劇場公開日 2024年5月3日

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「長くて重い映画で、消化できない何かを飲み込んだ気がしました。」人間の境界 のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0長くて重い映画で、消化できない何かを飲み込んだ気がしました。

2024年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

日本に住んでいると、普段あまり意識しない国境。
ヨーロッパを旅すると、国内旅行をするような感じで、越境します。

トランプ大統領がメキシコとの国境に塀を建てる、とか。
ドイツのメルケル元首相が、人道的な面で積極的に移民を受け入れる、とか。
10年前、15年ぶりに訪れたロンドン中心地には、道端に寝転んでいる中東系男性がたくさんいて、少々怖かったです。

この映画では、まさに今、虐げられている難民の苦境を様々な視点から描いています。
国境警備隊の、難民の方々に対する仕打ちを観て、残酷すぎて言葉を失いました。
ホントに、これが世界で最も人権を重んじるヨーロッパの人々の姿なのだろうか。

楽しく日常生活を送っていることに、いたたまれない気持ちを抱きました。
自分自身のスペースに難民をかくまうようなサポートは、私にはできません。
お金の寄付や、こうして映画のレビューを書くこと、それをSNSで発信したり、直接人に伝えることをしていきます。

大規模災害、気候変動、紛争・侵略・戦争など、地球上のどこかの国が丸ごと消滅することも、起こり得ます。
日本人も他人ごとではありません。
自分自身が難民になるかもしれないという視点で、難民問題を考えていきます。

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のりたまちび