同性愛者の擁護団体、ハリウッドにLGBTのキャラクター増加を要請

2016年5月13日 21:30


GLADDの会長を務めるサラ・ケイト・エリス
GLADDの会長を務めるサラ・ケイト・エリス

[映画.com ニュース]同性愛者の擁護団体GLADDが、ハリウッド映画に登場する性的少数者(LGBT)の数が少ないことを理由にメジャースタジオを批判したと、Deadlineが報じた。

GLADDは毎年、ウォルト・ディズニー、ワーナー・ブラザース、ソニー・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、20世紀フォックス、ライオンズゲート、ユニバーサルのメジャースタジオ7社が公開した映画作品に登場するLGBTキャラクターの統計を発表している。7社が2015年に全米公開した126本のうち、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーのいずれかのキャラクターが登場した作品は22本(17.5%)で、ほとんどが端役だったという。

その一方、小規模映画を配給するフォーカスやフォックス・サーチライト、ロードサイド・アトラクション、ソニー・クラシックスの場合は、2015年の公開作46本に対し、LGBTが登場する作品は10作品(22%)にものぼっている。

「LGBTのキャラクター描写において、ハリウッド映画は他のいかなるメディアからも大幅に遅れています」と、GLADDのサラ・ケイト・エリス会長は指摘。「多くの場合、映画に登場するLGBTのキャラクターは笑いのネタになったり、申し訳程度しか登場しません。映画業界が時代に取り残されずに競争力を維持するためには、LGBTを取り込んだ新たな物語を受け入れる必要があります」と説明する。

スタジオ別では、15年公開作のなかに1人もLGBTのキャラクターを登場させていなかったとして、パラマウントとディズニーが厳しく批判されている。J・J・エイブラムス監督が今後の「スター・ウォーズ」にLGBTのキャラクターが登場すると発言しているのも、こうした圧力の影響の可能性も否定できない。

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