コラム:LiLiCoのHappy eiga ダイニング - 第7回
2010年7月16日更新
第7回:小栗旬監督が小出恵介に譲る約束をした宝物とは!?
対談ゲスト:「シュアリー・サムデイ」小栗旬監督、小出恵介
小栗監督と小出は2月、勝地や小西真奈美ら主要キャストらとともにゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010に出席すべく、東京・羽田空港にいた。しかしこの日、羽田周辺で濃霧が発生し、午前7時ごろから115便が欠航。空港に約2時間40分も足止めされ、結局、夕張入りしたのは約4時間半遅れというハプニングに見舞われた。
リリコ:私が行きたくて仕方がなかったのに行けなかった、今回のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010。4時間半も遅れて現地入りしましたよね。
小栗:なんだか、羽田空港でずっと待っていたもんね。
リリコ:夕張の雰囲気はどうでした?
小栗:温かいですよね。町全体でやっている感じがすごくあって、楽しい空間でしたよ。
小出:僕は2回目だったんですけど、独特の映画祭というか手作り感がいいですよね。お母さんたちも壁がないんですよね。ぐっと入ってくるから、こっちも溶けこめちゃう。「お帰り」っていうあの合言葉、いいですよね。
■雪に後頭部をぶつけた(小栗)
リリコ:夕張では気持ちよくお酒を飲んでいたみたいですね。
小栗:2日目のほうが飲んでいましたかね。恵介くんは仕事で帰っちゃったんですが、いろんな映画のチームと飲みながら、雪に後頭部をぶつけていました(笑)。柔らかい雪だと思って突っ込んだらすごく硬い雪で、後頭部を打ちながらもいろんな人を雪まみれにし、指輪をなくすっていう、どうしようもない酔っ払いでしたね。
小出:オレら飲むと、反省会みたいなのが多いよね。「いえーい!」っていうのが始まる感じじゃないんですよ。
小栗:オレがいるとそうなるんですよ。勝地がエンジンかかってくると「いえーい!」ってなるんですけど、しっぽり飲み始めてオレがどんどん熱くなってくるから、みんな途中から目を合わせなくなるんですよ(笑)。
小出:ずっと誰かターゲットを探すんですよ。その人にしゃべっているわけじゃないんですけど、みんなフッと目をそらすんですよね(笑)。話はちゃんと聞いているんですよ。
小栗:ボチボチ気をつけようかな。そのうち誰も飲んでくれる人がいなくなっちゃうんじゃないかな。
■曲がり角を越える前に撮りたい(小出)
リリコ:小栗さんが監督をしているのを見て、小出さんも映画を撮りたくなったんじゃないですか?
小出:いやあ、大変だと思いましたよ。ただ演出しているだけじゃないっていうのを見ていましたしね。僕はやるとしてもゆっくりしてから。バタバタ働いているときはやらないほうがいいでしょうし無理じゃないですかね。
小栗:いつかオレの代表作を撮ってくれるみたいなんで、そのときが楽しみです。
小出:曲がり角を越える前に撮りたいですね。いつ曲がるか分からないですけど。
リリコ:小栗監督も撮りたい題材、いっぱいあると思うんですけど。これからどんなものを撮ってみたいですか?
小栗:まだ具体的なことはないですね。それよりも、現場のやり方でもいろいろ反省した部分、良かった部分があるので、次はそこをもう少し改善していきたいです。俳優が面白かった、スタッフがあの組にかかわれて良かったと思ってもらえる現場づくりがしたいですね。
小出:1回やって分かることってめちゃめちゃあったでしょ。今回も面白かったですけど、次はすごく現場が面白いと思うんですよ。いろんなことが変わると思うし、旬がどういう風に回すのが見てみたいですし、興味がありますね。
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