劇場公開日 2024年3月1日

「魂のつがい」52ヘルツのクジラたち あさやんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5魂のつがい

2024年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

52ヘルツって高いの?低いの?と調べてみると、
楽器だとチューバの一番低い音らしい。
でも、他のクジラたちはもっと低く、
シロナガスクジラで10~39ヘルツ、とか。
となると、52ヘルツは確かに高く、
他のクジラたちには聞こえない、ということになる。

観た感想は、というと・・・
児童虐待、ヤングケアラーという重いテーマ、
それを背負った、主人公きなこ(きこ)。

でもそんな苦しい状況にいた、きなこ(きこ)を救ってくれた、
心の声をキャッチしてくれたのは、通りすがりのあんご(あん)。
「家族の呪い」から、きなこ(きこ)を解放してくれた。

そんなあんご(あん)を「魂のつがい」かと思ったが、
実はあんご(あん)は性別不合、そしてトランスジェンダーであり、
きなこ(きこ)の幸せを祈りつつも、自身の苦しんでいる心の声は
残念ながら届かなかった。
そして、それは実の母親にも。。

その後、自身と同じように虐待に苦しむ少年と出会い、
その少年の心の声を聴き、守ろうとする、きなこ(きこ)。

そして、ラストは・・・

かなり心が苦しくなる、重いテーマ連発のストーリー、
でも、明るい未来がやってくるよう、前を向いていこう、
って思えると良いな。

ワンピースのルフィがビビに言う
「お前の声ならおれ達に聞こえてる」
を思い出してしまった。
(シチュエーションとか全然違うけど)

きなこ(きこ)を演じた、杉咲花さん、よかった~、うまかった。
虐待のシーンは可哀そうだったけど。。。

あんさんの志尊淳さん、あごひげを生やしている時点で珍しいな、
と思ったけど、そこで逆に違和感をおぼえ、すぐわかってしまった。

ぼっちゃん専務の宮沢氷魚さん、狂気入ってくると怖い。
昨年観たレジェンド&バタフライの光秀を思い出した笑

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あさやん