日刊スポーツ映画大賞は石井裕也監督「月」が最多5部門6ノミネート
2023年11月8日 16:30
第36回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞のノミネートが11月7日、発表された。
最多5部門6ノミネートを果たしたのは、石井裕也監督が手がけた「月」だ。実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸氏の小説を映画化した意欲作。石井監督が監督賞、宮沢りえが主演女優賞、磯村勇斗とオダギリジョーが助演男優賞、二階堂ふみが助演賞に名を連ねている。
後を追うのは、4部門にノミネートされた4作品。石井監督のオリジナル作品「愛にイナズマ」は作品賞、監督賞、主演女優賞(松岡茉優)、助演男優賞(佐藤浩市)にノミネートされ、石井監督の2作品で実に9部門10ノミネートを占めたことになる。
ほか、4部門ノミネートは、カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した是枝裕和監督作「怪物」(作品賞、監督賞、主演女優賞、新人賞)と、松永大司監督作「エゴイスト」(監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞)。そして、アニメーション映画からは「THE FIRST SLAM DUNK」が名乗りを上げた。
原作者である井上雄彦氏が自ら監督と脚本を担当した「THE FIRST SLAM DUNK」は、累計興行収入157億円を突破する大ヒット。勢いそのままに作品賞、監督賞、新人賞、石原裕次郎賞でのノミネートとなった。
なお、受賞者、受賞作品の発表は昨年に続き、日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルで12月27日午後8時からプレミア公開する。
ノミネート一覧は、以下の通り。
■作品賞
「月」石井裕也監督
「THE FIRST SLAM DUNK」井上雄彦監督
「怪物」是枝裕和監督
「愛にイナズマ」石井裕也監督
「福田村事件」森達也監督
■監督賞
石井裕也「月」「愛にイナズマ」
井上雄彦「THE FIRST SLAM DUNK」
松永大司「エゴイスト」
森達也「福田村事件」
是枝裕和「怪物」
■主演男優賞
鈴木亮平「エゴイスト」「劇場版TOKYO MER 走る救急救命室」
二宮和也「ラーゲリより愛を込めて」「アナログ」
東出昌大「Winny」「天上の花」「とべない風船」
松山ケンイチ「ロストケア」
大泉洋「月の満ち欠け」
■主演女優賞
松岡茉優「愛にイナズマ」
安藤サクラ「怪物」「BAD LANDS バッド・ランズ」
宮沢りえ「月」
岸井ゆきの「ケイコ 目を澄ませて」
吉永小百合「こんにちは、母さん」
■助演男優賞
磯村勇斗「月」「正欲」「波紋」「渇水」「最後まで行く」
佐藤浩市「愛にイナズマ」「せかいのおきく」「ファミリア」など助演8作品
宮沢氷魚「エゴイスト」「レジェンド&バタフライ」
オダギリジョー「月」「658km、陽子の旅」
加瀬亮「首」
■助演女優賞
二階堂ふみ「月」
阿川佐和子「エゴイスト」
浜辺美波「ゴジラ-1.0」「シン・仮面ライダー」
吉岡里帆「Gメン」「ゆとりですがなにか インターナショナル」
黒木華「ヴィレッジ」「キリエのうた」「ほつれる」「イチケイのカラス」
■新人賞
アイナ・ジ・エンド「キリエのうた」
アフロ「さよなら ホヤマン」
羽村仁成「リボルバー・リリー」
柊木陽太「怪物」「1秒先の彼」
井上雄彦「THE FIRST SLAM DUNK」
■石原裕次郎賞
「ゴジラ-1.0」
「THE FIRST SLAM DUNK」
「沈黙の艦隊」
「福田村事件」
「キングダム 運命の炎」
■外国作品賞
「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
「TAR ター」
「バービー」
「バビロン」