長谷川博己「鈴木先生」続編の可能性を示唆
2011年9月11日 17:10
[映画.com ニュース] 人気漫画を実写化したドラマ「鈴木先生」のDVD発売を記念し9月11日、東京・タワーレコード渋谷店で主演の長谷川博己、河合勇人監督、原作者の武富健治を迎え“公開課外授業”トークイベントを開催。長谷川は本作の続編製作の可能性を示唆した。
担任クラスの生徒の小学生との性交渉や校内でのネコ殺害事件、バタフライナイフの持ち込みなど、次々と起こる難問に独自の教育理論で立ち向かう鈴木先生(長谷川)の奮闘を描く。
長谷川はメガネにループタイ、ジャケットという劇中の衣装で登場。漫画原作ということで、当初はプレッシャーを感じていたが「原作を読んだとき、メガネをかけてループタイを着けたら、この(漫画の)タッチに似ているかもと思った」という。いまどきの中学生たちのかなり際どい問題が描かれるが「『セカンドバージン』でお色気ドラマをやって、『またこういう話か! ディープな話だな』と思った」と述懐する。
河合監督も「衣装を決めて、最初に長谷川さんにしゃべってもらった瞬間に『鈴木先生だ!』とピタリと決まった」。武富も「『セカンドバージン』を見て、かなり期待はしていましたが、第1話を見せてもらってバチッときましたね」と役になりきった長谷川を絶賛した。
この日はDVDに収録されている未公開シーンの映像も流されたが、自分のクラスの生徒を冷静に分析する鈴木先生の様子に「邪悪な感じですね(笑)」と河合監督。長谷川も「どう見ても変態ですよね(笑)」とスクリーンに映る自らにツッコミを入れていた。
長谷川のみならず、生徒役の俳優たちの演技も見どころの本作。終盤には俳優陣を家に帰さずに缶詰状態で撮影が行われたことも。「(本番中に)寝たり、倒れる生徒もいた」(河合監督)という過酷な状況だったが、長谷川は「生徒たちを見ながら自分も成長できたし、勉強になった」と語った。
決して高い視聴率を記録したとは言えないが、6月度のギャラクシー賞受賞など高い評価を得た本作。長谷川は「この作品はおそらく何らかの形で続編になると……。まだわからないですが(笑)、きっとそうなると信じています!」と続編の可能性を示唆。河合監督も「もう一度、『鈴木先生』という作品でみなさんにお会いできることを祈っています」とファンの期待を煽った。