韓国野球コメディ「ミスターGO!」監督、オダギリジョー起用経緯を説明
2014年3月23日 10:15
[映画.com ニュース]韓国発のスポーツコメディ「ミスターGO」が3月22日、第6回沖縄国際映画祭コンペティションPeace部門で公式上映され、メガホンをとったキム・ヨンファ監督と“応援芸人”のトータルテンボスが舞台挨拶に立った。
同作は、弱小プロ野球チームが野球が好きなサーカスのゴリラ・リンリンをスカウトし、起死回生を図る姿を描く。世間を巻き込む大騒動の末、「ミスターGO」として初打席に立ったリンリンは、バックスクリーンを打ち砕く特大ホームランでチームを救う。勢いに乗ったベアーズは快進撃を続け、やがて噂を聞きつけた日本のプロ野球界も巻き込み、GOの争奪戦が勃発。GO獲得を狙う日本のプロ野球チーム・中日ドラゴンズのオーナー役でオダギリジョーが出演している。
キム監督は、オダギリとは3年前のカンヌ映画祭で知り合ったといい「一番好きな俳優さんなんです」と告白。そして、「オダギリさんから『次は何を撮るの?』と聞かれたので説明したら、『そんな頭のおかしい映画を撮るの?』と大爆笑されていた。でもその後、『僕にも役があれば出たいなあ』と言ってくれた。彼にそんなことを言われて断る監督はいないんじゃないでしょうか」と経緯を明かした。
ゴリラはCGを駆使して制作したが、キム監督は自己資金を投入してCG制作会社を設立したそうで「アジアでは絶対に無理と言われていて、アメリカとニュージーランドに発注したのですが、見積もりがすごく高かった。それで今まで稼いだお金を投資して作ったんです」と述懐。今では200人のスタッフが働いているといい、「色々と学ぶことも多かった。今回得たことを、アジア全体で分け合っていきたいと思っています」と話した。
「ミスターGO!」は、5月24日から全国で公開。第6回沖縄国際映画祭は、24日まで。