劇場公開日 2022年7月8日 PROMOTION

ソー ラブ&サンダー : 特集

2022年6月20日更新

【この夏鑑賞すべき超期待作】
改めてガチで考えてみたら…この映画ただものじゃない
徹底検証:「ソー」最新作を観るしかない6つの理由

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今年も夏映画のシーズンが到来! 話題作がひしめくにぎやかな時期となったが、その中でも「鑑賞確定」リストに確実に入ってくるのがマーベル・スタジオ最新作「ソー ラブ&サンダー」(7月8日劇場公開)だろう。

「アベンジャーズ エンドゲーム」から3年……。“BIG3最後の1人”である破天荒な雷神ソーの雄姿を再び拝める日を待ち望んでいたファンも多いことかと思う。ただ本作、それ“だけ”ではないのだ!

映画ファンの鑑賞欲を刺激してやまない本作の魅力を、いま一度整理してみたら――いやいやいやこれ、こんなにスゴいの!? 「ソー」新作は、我々が映画に期待するものが全部詰まった劇場“絶対”鑑賞案件だった! 早く観たくてたまらなくなるのを覚悟で、以下のページを読み進めてほしい……。


【予告編】マーベル作品を一度でも観たことがある方は必見!

検証:今度の「ソー」ちょっと見どころ多すぎません?
バトルもラブもキャラも見やすさも…全部そろってる!

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我々映画.comもそうだが、「ソー」新作と聞いただけで脊髄反射的に「観る!」となってしまうもの。タイトル発表時点でワクワクし、ポスターにアガり、特報や予告編に悶えまくりあれやこれやと妄想・考察し、また楽しくなって――。

しかし落ち着け……。どうせならしっかり「スゴさ」を理解したうえで鑑賞に臨もうではないか。そうすればきっと、より“旨味”が増すはず!

ということで「ソー ラブ&サンダー」の「観る前の時点でもうヤバい」偉大さ・スゴさ・魅力を、6つのポイントに分けてご紹介!


●理由①:アイアンマン、キャプテン・アメリカがいない今…“ビッグ3最後の男”の集大成!

まず再確認しておきたいのは、ソーがアイアンマン&キャプテン・アメリカと共にアベンジャーズの“BIG3”を長年担ってきたこと! ただご存じの通り、アイアンマンもキャプテン・アメリカももう既に“卒業”済み。つまりソーは、BIG3の最後の1人なのだ。

奇しくもいま、マーベルの映画&ドラマでは「次のアベンジャーズのリーダーは誰になる?」論争が繰り広げられている。オリジナルメンバーのソーが新生アベンジャーズを率いる可能性も、十二分にある。

今後のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の展開を占ううえでも絶対に外せない1本であり、言うまでもなく最重要人物であるソーの集大成的作品と来たらもう……観ない理由を見つける方が難しい!

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●理由②:あの「アベンジャーズ エンドゲーム」直後の物語…ソーやガーディアンの“その後”が見られる!

「ソー ラブ&サンダー」には、他にもうれしい要素がてんこ盛り! そのひとつが、“アイツら”が再登場すること! スター・ロードやロケットを擁するガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーだ!

本作は「アベンジャーズ エンドゲーム」の直後を描く物語となり、ガーディアンズと旅に出たソーの“その後”がわかるという嬉しい仕掛けがなされている。

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●理由③:激アツ、あの人がまさかの登場! “ふたりのソー”によるかつてない超絶バトルアクション!

ソーにガーディアンズ、そしてそして……まだ“とっておきのあの人”が来るんです! なんとナタリー・ポートマン演じるソーの元恋人ジェーンが再登場!

しかも、ただカムバックするだけじゃない。マイティ・ソーとしてソーの前に現れるのだ。「え? どういうこと!?」と思った方も多いことだろう。我々にも全く予想がつかない……。

ただ、予告編を観る限りではジェーンの手にはムジョルニアが握られ、屈強な出で立ちに変貌している! こ、これはガチでマイティ・ソーだ……!

また、“ふたりのソー”によるタッグバトルも観られるという。ジェーンにいったい何が!? どれだけスゴいバトルアクションが見られるんだ!? 真相は劇場で確かめるしかない!

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●理由④:シリーズ最大のスケール! 全宇宙存亡の危機をめぐる一大スペクタクルが展開

そして……どうやら今回、ソーたちが挑むのは「全宇宙存亡の危機」らしい! これまでにもヘラやサノスら、名だたる強敵と対決してきたソーだが、今回の敵も負けず劣らずヤバい! 全宇宙の神々の殲滅を目指す“神殺し”のゴアというらしい。ソーは未知の敵の野望を食い止め、宇宙のピンチを救うことができるのか!?

しかも「全宇宙の存亡の危機」と来たら、今後のMCU作品への影響は必至。その全貌はいまだ謎に包まれているが、劇場の大スクリーンで体感するのにふさわしい超ド級のスペクタクルが待ち受けているに違いない!

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●理由⑤:バットマン俳優が“神殺し”の最凶の敵に…さらにアカデミー賞俳優が全能の神を熱演!

全宇宙を危機にさらす“最凶の敵(ヴィラン)”に扮するのは、なんとあのクリスチャン・ベール!

「ダークナイト」三部作でバットマンを演じた伝説の俳優が、壮絶な運命を背負ったゴアを熱演。「マシニスト」から「ヴァイス」までどんな役でもこなせるベールが狂気に全振りしたら、とんでもないヴィランが登場するのは間違いない! しかもこのゴア、神の命を奪える特殊な武器の使い手。衝撃的なビジュアル×神がかり的な没入演技×神をも退かせるパワー! こいつは確かに危険すぎる……!

さらに、オスカー俳優ラッセル・クロウが“全能の神”ゼウス役で新たに参加! ベールVSクロウの演技対決も期待大!

さらにさらに本作のメガホンをとるのは、おなじみタイカ・ワイティティ! 「ジョジョ・ラビット」でアカデミー賞(脚色賞)を獲得し、ディズニー+のドラマ「マンダロリアン」のフィナーレとなる第8話を監督するなど、より分厚さを増した彼が本作では何を見せつけてくれるのか? 楽しみでしょうがない!

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●理由⑥:エモ度がスゴいらしい…ソーがヒーロー卒業!? ラブストーリーもしっかり!

キャラにアクションにスケール感等々、とにかくどこを切っても面白そうな予感しかない「ソー ラブ&サンダー」。だが、映画.comがキャッチした情報によると、ドラマ面のエモさが尋常じゃないらしい……!

愛する友や弟ロキを失い傷ついたソーは、戦いの場から退きたいと思うように。そんな彼が再びヒーローになっていく物語と聞けば、感涙は約束されたようなもの。そこに、ジェーンとのドラマティックなストーリーも組み込まれているんだとか。

またゴアの過去にも、観る者の心に突き刺さる“何か”があるらしい……。「ソー ラブ&サンダー」の“ラブ”には、果ては男女に限らない愛の人間ドラマが込められているのだという。気になりすぎてもうヤバい!


「実際見てどうだった?」 鑑賞者の興奮の声を紹介!
まさかここまでエモいとは…次こうなるのは“あなた”

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公開前から「数あるマーベル作品の中でも特に必見作」の雰囲気が漂っている「ソー ラブ&サンダー」。物語の内容も、各キャラクター&キャストの躍動も、そして気になるエモーションの部分も……。実際に観たら、どれくらいスゴいのか?

本項目では、映画ライターのSYOと、映画.com女性編集部員の2名によるクロスレビューを掲載。それぞれの目線で感じた「感動ポイント」をご紹介する! もちろん、ネタバレはなしでお届け!!


●「キャラクターの内面描写の上手さに泣いてしまった」(SYO)

「ソー」シリーズといえば、第3作「マイティ・ソー バトルロイヤル」でがらりとテイストが変わり、コメディ調の親しみやすい兄貴感が最高!な感じになった印象だ。

今回の「ソー ラブ&サンダー」もタイカ・ワイティティ監督が続投し、カラーは踏襲されているはず。となると、笑いの中にちょっぴりエモが入っている感じかな?と心づもりして本作に臨んだわけだが――。見終えた後の第一印象としては「がっつり感動作だった……」と驚かされてしまった。正直言って、とあるシーンで泣いてしまったほどだ。

もちろん、ガンズ・アンド・ローゼズに代表される音楽の使い方に軽妙なギャグは序盤から全開! 「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」をこう使うか!とワクワクさせられるし、まるで「スター・ウォーズ」ばりの世界観で、戦闘機に乗った凶悪エイリアンたちをバッタバッタとなぎ倒すソーの無双っぷりは実に痛快だ。ド派手でアガり、強烈にスカッとするこの感じは、少年漫画に夢中になっている際の興奮にも通じる。カッコいいだけでなく、ソーがなんでロックスター風なの?とツッコミながら見られたり、あのアクションスター、ヴァン・ダム兄貴風のサービスカットもあったりとあの手この手で楽しませてくれる。

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その後もアクション&ギャグはてんこ盛り! アクションでいうと、ソーだけでなく、ムジョルニアに認められ、マイティ・ソー化したジェーンも驚異的な戦闘力を発揮。ソーとは一味違ったシャープでトリッキーな戦い方に「おお!」とうならされる。巨大&無数のクリーチャーを怒涛の勢いで薙ぎ払っていく、ふたりのソーによるバトルも見ごたえたっぷりだ。ファンにとっては、「ありがとうございます」の連続としか言いようがない。

ギャグ部分では、新キャラクターも非常に効いている。例えばやたら奇声を発する新キャラクターのヤギ2頭。でかいし面白いしと出オチ感がすさまじいが、その後もまさかの活躍を見せるのが最高だ。また、ムジョルニアとストームブレイカーというソーの相棒の武器たちが今カノ・元カノ的なポジションで火花を散らすシーンもあり、「こんなの予想してなかった!」とニヤニヤさせられてしまう。

さらに、これまでのソーの歩みを読み聞かせ&舞台形式でおさらいしてくれるので、ビギナーにも入っていきやすく、ガチ勢には記憶を呼び起こすスイッチにもなっている演出が上手い(ソーとジェーンが恋人になってから破局するまでに何があったのかも丁寧に描写)。このように、あらゆる面でサービス満点のエンタメ大作に仕上がっているのだが、それだけで終わらないのが本作のすごいところ。それが、冒頭に触れた「泣かせる」部分だ。本作は「愛」と「未来」にまつわるドラマにしっかりと重心が傾けられており、「見やすく、かつエモい」という見事な配分にうならされる。なんといっても、各キャラクターの内面描写がかつてないほどに濃く、絶妙なのだ。

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ソーは戦闘力こそ最強だが、心はそうではない。父・母・弟、さらには仲間や故郷まで亡くし、人一倍「失う」ことを恐れている。だから独りになろうとし、しかしそれでは孤独は癒えず……というジレンマが、序盤から丁寧に描写されるのだ。8年前に別れたジェーンのことが忘れられず、絆で結ばれたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーをまぶしく見つめ、「自分に何ができるか?」を常に模索している。そんな彼が、傷つきながらも全宇宙のために立ち上がる展開は、我々が勇気をもらってきたヒーロー映画と重なる。

対して、今回のヴィランであるゴア。本作は冒頭から、彼が「なぜ、そうなってしまったのか」を丁寧に描写していく。表面的な敵としてではなく、その内面にしっかりと踏み込んでいるのだ。彼の心が何を契機にむしばまれ、“神殺し”を宿願とするようになったのか――。狂気の奥に潜む“痛み”が常に開示されているため、我々観客は彼を憎むことができない。それどころか、しっかりと共感してしまう部分もあって……。クリスチャン・ベールの変化する表情に、感情をがっつり持っていかれる。

さらに言うと、ソーとゴアが対比構造になっているのも秀逸。力を持つ者と持たざる者、神と人間。崇められる存在と信者。対極にある両者が、同じ「喪失」にどう向き合うかでヒーロー/ヴィランに分かれていくさまが切ない。

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ソーとゴア。そしてジェーン。この3人に通底するテーマが、タイトルにもある「愛(ラブ)」なのだ。それぞれが信じる愛がぶつかり合うバトルシーンは、ド派手でワクワクさせられると同時に心をぎゅっと締め付けてきて、情緒が大変なことになってしまうのではないか……。まさにシリーズ最高潮・集大成にふさわしいドラマティックかつ壮大なフィナーレが用意されている。泣く覚悟をしたうえで劇場に足を運んでいただきたい。

また、先ほど軽く触れた「未来」というテーマも、本作を奥深いものにしている。「ソー ラブ&サンダー」で未来を担う子どもたちがどのように描かれるのか。この部分も、見逃せない要素だ。作品単体としても、「ソー」シリーズの最新作としても、最高傑作といっても過言ではない完成度。無限(インフィニティ)に語れるエモさが、本作にはしっかりと宿っていた。


●「切なくも最高の結末! ラブコメディとしてもヒューマンドラマとしても…」(映画.com女性編集部員E)

今作のサブタイトル「ラブ&サンダー」って、一体何だ!? サンダーはまあわかる(ソーでしょ)けど、ラブは……? そんなことを思いながら、実際に鑑賞してみました。結論から書きますが、素晴らしく面白い形でラブがしっかり入っていたんですよ!

さらに、下記のソーが置かれた状況や、ジェーンとは誰なのか、どのように恋を育んでいったのかなどなど、“彼らのこれまで”がとてもわかりやすく、かつ面白く描かれており、「シリーズ未見の人でも、今作でシリーズの全部がわかるじゃん」とほとほと感心しました。

では本題の感想です。↓

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今作でフォーカスされるのは、いつも自信たっぷりなソーの胸中にある“喪失感”です。彼はこれまでの作品で多くを失ってきました。母も父も弟も仲間も、故郷であるアスガルドも……。自分が行動する度に“大切な何か”が失われていくことに、ほとほと嫌気がさしているのです。今までの自分では、また何かを損なってしまう。そう考えたからこそ、彼は新しい自分を探して生きている……この内面の葛藤がしっかりと描かれており、後に重要な伏線となっていきます。

そんな折り、ソーはかつての恋人ジェーンと再会します。彼らが恋仲を深めていく様子を振り返りつつ、コーグ(声:タイカ・ワイティティ監督)のナレーションでこんなことが語られます。

“ソーは彼女との人生を思うほどに、失うことが怖くなっていった。それはジェーンも同じだった。ソーは人類を救うことに、ジェーンは仕事に大忙し。すれ違い、やがて糸が切れることはとても自然な流れだった。”

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そんな、お互い気持ちは十分すぎるほど残っているのに別れを選んだソーとジェーンが、なんと戦場で再会! しかも人類を救うために協力しなければならない! 少し風変わりなラブコメディが開幕し、もうこの時点で先の展開への期待感がMAXに。さらにゴアと戦うなかで、お互いがどれだけ大事に思っていたのかが浮き彫りになってきて……これまでの作品とは異なるラブの感情が、私の心にどしどしと押し寄せてきました。

ひときわ心に残ったのは、物語序盤である人物が語った「愛する人を失ってどん底の気分になる……」というセリフです。

「愛する人を失ってどん底の気分になる。けれども、何も感じないよりはマシだ(中略)途方に暮れたら、愛する人の目を見ろ。自分が何者か気づくはずだ」

この言葉が、物語終盤に感動的な大渦を巻き起こします。今作のサブタイトル「ラブ&サンダー」は、“ソーとジェーンの恋物語を語り直す”という意味であり、ラブコメディとしてもヒューマンドラマとしても素晴らしく、切なくも最高の結末を私に見せてくれました。

特にソーのジェーンに対する思い、そして“最後の決断”には、きっと観る人の多くが涙するはず。上のレビューでSYOさんも書いていますが、私も「がっつり感動作だ」と思いましたし、熱い涙が何度も流れ、何度も目を拭いながら鑑賞していました。

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一方で、見どころはもちろんラブだけではありません。アクションも「少年誌に連載されていた大人気バトル漫画のラスボス戦かなにか?」と衝撃を受けるくらいのスケール。さらにさらに振り切ったコメディに笑わされ、迫力のバトルに興奮し、感動的なラブに涙する……感情の落差が激しすぎてもう大変&超楽しいんです! このシリーズ集大成、いち早く映画館で観て、気の合う誰かと語り合ってもらいたいです。

ところで、「ラブ&サンダー」にはもうひとつの意味があります。それは本編を観てのお楽しみに……エンドロール直前のラストシーンで明らかになるので、お見逃しなく!

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