コラム:LiLiCoのHappy eiga ダイニング - 第6回
2010年5月19日更新
第6回:菅野美穂が「泣いたら金が逃げてくで!」を名言に挙げた理由
対談ゲスト:「パーマネント野ばら」菅野美穂
■キューバへは新婚旅行でもう一度!(菅野)
リリコ:そして誰かに言われたり、印象に残る一番好きな言葉は何ですか?
菅野:母から言われた言葉なんですけど、「健康と仕事と貯金はなくなって初めてありがたみが分かるから、なくす前に大事にしなさい」。それって、「泣いたら金が逃げていく」とちょっと似ているなって思いましたね。
リリコ:いつも持ち歩いていたり、家に飾ってあったりする宝物ってありますか?
菅野:旅が好きなので、スーツケース! 1回買いそびれて買えなかった白いベロアのスーツケースを買えたので。でもね、買えたら買えたでもったいなくて使えないんですよ。貧乏性なもので……。
リリコ:旅行はどの辺に行かれるんですか?
菅野:この前、キューバへ行ってきたんですよ。知人から、カストロ議長が亡くなる前に行った方がいいよって言われたんです。今だったらマクドナルドもスターバックスもないし、クラシックカーが本当に動いているからって。街が音楽であふれていて、人が本当に親切なんですよ。東京だったら失礼にはしないけど、傷つかないように生活しているなっていうのを、親切にしてもらって改めて感じましたね。(タレントの)SHEILAさんにバラデロビーチを勧められて、ちょっと雨が降っていたのですが、一瞬だけ晴れたときに見られた海の色は、それはそれはきれいで、いつか新婚旅行で行きたいですね。
リリコ:スウェーデンは行ったことありますか?
菅野:北欧に行ったことがないんですよ。スウェーデンって、ミートボールにジャムをつける国ですよね?
リリコ:それ、わたしわたしわたし! よく知っていますねえ。東京にも料理屋さんはありますけどね。六本木においしいお店があるんですよ。
菅野:え、どこですか? 行きたい! 小池さんも一緒に!
リリコ:うるさそうだなあ(笑)。絶対目立ちますね。
菅野:いつか行ってみたいんですよ、スウェーデン。白夜の国に。もうちょっとリサーチしてから行こうと思って。
リリコ:何でも聞いて! 18歳までいましたから! そして、好きな映画は?
■「スラムドッグ」こそ人生(リリコ)
菅野:これまで生涯ベストは3本だったんですよ。それに1本加わったという意味で、「スラムドッグ$ミリオネア」。鳥肌が立つことはありますけど、頭の毛が逆立つんじゃないかってくらい感動しました。あの混沌とした場所で、あれだけ純粋な映画を撮ったっていう製作の人たちの熱意が素晴らしいし、兄弟の近親憎悪みたいなものを描いたりもしているのに、映画館を出るときにすごく清々しい気持ちになったんですよね。
リリコ:あれが人生ですよね! 学校で学ぶことじゃなくて、全て経験してきたことだから答えられたっていうね。ちなみにほかの3本って?
菅野:子役の子が演技と考えずにまっすぐ演じていることに感動した「ポネット」。「プライベート・ライアン」は、スティーブン・スピルバーグが現場で実際に地雷を埋めて、トム・ハンクスがキャストを説き伏せて撮影にこぎ着けた。それに、1シーンだけすごく笑えるところがあるんです。戦争映画でもお金を払って見に来てもらっている、サービス業だっていう心意気が感じられました。あとは「メリーに首ったけ」。家族で行ける楽しい作品なのかと思ったら、危ない、危ない(笑)。
リリコ:すごくバランスのとれた作品ですね。ありがとうございました!
コラム