美術コレクターの夫婦愛にLiLiCoも涙　「ハーブ＆ドロシー」続編プレミアにドロシーさん来日

［映画.com ニュース］　ニューヨークのアート収集家夫婦を追い、ロングランヒットを記録したドキュメンタリーの続編「ハーブ＆ドロシー　ふたりからの贈り物」に出演しているドロシー･ボーゲルさんが来日。3月26日に新宿ピカデリーで行われたジャパンプレミアに出席し、佐々木芽生監督と、ゲストのLiLiCoとともに舞台挨拶に立った。

本作への思い入れが深いというLiLiCoは「前作でふたりに惚れてしまい、続編も一緒に応援したいと思っていました。おふたりの夫婦愛、アートに対する愛はもちろんですが、ドキュメンタリーというと監督が（対象を）追いかけるパターンが多い中、佐々木監督は共に生きているという感じがして、すごく感動しました。（劇中）最後の絵はどの絵よりも、価値のある作品だと思います」と感極まって涙ながらに作品をアピールした。

ドロシーさんは「今日はご来場いただきありがとうございます。製作費の一部、渡航費の一部をサポートしていただきありがとうございました」と挨拶し「すごくうれしいです。人生で一番の出来事です。日本に来られて大変うれしく思います」と喜びを語る。

夫のハーブさんは、昨年夏に死去した。佐々木監督は「ハーブはここには来られませんでしたが、ハーブの魂はきっとここにいてくださる、そして亡くなった後も私を見守っていてくれた。2作目は1作目とは違う意味でつらかったですが、ハーブとドロシーの物語を完結できたという思いで満足しています」と感慨深げ。また本作は、賛同者からインターネット上で資金を募るクラウドファンディングで製作資金調達を行った。佐々木監督は「完成するまでに4年間かかりました。世界中から1900人の応援をいただいて、公開できたことに感謝しています」と感謝の言葉を述べた。

「ハーブ＆ドロシー　ふたりからの贈り物」は3月30日から新宿ピカデリーほか全国順次公開。