【第84回アカデミー賞速報】「ヘルプ」オクタビア・スペンサー助演女優賞受賞！

写真：ロイター/アフロ

［映画.com ニュース］　第84回アカデミー賞の授賞式が2月26日（日本時間27日）、米ロサンゼルスのハリウッド＆ハイランドセンターで行われ、「ヘルプ　心がつなぐストーリー」のオクタビア・スペンサーが助演女優賞を受賞した。

スペンサーは、サンドラ・ブロックと共演した「評決のとき」で銀幕デビューを果たし、「マルコヴィッチの穴」「スペル」「路上のソリスト」など多彩な作品に出演。作品を選ばない演技で、個性派女優として活躍している。

「評決のとき」以来、親交があるテイト・テイラーの監督第2作となる今作では、自身がモデルとなった家政婦ミニー役をオーディションで勝ち取り、圧倒的なキャラクターをつくり上げた。同作品からジェシカ・チャステインも同部門にノミネートされたが、スペンサーの好演に軍配が上がる結果となった。

「ヘルプ　心がつなぐストーリー」は、キャスリン・ストケットの小説を映画化。1960年代のアメリカ南部を舞台に、白人女性と黒人家政婦の友情が旧体制の街を変革する様子を描く。上流階級出身で作家志望のスキーターは、白人社会のなか黒人家政婦が置かれている現状を明らかにするため家政婦たちにインタビューを試みるが、職を失うことを恐れ誰もが口を閉ざしてしまう。しかし、家政婦エイビリーンがインタビューに応じたことをきっかけに、ミニーら家政婦たちも立ち上がる。作品賞をはじめ、エイビリーンを演じたビオラ・デイビスが主演女優賞にノミネートされた。