北海道旭川が舞台の戸次重幸主演作「ホコリと幻想」9月公開決定 予告編とポスターも完成
2015年6月10日 06:00

[映画.com ニュース] 戸次重幸(TEAM NACS)の主演で、北海道旭川を舞台に描いた映画「ホコリと幻想」が、9月26日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開されることが決まった。映画の舞台となった北海道では、ディノスシネマズ旭川とディノスシネマズ札幌で9月12日から先行公開されることが決定し、予告編やポスタービジュアルも完成した。
同作は、大泉洋らとともに、北海道を中心に全国で幅広く活動する演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、舞台のみならず映画やドラマでも活躍する戸次が、主人公となる孤独を抱えた男・松野に扮し、さまざまな人間模様が交錯するなか、誇りと幻想を模索する物語。
東京でアーティストとして活躍してきたと自称する松野は、高校卒業以来となる帰郷で旭川の地を踏む。市が募集する木工モニュメント製作のチラシを目にした松野は、「これこそ自分のための企画だ」と豪語するが、モニュメント作りは一向に進まない。やがて同窓生たちの間で、松野は本当にアーティストなのかという疑問が浮かび上がる。追い詰められていく松野は、自分を取り戻すためにもモニュメント製作に没頭していく。
「自分は天才、成功者」「夢をかなえた」と自らにむなしく言い聞かせる負け犬の男・松野が、再生へと向かうためもがく様を戸次が熱演。その様子を予告編でも垣間見ることができる。
女優、モデル、クリエイターとマルチな活躍を見せている美波が、松野の元恋人で今は人妻となり、松野を翻弄(ほんろう)する美樹役で共演。そのほか遠藤要、内田朝陽、奥山佳恵、本田博太郎ら個性派、実力派俳優が脇を固めている。医療機器会社のサラリーマンとして働きながら創作活動を続けているという異色の経歴を持つ鈴木聖史監督が、2010年の「ある夜のできごと」以来の劇場監督作として手がけた。
(C)2014 Real Scale Project/DESAFIADORES
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