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レイプ被害者の実話を主観撮影で映像化 精神科医・和田秀樹が映画を撮る理由

2018年4月6日 21:00

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被害者のトラウマを主人公の目線で映画化
被害者のトラウマを主人公の目線で映画化

[映画.com ニュース] 15歳で集団レイプに遭い、加害者たちへの復讐だけを胸に生きてきた雪村葉子さんの手記(ブックマン社刊)を、精神科医の和田秀樹氏が映画化した「私は絶対許さない」が、4月7日から公開される。主人公がレイプによって心身ともに傷つけられ、その後の人生が大きく変わっていく様を描く。被害者のトラウマを主人公の目線で撮影、映像化した和田監督にその意図を聞いた。

中学3年生の葉子は、元旦に若い男達にレイプされる。その後、レイプ犯の1人の養父と援助交際の契約を交わした葉子は、家でも学校でも味方のいない地元からの脱出、そして男たちへの復讐のためにひたすら金を貯め続ける。高校を卒業し、東京へと向かった葉子は全身整形を施し、昼間は学生、夜は風俗で働くという生活をスタートさせる。平塚千瑛が整形後の主人公・葉子役、西川可奈子が学生時代の葉子役を演じてダブル主演を務めた。

――ドキュメンタリーを見ているような生々しさがある作品です。こういった題材をあえて映像化した経緯を教えてください。

「精神科医としてトラウマの勉強をしていて、いつか映画にしたいと考えていました。日本でのトラウマの描き方はあまりに通り一辺です。PTSDの症状で苦しむか、多重人格になるか、復讐という3つくらい。でも、トラウマの一番重要なポイントは時間の連続性が断ち切られてしまって、その翌日から全然違った人間になってしまうこと。それが大きい問題だし、レイプされた女性は自分が傷ものになったと思ってしまう。そしてレイプ被害者がAV出演や風俗嬢になっているケースもあり、もともとそういうのが好きだったんでしょ、というような扱いを受け、さらにトラウマの上塗りになってしまうんです。たまたまこの原作の解説を頼まれたときに、読んでみて、こういう世界だよね、って思ったんです。レイプされた翌日にカバンを取りに行ったそこの親父と援助交際を始めるとか、ありえないでしょ、って思うでしょうが、僕は理解できました。読者や映画の観客に理解してもらえるかどうかはわからないけれど、この体験を追体験してもらうということで、主観撮影で映画を作ろうと思ったんです」

――原作の雪村葉子さんとは、映画化にあたりどのようなお話をされましたか?

「2回くらいお話をさせていただいて、なるべく原作に忠実にやりますということで映画化の承諾を頂きました。意外とあっけらかんとされていたのが印象的でした。ただ、犯人たちを未だに許していないと明言されていました」

画像2(C)「私は絶対許さない」製作委員会
――劇中の性的な表現で気を配ったことはありますか?

「レイプをされると、性的なことにものすごく嫌悪感を持つ人とか、男性恐怖症になる人がいる一方で、いやだいやだと思いながら風俗やAVの世界に入る人も多いんです。なので、レイプシーンは、喜んでいたり、楽しんでやっているのとは違うというところを出したかった。とりわけ気をつけたのは、レイプのシーンで、観客が性的興奮を覚えたらまずいので、被害者目線という手法をとりました。それが上手くいくとは限らないのですが。少なくとも、見ている側が男性でもそれなりの不快感を覚えてほしいのです」

――セクハラ、パワハラも昨今の社会問題になっています。被害者はどのように心を癒せばよいのでしょうか。

「自分は悪かっただとか、自分はダメな人間になったとか思わないことが大事。悪いのは絶対的に加害者。精神科医としてのセクハラやパワハラの定義は、やられた人間がそう思ったらそうなんです。つまり被害者が無理やりだったと感じたらパワハラ、セクハラになる。忘れるのも、前を向いて生きていくのも大事ですし、良いパートナーと出会うことも大事。いくら日本がパワハラ文化でも、そういうことをする人間は少数で多数は普通の人。そういう人のせいで人間不信になってしまうのはすごく損だと思うんです。たまたま不運だったと理解したほうがよい。それをわかってもらえる人間がそばにいてくれるといいのですが、自分がどうやって生きていくということは、トラウマがあろうがなかろうが考えなければいけないこと。この映画を見て私だったらどう生きようかと考えるきっかけになってほしい」

――精神科医の和田さんが、なぜ映画を作られるのでしょうか?

「テレビ番組のコメンテーターをやっていたことがありますが、テレビ業界があまりにスポンサーや視聴者のクレーマーへの忖度がひどすぎて、自由な表現媒体ではなくなっていると感じます。今のご時世、本作のような挑戦的なことができるメディアがなくなってきているからです。シネコンでは上映されない作品ですが、映画は残るものだから、自分の問題意識をこのような形で訴え続けていくしかないのです」

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