美しい岬の風景に心洗われる 吉永小百合企画・主演「ふしぎな岬の物語」予告公開
2014年6月12日 17:50
[映画.com ニュース] 女優・吉永小百合が、「八日目の蝉」の成島出監督とタッグを組んで自ら企画を立ち上げ、主演も務めた最新作「ふしぎな岬の物語」の予告編が公開された。
千葉県明鐘岬に実在する喫茶店をモチーフにつづられた、森沢明夫氏の小説「虹の岬の喫茶店」を原作に、岬のカフェの女店主と里の人々の交流を描いたヒューマンドラマ。岬の突端にある「岬カフェ」には、店主・柏木悦子(吉永)のいれるコーヒーを求めて里の住人たちが集う。悦子のこだわりで、何でも屋を営む甥の浩司(阿部寛)と一緒に毎朝汲んでくる石清水を使ったコーヒーは、人々の心を元気にしていた。しかし、娘のみどり(竹内結子)が数年ぶりに帰郷し、悦子と浩司を長年見守り続けてきた不動産屋のタニさん(笑福亭鶴瓶)は遠くへ行かなくてはならなくなり、穏やかな里の暮らしにも変化の風が吹き始める。
原作のモチーフにもなった喫茶店のある千葉県明鐘岬を中心にロケーション撮影が行われ、予告編にも心洗われるような美しい岬の風景が収められている。また、悲しくつらい出来事も、仲間たちがいることで乗り越えられるという温かで前向きなメッセージが込められ、杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山厳、因幡晃が本作のために結成した「ブラザーズ5」による劇中歌「入っておいで この里に」や、ギタリスト・村治佳織によるメインテーマ「望郷 ふしぎな岬の物語」の優しい音色が、映像を盛りたてている。10月11日全国公開。