朝霧鏡子 : ウィキペディア(Wikipedia)

朝霧 鏡子(あさぎり きょうこ、本名;水谷 小夜子、1921年2月19日 - 1999年5月28日)は、東京都出身の女優。夫は清水金一

人物・来歴

1933年、小学校卒業後に松竹少女歌劇学校へ1期生として入学。1939年、準幹部に昇格。1940年に退団。

1940年、松竹大船へ入社して「女人転心」でデビュー。1949年、大映、1950年、東映、東京俳優生活協同組合などに所属。

戦前軽演劇の人気者・清水金一主演「シミ金・シリーズ」の相手役に起用され、その縁から1951年に清水と結婚して引退、1966年に死別するまでの献身ぶりは美談として話題になった。

引退後や清水の没後に何度か復帰を持ち掛けられたが、いずれも意に適うものではなく「復帰するなら土俵の真ん中じゃなきゃ嫌」「良い脚本なら出たい」と断り続け、現在も親類が経営する新宿のカレー店「ガンジー」などの飲食店経営で生計を立てていた。

1995年、新藤兼人によって『午後の遺言状』に出演し、実に45年ぶりに芸能界へ本格復帰。同年、山路ふみ子文化財団特別賞を受賞。

1999年5月28日肝臓がんのために死去。享年78。

出演作品

映画

  • 女人転心(1940年) - 李貞媛
  • 秘めたる心(1940年)
  • 冬木博士の家族(1940年) - 道子
  • 幸福な家族(1940年) - 千津子
  • 歌女おぼえ書(1941年) - 妹・縫子
  • 争ひなき真実(1941年)
  • まごころの歌(1941年) - 田端千枝子
  • 碑(1941年)
  • 君よ共に歌わん(1941年)
  • 君と僕(1941年)
  • 三人姉妹(1942年)
  • 男の意気(1942年)
  • 兄妹会議(1942年) - 末妹・弓子
  • 海賊旗吹っ飛ぶ(1943年)
  • 粋な風来坊(1946年) - お光
  • お笑い週間 恋はやさし(1946年)
  • 朗らか週間 第一話 抓って頂戴(1946年) - 京子
  • 待ちぼうけの女(1946年) - 孝子
  • 仮面の街(1947年) - せつ子
  • 象を喰つた連中(1947年) - 妻・静子
  • 縁は異なもの(1947年)
  • 処女は真珠の如く(1947年) - 妻・敏江
  • 女優須磨子の恋(1947年) - 抱月の娘・ハル子
  • それでも私は行く(1947年) - 舞妓・鈴子
  • シミ金の結婚選手(1948年) - 幸子
  • 弥次喜多凸凹道中(1948年) - 娘・絹江
  • シミ金の探偵王(1948年) - 娘・和子
  • シミ金のオオ!市民諸君(1948年) - マリ
  • 青春賭博(1949年) - 清原翠
  • 森の石松(1949年) - お新
  • 頓珍漢桃色騒動(1950年) - マリ子
  • かっぽれ音頭(1950年)
  • シミキンの無敵競輪王(1950年)
  • 闇に光る眼(1950年) - 妹・あい子
  • 突貫裸天国(1950年)
  • 花ある怒濤(1951年) - 祥子
  • 呼子星(1952年) - 寺崎孝子
  • 女ひとり大地を行く(1953年) - シノ
  • 雲ながるる果てに(1953年) - 秋田の妻・町子
  • 赤い自転車(1953年) - 黒川ふみ子
  • 唐人お吉(1954年) - お福
  • 母の名は(1954年) - 加代
  • 歌くらべ三羽烏(1955年) - マネキン
  • 胸より胸に(1955年) - アパートのおかみ
  • こぶしの花の咲くころ(1956年) - 北山礼子
  • 台風騒動記(1956年) - のぶ
  • おしどり喧嘩笠(1957年) - お菊
  • ただいま零匹(1957年) - B夫人
  • 午後の遺言状(1995年) - 牛国登美江
  • 東京夜曲(1997年) - たみの義母
  • のど自慢(1999年) - 坂上タマ

テレビ

  • 矢車剣之助(1959年、NTV)
  • ぼくらのチャンピオン 三船十段(1959年、CX)
  • 若いやつ(1962年、TBS)
  • 七人の刑事(1963年、TBS)
  • 一枚の写真(1991年、CX)
  • 恍惚の人'99(1999年、TX)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/09/03 16:30 UTC (変更履歴
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