映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

33年ぶり復活「サイボーグ009」お披露目に永井豪、富野由悠季ら結集

2012年10月18日 21:45

リンクをコピーしました。
「009 RE:CYBORG」試写会に出席した永井豪
「009 RE:CYBORG」試写会に出席した永井豪

[映画.com ニュース]石ノ森章太郎による未完の傑作漫画を、オリジナルストーリーで現代によみがえらせたアニメ映画「009 RE:CYBORG」の完成披露試写会が10月18日、都内で行われ、神山健治監督と主題歌を担当する成田賢が舞台挨拶に登壇。かつて石ノ森氏とともにアパート“トキワ荘”に暮らした漫画家でアニメーターの鈴木伸一、漫画家の水野英子が来場したほか、細田守宮崎吾朗富野由悠季永井豪天野ひろゆきら多くの関係者が姿を見せた。

「東のエデン」「攻殻機動隊 S.A.C」などで知られる、神山監督の脚本による今回の舞台は2013年。何者かによる世界同時多発爆破事件でパニックに陥った世界を救うべく、サイボーグ戦士たちが久々に集結する。

神山監督は本作の製作を発表した当初、周囲からは「009」の再映画化について「意外だ」という声が多かったと明かす。「石ノ森先生の作品のヒーロー像は、僕らの世代には骨の髄までしみ込んでいる。混沌とした今の時代、正義がどこにあるのか? 個人の正義が声高に叫ばれる中で、石ノ森先生の描いてきたテーマがシンプルに多くの人の心に届くのではないかと思った」と思いを語る。

脚本が完成した段階で、東日本大震災が発生。石ノ森氏の故郷・宮城も被災し、石巻市にあった「石ノ森萬画館」も大きな被害を受けた。そのまま製作を続けるべきか、脚本を改稿すべきか悩んだというが、「全人類共通の正義とは何かを問い続けてきた石ノ森先生の思いを引き継いでいる作品だという自負があったから、このまま作っても大丈夫だと思った。震災後も1年かけて歯を食いしばって作ってきました」。成田は、1979年から80年にかけて放送されたテレビシリーズに続いて主題歌を担当。「誰がために」の再レコーディングに臨んだが、「33年前に歌わせていただき、いまだに愛されていて光栄です」と語り、多くの観客が見守る中で2012年版の「誰がために」を熱唱した。

鑑賞後に報道陣の取材に応じた永井は、原作の雑誌連載時に石ノ森氏のアシスタントを務めていたとあって「僕もたくさん描いたので懐かしかった」としみじみ。石ノ森氏がこの作品を見たら、という問いには「デザイン的にはかなり変わったのでそのへんは『ん?』とか言うかもしれないけど(笑)、喜んだんじゃないかと思う」と笑顔を見せた。

「機動戦士ガンダム」などで知られる富野は、手塚治虫が主宰した「虫プロダクション」出身というこ とで「(石森プロを設立した)石ノ森さんは敵なんです(笑)」とおどける。作品については「原作漫画があった上で、30年以上の時間が空いたということを乗り越えている作品」と称えつつも、「僕は石ノ森さんの漫画を完璧に知っていて、それが刷り込まれているので(合格点の)60点はあげられない。59.9999点という感じ」とアニメーターの視点で辛口の批評を加えていた。

009 RE:CYBORG」は10月27日より公開。

フォトギャラリー

富野由悠季 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

蒲団

蒲団 NEW

文豪・田山花袋が明治40年に発表した代表作で、日本の私小説の出発点とも言われる「蒲団」を原案に描いた人間ドラマ。物語の舞台を明治から現代の令和に、主人公を小説家から脚本家に置き換えて映画化した。 仕事への情熱を失い、妻のまどかとの関係も冷え切っていた脚本家の竹中時雄は、彼の作品のファンで脚本家を目指しているという若い女性・横山芳美に弟子入りを懇願され、彼女と師弟関係を結ぶ。一緒に仕事をするうちに芳美に物書きとしてのセンスを認め、同時に彼女に対して恋愛感情を抱くようになる時雄。芳美とともにいることで自身も納得する文章が書けるようになり、公私ともに充実していくが、芳美の恋人が上京してくるという話を聞き、嫉妬心と焦燥感に駆られる。 監督は「テイクオーバーゾーン」の山嵜晋平、脚本は「戦争と一人の女」「花腐し」などで共同脚本を手がけた中野太。主人公の時雄役を斉藤陽一郎が務め、芳子役は「ベイビーわるきゅーれ」の秋谷百音、まどか役は片岡礼子がそれぞれ演じた。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る