吉沢悠「エキストランド」主演で坂下雄一郎監督とタッグ!戸次重幸&前野朋哉も参戦
2016年9月1日 06:00
[映画.com ニュース] 俳優の吉沢悠が、新鋭・坂下雄一郎監督の最新作「エキストランド」に主演し、横暴な映画プロデューサーに扮することが明らかになった。また、戸次重幸が映画監督、前野朋哉がロケ地に選ばれた町の観光課職員を演じることも発表された。
映画は、過去の大失敗から映画を撮れなくなったプロデューサーが、映画で地元を盛り上げたいと思っている市民を騙し、自分の成功のためだけに製作を画策する。横暴な立ち居振る舞いのプロデューサーに対し、当初は言われるがままだった市民だったが、クランクアップ当日に利用されていることに気づき、一矢報いようと前代未聞の計画を企てる。
完全オリジナル脚本の同作は、田中雄之プロデューサーが約2年半をかけて全国のフィルムコミッションへの取材を敢行し、坂下監督とともに共同で脚本を執筆。地方創生がうたわれる時代を逆手に取った風刺を鋭いユーモアで描き、映画製作、モノ作りをするうえで大切なことは何なのかというメッセージを盛り込んだ意欲作だ。
“座長”を務める吉沢は、「映画の撮影現場の裏側が舞台になっているので、撮影を前にとてもワクワクしています。撮影あるあるが脚本にたくさん描かれているので、これからどんな風に演じていこうか楽しみです」と撮入を待ちきれない様子。共演の2人に対しても、「戸次さんや前野さんとは初共演なのですが、個性的な2人と絡んでお芝居できるのが、とても嬉しく思っています」とコメントを寄せている。
なお、メガホンをとる坂下監督は、東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品「神奈川芸術大学映像学科研究室」での鮮やかな演出が業界内で大きな話題を呼んだ、若手のホープ。新作「東京ウィンドオーケストラ」(17年1月公開予定)は、松竹ブロードキャスティングによる「滝を見にいく」(沖田修一監督)、「恋人たち」(橋口亮輔監督)に続くオリジナル映画プロジェクトの第3弾として注目を集めている。
9月15日にクランクインする予定の撮影は、関東近郊と長野・上田で行われる。「エキストランド」は、2017年に公開を予定。