都知事選候補・浅野氏もちゃっかりPR！「パッチギ！」続編

05年に数々の映画賞を受賞した井筒和幸監督の大ヒット作「パッチギ！」が帰ってきた。キャスト一新で描く続編「パッチギ！／LOVE＆PEACE」の完成披露試写会が、4月4日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の井坂俊哉、西島秀俊、中村ゆり、藤井隆、今井悠貴（子役）、井筒和幸監督、李鳳宇エグゼクティブプロデューサーが、詰めかけたファンの声援に応えながら壇上に登場した。

「パッチギ！／LOVE＆PEACE」は、舞台を68年の京都から74年の東京に変え、難病にかかった息子の治療費を稼ぐために奮闘する在日朝鮮人のリ・アンソンの一家を描く。主人公アンソンを演じた井坂は、「撮影期間中はずっと映画と向き合い、必死にパッチギ（注：韓国語で“乗り越える”の意）してきた。井筒監督と、この映画に関わるすべてに人に感謝したい」とコメント。それ受けた井筒監督も、「準備に1年以上かけてこの映画に明け暮れ、歳をとるのも忘れて作り上げた。今までで最も一生懸命やれた作品」と、前作を“パッチギ”したと言わんばかりに本作について熱く語った。

舞台挨拶の途中、4月8日に行われる東京都知事選挙に立候補している浅野史郎氏（元宮城県知事）が応援に駆けつける場面も。前作「パッチギ!」のファンだという浅野氏は、「パート1では京都が舞台、今回は東京ということで、私も同じく東京に出てきて戦っている。映画でもケンカのシーンが多く出てくるが、人間の誇りが傷つけられた時、人間は怒らなくちゃいけない。私も今、怒りを持ってやって（戦って）おります！」と、映画よりも自身のPRと取れるコメントを残し、会場を後にした。

「パッチギ！／LOVE＆PEACE」は5月19日よりロードショー。