里見浩太朗が存在感を放つ　アニメ「なぜ生きる」予告編が完成

（C）「なぜ生きる」製作委員会2016

［映画.com ニュース］　シリーズ累計発行部数100万部突破のベストセラー小説を劇場アニメ化する「なぜ生きる　蓮如上人と吉崎炎上」の予告編が、このほど完成した。

原作は、明橋大二氏と伊藤健太郎氏の共著「なぜ生きる」（1万年堂出版刊）。鎌倉時代に親鸞によって開かれた浄土真宗が戦国時代に広まった経緯を解き明かすとともに、「なぜ生きる」という問いに命を懸けた男たちの姿を描く。自暴自棄になっていた青年・了顕は、もがき苦しむ日々のなかで蓮如上人の法話に出合い、弟子となる。本願寺の参謀者が増えたため、他宗派からの恨みを買った蓮如と了顕は京都を追われ、北陸の吉崎（現在の福井）にたどり着く。

蓮如の声を担当した里見浩太朗は、劇場アニメの声優は初挑戦。僧侶役も初めてだったため、当初は水戸光圀をイメージしていたが、映像を見てより若々しい声を心がけたそうで「59年の俳優人生のなかで、初めてづくしでしたが、大いに楽しんで演じさせていただきました」と語っている。予告編は、里見演じる蓮如が「私たちは何のために生まれてきたのか」「何のために生きているのか」と問いかける場面をとらえており、里見はベテラン俳優ならではの存在感を放っている。

「東京喰種トーキョーグール」の小西克幸、「ワールドトリガー」の田中秀幸、「WORKING!!」の藤村歩、「蒼天航路」の関貴昭ら実力派声優が結集する「なぜ生きる　蓮如上人と吉崎炎上」は、5月21日から東京・シネマート新宿ほか全国で公開。