山田孝之、次世代俳優からのプレッシャーは「超嬉しい」
2018年2月4日 21:30
[映画.com ニュース] 実業家の堀江貴文氏とクラウドファンディング「CAMPFIRE」がタッグを組んだ「ホリエモン万博 CAMPFIRE映画祭」が2月4日、東京・ベルサール六本木で行われ、堀江氏をはじめ、俳優の山田孝之と阿部進之介、「CAMPFIRE」の代表取締役・家入一真氏、映画コメンテーターの有村昆、「and pictures」代表の伊藤主税氏が出席した。
同映画祭は、クラウドファンディングで資金調達に成功したクリエイター4人が、映画企画のプレゼンを行うコンペティションからスタート。ある女子高生が鉄道模型甲子園を目指す実話を基にした「ジオラマガール」(吉永篤史監督)、北海道を舞台にした父娘の物語を、映画と演劇という異なる手法で紡ぐ2部構成の「ポゾラン」(小林望監督)、“許される殺人”をテーマにした「ロリさつ」の続編を短縮版として描く「ロリさつ・10才」(増井公二監督)、P2Pファイル共有ソフトを開発したエンジニア・故金子勇さんが逮捕、起訴、無罪に至るまでの軌跡を映画化する「Winny」(古橋智史監督)がラインナップされ、山田らは予定の時間を越えて、白熱の議論を交わした。
見事栄冠を獲得したのは「Winny」。「単純に見たいと思いました」と口火を切った阿部は「満場一致で見たいという意見でしたし、色々な可能性がある」と絶賛すると、山田はその言葉に同調しながらも「難しそうだなとも。かなりリサーチをしないといけないと思います」と意見を述べた。さらに伊藤氏の「脚本をしっかりつくって、焦らずにやってほしい」と発言を補足するように「全く題材が違うんですけど、方向性がかなり近いプロデュース作品を企画しているんです。だからこそ共感するところも。僕らは2020年を目標にして、製作しようとしています」と語っていた。
トークショーでは、山田、阿部、伊藤氏、堀江氏が登壇。山田が「そもそもホリエモン万博をやろうと思ったきっかけは?」と尋ねると、堀江氏はお笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろうが主催する「YATSUI FESTIVAL!」へのゲスト出演がきっかけになったことを明かした。「既にある設備を使用しつつ、街を活性化させ、周囲の飲食店にお金を落とすという構造がとてもいいなと。やつい君が渋谷なら、俺は六本木だろうと思って(笑)」と告白すると、山田は「実は全く同じようなことをやろうとしていたんです。色んな人にも声をかけてはいたんですが、今は時間がかかりすぎるかなと。今日は賛同の意味も含めて、ここに来ているんです」と切り返していた。
山田、阿部、伊藤氏がタッグを組んだ役者応援プラットホーム「ミラーライアー」の話題が飛び出すと、堀江氏は「(山田と阿部は)売れている役者じゃないですか? 凄い新人が出てくることに対して恐怖心はあるんですか?」と疑問を呈した。すると山田は新人が活躍することについて「超嬉しい」と前置きしながら、「『ミラーライアー』を立ち上げたのは、今俳優が少なすぎると思ったからなんです。そもそも僕がこんなに忙しいこと自体おかしい」と答えて、場を盛り上げた。
そして「どんどん魅力的な人が出てくるべきだと思いますし、今活躍している方々はスキルアップを目指すべきだと感じています。(俳優の)絶対数を増やしたい」と熱弁した山田。一方、阿部は「(俳優の世界で)淘汰されたのなら、それまでなのかなとも。自分も良い危機感が持てる。どっちみち努力を続けないといけないですから」と思いの丈を述べていた。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。