劇場公開日 2023年10月6日

「第1作目の大ファンとしては物足らない」イコライザー THE FINAL 矢吹 貴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0第1作目の大ファンとしては物足らない

2023年10月7日
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鑑賞方法:映画館

古くはブロンソンの「狼よさらば」など定番の私刑モノは、2008年にリーアム・ニーソンが「96時間」で好演して以来、ジャンル映画として人気が再燃し色々と制作されてきましたが、こうした中「イコライザー」が人気作となったのも、アカデミー賞俳優のデンゼル・ワシントンが演じたという理由が大きいでしょう。

元CIAの凄腕工作員マッコールさんが、知人が悪い奴に困らせられているのを知ると自ら正義を下していくという筋書きはシリーズを通して変わりないのだけど、今作はとある用件で出向いたイタリアのシチリアが舞台。
流れ者が世話になった町の住民を悪い奴から救うという、これも昔から定番の筋書きで、1作目はホムセン店員、2作目は配車サービス業という日常生活で事件に巻き込まれるというか引き起こしてきたのと違うのも、うーんといったところ。

敵となるマフィアも、そりゃジモティーにとっては怖いだろうが、マッコールさんからしたら赤子の手を捻るようなもので、1作目の元スペツナズ、2作目の元同僚工作員と比べると弱すぎる。

久しぶりの共演で話題となったダコタ・ファニングとの共闘も、思ったほどでもなかったし…

敵とのハラハラする駆け引き、また、冒険野郎マグガイバーのようにホームセンターの商品を駆使した敵との対決、そして、合間に見せる職場の同僚との交流など、1作目が大好きだった者からすると、2作目同様、3作目も、何度も観たくなる作品ではありませんでした。

矢吹 貴