劇場公開日 2024年4月12日

プリシラのレビュー・感想・評価

全82件中、81~82件目を表示

5.0タイトルなし

2024年4月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とても期待していたし、良かった。メイクやファッションなどの細部もいい(1959-1973。この4年後にプレスリーは急逝)。
本当におチビちゃん(155センチと彼は196センチ)で、彼女が背伸びして、今なら怖いくらいの盛り髪。エルビスは意外に古風に憧れてはいるが、女性を支配しようとするDV男。賢くて芯のあるプリシラに惹かれているとはいえ、こんなに小さい子(14歳)に依存するほどのマザコン。プリシラの原作と史実に基づいており、ソフィアもプレスリーを攻撃するわけではないとしているので、フェミ映画という出立ではない。むしろ、ラスト曲が示すように、愛していながら去った話になっている。そのあたりが物語としては中途半端感が。
セレブの暮らしの空虚な不在感は流石にリアリティがある。そしてコッポラは、早熟な子どもとして大人たちの間におり、それも彼女の経験の投影でもある。

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えみり

3.5結婚は幸せのゴールではない

2024年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

自分の結婚式記念日に他所の可愛い女子が結婚する話を観ました。

どこまでも色彩が優しくて可愛いフォトジェニックな世界観。
ずっと観ていられる!
好きな人と結婚したら、物語なら永遠に幸せで話が終わるけど、現実はそれが幸せのゴールではない。むしろ隠されていた真実の物語の始まり。

若すぎる彼女がみたエルヴィスの光の部分とそこから出来た影。
どちらも彼だけど、年齢と経験が積み重なるうちに、自分が見ていたいものだけ見ることは出来なくなったんだろうなあ。

14歳で当時の女子の妄想男子をメロメロにしたというのだから、ジルベールみたいな小悪魔通り越して悪魔みたいなのが出てくるのかと思ったらお人形みたいな清楚系の子猫ちゃんのプリシラ。
まずそこでパンチを喰らう。

江國香織さんの『ラブ・ミー・テンダー』にエルヴィスが大好きなおばあちゃんの話が出てきて、私はその話が好きだったので、なんか彼が女子に与えたものは幸せというイメージが強過ぎたのもあって、エルヴィスめ。。。と思う場面が多々あったのだけども。

アフタートークで、ソフィア・コッポラは主張が激しくないから分かりにくいけど、穏やかにフェミの話なんだよという話を伺いました。
私の中での彼女のイメージはガーリーで女子ウケ満点!だったのですが、決してそれだけではない!というお話でした。
お勉強になりました。

そしてソフィア・コッポラの旦那さんがphoenixのボーカルというのを初めて知りました!
phoenixは学生時代に大好きでよく聞いてたわ。” on fire”がすごい好き。

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icco