「コクリコ坂」見どころは「団塊世代が送った青春」 ジブリ鈴木Pが語る

2011年6月22日 14:58


KDDI高橋誠代表取締役、手嶌葵、鈴木敏夫プロデューサー(左から)
KDDI高橋誠代表取締役、手嶌葵、鈴木敏夫プロデューサー(左から)

[映画.com ニュース] スタジオジブリの最新作「コクリコ坂から」とKDDIによるキャンペーン発表会が6月22日、都内で行われ、スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー、同作の主題歌を歌う手嶌葵が出席した。

コクリコ坂から」は、「なかよし」(講談社刊)で1980年1~8月号に連載されていた高橋千鶴佐山哲郎(原作)の少女漫画が原作。平凡な女子高生の海が、新聞部の仲間たちと送るドタバタな日常生活を笑いあり、涙ありで描く。宮崎駿の長男である吾朗監督が、監督デビュー作「ゲド戦記」以来5年ぶりにメガホンをとる。

公開を来月に控えた同作の見どころについて、鈴木プロデューサーは「1963年、舞台は横浜。その時代の高校生男女の話になっていますが、実は僕の高校時代。見どころとしては、団塊の世代が送った青春。そのころ日本には明るい未来しか待っていなかった」と話した。

手嶌は「ゲド戦記」以来、2作目のジブリ主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」を担当。7月2日から放送される、KDDIの新CM楽曲としても採用された。手嶌はこの日、ギターの伴奏とともに生歌を披露し、観客を聞き入らせた。

7月1日からスタートする「コクリコ坂から×KDDI」キャンペーンは、テレビCM、PC、モバイルサイトが連動した企画。劇場予告編と監督インタビューを収録したスペシャルムービーと手嶌が歌う主題歌(体験版)をモバイル配信するほか、「きせかえtouch」などのデジタルコンテンツをプレゼントする。また作品の舞台となった横浜市と共同で、スタンプラリーやユーザー参加型のスナップ企画などを7月16日から展開。スタンプラリーでは、スタジオジブリが制作した、横浜のガイドマップが無料で配布される。キャンペーンは8月31日まで。

ジブリでは、「今まで禁じ手にしてきた」というインターネットでのタイアップについて、鈴木プロデューサーは「携帯のない時代、みんな幸せだった」というコピーをまず思いついたという。その後、今回のタイアップに至る経緯を「いずれやらなきゃいけないと思っていたのと、(KDDIの)人との出会いが大きかった。本音で話す人たちで僕がインターネットを使わずにタイアップできないかと提案しても、建前で答えなかった」と説明した。

また、「宮崎駿はデジタルとかインターネットとか携帯電話とかに背を向けると言っていますが、大きな声では言えませんが、彼も携帯電話を持っています。会社で持たせていて、僕の前では使わないんですが、記録を見たらかなりの頻度で使っています(笑)。その機種がKDDIのauでした。現代を避けて生きることはできないなと思いました」と明かし、会場を笑わせた。

コクリコ坂から」は7月16日から全国公開。

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