ネタバレになるかわかりませんが、52ヘルツのくじらたちも題名どおり回収できたかなと思います、ぜひ、おすすめします
社会問題のオンパレードで予想よりはるかに重かった 意を決して必死に...
社会問題のオンパレードで予想よりはるかに重かった
意を決して必死に伝えても、本当の意味で届かないなら、話さない方が、喋れない方がいいんじゃないか。それでもやっぱり、同じくらいの覚悟を持って必死に聞こうとしてくれる人がいるのなら、伝えることで救われることはあるはずだ。
お芝居しづらそうなセリフだったり叫びとかがあってちょっと白けたしこっちが恥ずかしくなるところがあった。『市子』に続き花ちゃんがレベチゆえ周りに目がつきやすかったということもあると思うが。花ちゃんは第一声からとにかく正解な気にさせられたし、お風呂場前のカットに関しては花ちゃんの表情だけで奥で起きている悲惨さが想像できて、逆向きまで映す必要ないむしろ映さない方が残酷さを感じたし、その後の絶望した目も、映画に愛される人なんだなと。
クジラはファンタジーっぽい雰囲気が加わって好きだったな。ロケーションなどを活かしたカメラの動きも好きだったけどたまにブレが気になった。
親友は過去の親密な関係性が全く想像膨らまなくて、行動を理解も共感もできなかった。ラストシーンの有無も疑問点。
あと、よく知らないからなんとも言えないけど、話題になってた志尊君のひげに関してはキャラクターとして不可欠な物だったと言えると思う。
誰も皆叫んでいるからこそ、誰かの希望になりたい
2024年劇場鑑賞19本目 傑作 77点
凄く期待していた訳ではないけど、なんとなく上映前予告で流れるくらいには広告費だしていて、それなりに有名なキャスティングの作品の規模感で、期待を超えてきた今年最初の作品
杉咲花が若くして賞を獲得したことから、昨今では彼女を据えたことを前提な力作が立て続けに組まれていて、兼ねてより備えていた演技力が作品を重ねるごとに向上しているのは言うまでもなく、本物の演技派若手女優はもはや番宣の番組や舞台挨拶でも色恋ぽく見えないというか、佇まいから表情まで所謂古き良き言葉の意味での"女優さん"を感じ、今後も残り続ける人物だと確信してる
志尊淳もLDH系作品やエンタメ作品から飛躍し、彼自身の役者としての代表作にもなったと思う
52ヘルツのクジラたちというタイトルや、このレビューの表題にもある通り、人は他人に対して聞こえない叫び声があって、その叫び声を隠してる人もいれば、隠れてる人もいる
特に昨今の"言葉"にする力が衰えてることや"言葉"にすることが御法度であったりでしない文化が出来つつある
そんな中で、自分自身の沈んだ心よりも他人に耳を傾けて、想像して、寄り添い、理解して、希望になろうとする尊さであったり、他人の為ならと思える無鉄砲な強さが、愛を持って言動で通い合える人間として生を持った我々が、最後に行き着く共通認識だと信じたい
凄く良かった、是非
志尊淳に泣かされた・・・
予告編で気になったのと試写会等での絶賛の口コミを目にしていたので初日夜鑑賞してきました。原作の読者の方も褒めていたので期待値が上がり過ぎたのでしょうか・・・
公開後からいろいろ言われてる辛口のコメントにも納得できるような感じでしたね
とりあえず宮沢氷魚くんに拒絶反応…
なんで彼なのかな?もっと別な人いなかった???
真飛聖さん、今放送中のドラマでも娘(永野芽郁)を虐待してたよ…
似たような役柄が続くと強烈に残っちゃうから印象が悪くなってしまう
彼女の場合は演技が上手いってことだと思うけど
「市子」未鑑賞ながら役柄はなんとなくわかるので、杉咲花ちゃんはこんな役柄ばかり続いて大丈夫なの?と心配になってあんまり入り込めず。「法廷遊戯」でもハードな役柄だったし。
演技力は申し分ないからこそ心が痛くなるシーンばかりでずっと苦しかった
私の涙腺が崩壊したのは志尊くんの演技。。。しばらくは志尊淳を見たら「あんちゃん」を思い出して涙出そう^_^;
基本的に事前情報を入れずに鑑賞する派なので、あんちゃんという人物はあの薬袋?の病院名でわかる。もうちょっと別な名前なかったのかな…(ダイレクト過ぎてビックリ!)
クジラのシーンは感動する場面なのかもしれないけどなぜか冷めてしまいました
(すみません…)
こういう事が実際にある。実際にこんな子供がいる、こんな人がいる。
たくさんの人が映画や原作を通して「知ること」
それだけでもこの作品は意味があるんだろうと思う
鑑賞して良かったと思う
きなこと少年の今後が少しでも明るいものであるといいな…
色々描きすぎている印象
盛りだくさん過ぎて、そこまで感情移入できなかった。何も起こらないくらいが実は映画としてはちょうどいいのかもしれない。52ヘルツは思いが届かない人たちの例えであって、実際にその音を聴くシーンはいらないと思った
映画「52ヘルツのクジラ」は虐待と愛の物語だった
途中は役者陣がミスキャストなのではないかと思えたが、最後まで観ると、観て良かった映画だと思った。
途中、会場からはすすり泣く声が聞こえた。
・52ヘルツのクジラとは
孤独の象徴。
52ヘルツの鳴き声を出すクジラがおり、その声は他のクジラたちには全く聞こえないらしい。
誰に何を伝えよっとしても全く届かないのだ。
・愛のつがい
お互いがお互いを必要とし、愛し合いされること。だが人や状況によってはそのような関係を作ることが難しく、絶望的な場合だってある。
DVや虐待のように暴力が愛を偽装することもある。
・主人公 キコ
映画「市子」に続いての主演。こんな短期間に主演作品が続くとかすごいスパンだ。
場面によって可愛くなったり、髪がボサボサで可哀想なぐらいになったり、千変万化する。
子供の頃、母親から虐待を受けており、大人になってからも家の牢獄の中で暮らしていた。
・ひろゆきみたいな男
美形になったひろゆきみたいな男が出てくる。なんだそのチョビ髭は?っていう。
なんかキャラクターも喋り方も好きになれないんだよな。いかにも「私は善人です」みたいたノリで出会ったばかりのキコに綺麗事を言いまくる。
これはミスキャストなんじゃないだろうか…と最初はそう思った。
だが後半になるにつれ彼の秘密が明らかになり、まさかチョビ髭にまでちゃんと理由があることが分かるなんて思いもよらなかった、
前半後半でここまで印象が変わる役も珍しい。
・女友達
主人公をめちゃくちゃ好いている親友。
だけど何故こんなに仲が良いのかという背景が描かれていないので、なんとなく二人が友達って感じがしない。
なんか空回りしてるような気はした。
・専務
偶然をきっかけにキコに近づく男。
どうせクソみたいな遊び人なんだろう?と思わせておきつつ、意外とちゃんとした関係が始まる。
・52
言葉を失った少年。
・スタッフロール
「方言指導」とかいう役割があった。
リアリティのためには監督指導!
「問題」の詰め込み過ぎ
杉咲花は助演なら高く買うが、主演としては華が足りないと思っている俺。それでも、予告編の演技に目を見張るものがあったので、観ておこうと思った。
【物語】
東京から九州の海辺の小さな町の一軒家へ引っ越して来た貴瑚(杉咲花)。町の人からは好奇の目で見られていたが、この地でひっそりと暮らすつもりでいた。
あるとき埠頭で時間を過ごしているうちに急に雨が降り出す。慌てて帰ろうとするが、途中で古傷が痛んで倒れる。動けなくなった貴瑚に少年(桑名桃李)が駆け寄り、傘をかざした。 落ち着きを取り戻した貴湖はビショ濡れ何なった少年を家に連れていくが、少年の体があざだらけであることに気付く。
自分も母親に虐待されていた過去を持つ貴瑚は、虐待だと確信し、放っておけなくなる。貴瑚は母親にムシと呼ばれ、言葉も話せない少年の面倒をみるようになる。少年に誰にも声を聞いてもらえない孤独な「52ヘルツのクジラ」の話をする。かつて自分の叫び声も誰にも聞いてもらえずにいたが、ありとき声を聞いてくれる人が現れたことを話す。
貴湖は少年と接しながら、生きる希望も気力も無くしていた自分を救い出してくれた安吾(志尊淳)との日々を思い出す。
【感想】
ちょっと・・・
全体に重すぎる。最後にわずかに「光が差す」感じで終わるのが救いだが、それでもなあ・・・
育児放棄・幼児虐待、介護、LBGT、DV、社会問題のてんこ盛り。 さらにはパートーナーの不誠実まで加わる。
「人間、生きるのは大変だ、苦痛だ」を描きたかったのか? と思ってしまうほど。 もう少し「問題」の的を絞って良かったのでは?
タイトルからしても、人生における孤独感(独りで苦しんでしまう)とその救いを描きたかったのだと思うけど、色々な不幸を詰め込み過ぎて、救いの部分が大いに不満足だった。 温かいや気持ちになれる、あるいはホッとできるようなシーンが余りに少なく、ほぼほぼ苦痛だけを見せられて終わった感じ。
杉咲花初めとする役者達は頑張っていたけど、作品のバランスを誤ったのではないだろうか。
主演・助演の役に生きる姿に心打たれる
当事者との深い深い会話を通し消化し出力された生の演技のぶつかり合いがこれでもかと言うくらい観られる。
テーマとして虐待や性的指向があり、取り返しがつかない場面もあるが、最終的には希望を持てるエンディングに。
主演の住む家の露台にて天気の良い日に一日ボーっとして過ごしたい気持ちになった。
最後のタイトル表示が印象的
中身が凄く濃く物凄くイベントが起きたのであっという間でした。
流石本屋大賞受賞している話で内容はしっかりしており役者さんの演技もお見事でした。
52ヘルスの声は誰も聞こえないから孤独なのではと思ってましたが最後のタイトル表示で〝たち〟の意味がかなり腑に落ちました。
是非おすすめ致します
杉咲花は不幸な境遇顔が似合い過ぎ
杉咲花は演技ですか?本当に不幸のキャラを似合う様によく演技するね。
西野七瀬は悪い女のキャラがよく似合う。
現代社会において日本はトランスジェンダーとかDVなどでの取り扱いをうまくやれないモノを今やりきれるかわからない。
この映画にこの先の答えを求めてはいけないのかもしれないけど、本当にこうしたら生活出来ましたみたいな先が欲しかった。
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