酔って骨折の品川、松葉杖でMCを務め断酒を宣言！

［映画.com ニュース］　小説・コミックを投稿するコミュニティサイト「E★エブリスタ」主催の文学賞「E★エブリスタ 電子書籍大賞」の授賞式が8月22日、東京・渋谷ヒカリエで開催され、姫野春氏の「くくりひめ」が大賞を受賞。プレゼンターとしてお笑いコンビ「品川庄司」、モデルの菜々緒、作家の田中康夫氏らが出席した。

同賞はNTTドコモとDeNAの合弁会社として発足したエブリスタによって創設され、今回栄えある第1回が開催となった。投稿された6218作品の中から6作品がジャンル別の各出版社賞に選出。さらに、その6作品を対象にサイト上で投票が行なわれ大賞が決定した。

姫野氏の「くくりひめ」はホラーサスペンス部門で双葉社賞を受賞したのに続き、サイト上で最も多くの得票を集め、大賞に輝いた。主人公の巫女がある伝説の真実を追求していくという物語だが、壇上に上がった姫野氏は「ビックリしています。ホラー部門が大賞をいただいていいのか……。うれしいです」と緊張した面持ちで喜びを語った。審査委員長の田中氏は、「作者とのギャップも含めこれは大変なホラーです」と絶賛。品川も「（姫野氏は）ゆるキャラで愛くるしい！　かわいさとホラーのギャップがたまらないですね」と語った。

授賞式の模様はニコニコ動画によりネット上で生中継されていたが、MCを務めた庄司は姫野氏の交際中の恋人の存在に触れ「結婚も間近とか」と発言。これには姫野氏も「この賞を教えてくれたきっかけも彼女で、最初の読者なので感謝しています。でもプロポーズは別の機会に…」と苦笑い。品川は、左足ひざの骨折が報じられていたが、この日も松葉杖でMCを務めた。「40にもなって酒飲んで、はしゃいで走って止まったら折れた」と報告。「もうお酒を飲むのをやめます」ときっぱりと断酒を宣言した。

品川の執筆した「ドロップ」などが大ヒットし映画化されているのに対し、庄司の書いた2冊の恋愛小説は全く売れてないそうで、庄司は「アマゾンで1円で売っているのでぜひ！」とアピール。「来年は僕も応募したい。大賞をとって授賞式でミキティ（妻の藤本美貴）にメッセージを送りたい」と語り、品川から「お前はミキティで何年メシ食っていくつもりだよ！」と突っ込まれていた。

なお、大賞を含め各出版社賞に輝いた全6作品が書籍化される予定。

＜受賞一覧＞
E★エブリスタ電子書籍大賞：「くくりひめ」（姫野春）
角川書店賞（ミステリー部門）：「秘密屋」（永堀大介）
集英社賞（10代恋愛部門）：「嘘つきな月」（シムカ）
主婦の友社賞（20代以上恋愛部門）：「高嶺の花は咲いてるか？」（桜瀬ひな）
小学館賞（青春・友情部門）：「嘘つき彼女とニセ彼氏」（朝倉あおい）
双葉社賞（ホラーサスペンス部門）：「くくりひめ」（姫野春）
ブックウォーカー賞（ヒーロー部門）：「傾世のカフカ」（北条アキ）