前田敦子&黒沢清監督、ローマ映画祭2冠作の劇場公開に感無量
2014年1月12日 03:00

[映画.com ニュース] 女優の前田敦子と黒沢清監督が初タッグを組んだ映画「Seventh Code」が1月11日、東京・渋谷のシネクイントで1週間限定公開された。前田の4枚目のシングル「セブンスコード」のミュージックビデオとして、黒沢監督が書き下ろした脚本を映画化したオリジナルストーリー。前田は、「ミュージックビデオを撮っていただいて、このままで終わるのは寂しいなと思っていたら賞をいただけた。1週間ではあるのですが、映画館で見ていただけることがすごく嬉しいです!」と感無量の面持ちだった。
昨年11月、伊ローマで開催された第8回ローマ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に出品され、日本映画として初めて最優秀監督賞と最優秀技術貢献賞を受賞。黒沢監督は、「作っているときはスタッフ、キャストともに、これもひとつの映画なんだと信じていた。今日はじめて、この作品が映画として誕生する瞬間に立ち会ってくださり、ありがとうございました」と客席に頭を下げた。
撮影は、黒沢監督作では初の海外ロケを敢行し、露ハバロフスクで撮り上げた。黒沢監督は、オファーを受けた当初「音楽を撮るのかなと思っていたら秋元康さんから『歌なんて撮らなくていいから、映画みたいに撮ってください』と言われ、ちゃんとしたものを! と思った」という。ロシアを舞台に選んだことについては、「秋元さんが『ロシアなんかいいんじゃない?』と言っていたんですが、まさにはまりました」と説明した。
以前から前田と一緒に仕事をしてみたいと思っていたという黒沢監督は、その魅力を「AKB48で歌っていた頃から、たったひとりだけ他の方と違った。悪く言うと孤立というのかな、こんなに若くして、たったひとりで生きているというのがにじみ出ていた」と語る。撮影を終え、その思いは確信に変わったようで「素晴らしかった。当然ながら全く何の不平不満も言わずに付き合ってくれました」と絶賛した。
一方の前田も、「とってもスケジュールがタイトで、気温の変化もすごかったですし、今までの撮影で一番大変でした」と述懐。それでも、「監督が本当に優しくて、スタッフの皆さんにも気を使ってくださった。乗り越えられたのは監督のおかげです」とほほ笑んでいた。なお、この日はローマ国際映画祭から授与された楯がお披露目され、前田から黒沢監督へ手渡された。
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