バジーノイズのレビュー・感想・評価
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心地よい音楽と生活音を含めた音、光の使い方がとにかく素晴らしい映画...
心地よい音楽と生活音を含めた音、光の使い方がとにかく素晴らしい映画。
決して多くないセリフと役者さん達の表現力と音で、登場人物の揺れ動く心情がそれぞれとても丁寧に描かれ、演じられていて、それぞれのキャラクターがとても魅力的でした。
原作が漫画という事で最初のフライパンで窓ガラスを割るキャッチーな場面には強引さを感じるかもしれませんが、しっかり回収されます。
本人演奏にこだわったというDTM、バンドの音を重ねていく演奏シーン、最後のLIVEシーンのどれもがとても良いです。
恋愛要素を削ぎ落としているのも好印象で、見終わった後は爽やかな心地よい余韻に包まれました。
ぜひ、劇場の音響で味わって頂きたいです。
バジーノイズ
清澄の繊細な感情が表現されてて、切ない表情がなんとも言えない気持ちになりました。初主演とは思えない表情にびっくりしました。潮の破天荒な行動なのに、それでいて繊細な所もあり、清澄を陰ながら支えてる感情がとても共感できました。それぞれの役に共感できる様なそんな気持ちにさせられて。徐々にみんなを応援したくなる感情になりました。少しずつ近づく2人の感情や、お互いを思うからこそのすれ違いだったり、もどかしい気持ちとバンドとしての揺れ動く葛藤なんかも色んな夢をもっている若者にささるのではないかと思います。何と言ってもバンドがとても良く心地よく癒されました。生で聴いてみたい。何度も聴いてみたくなる。
影と音の重なり
光と陰を日常の景色に巧みに表現されていて、それがとても美しくも寂しくて、登場人物の陰影に重ねている様に思いました。
好きなもの好きなこと好きな人を見つけ共感し合えることの喜びと葛藤が、周りとの関係性で波紋の様に音と共に繊細に広がっていく素敵な作品でした。
当たり前の様にある自然の音やその時に感じた心の音色が、劇中に素敵な音楽としてふんだんに使用されていて、関わってくださった方の思いや、皆さんがsurgeを本気で心から奏でている姿を観て、自然と涙が溢れとても感動しました。
今思い返して改めて聴くと、音楽の力や意味を深く考えさせられ、何とも表現できない感情になります。是非、映画を観る前と終わった後に劇中のsurgeを聴いて欲しいです。
ベースとドラムの音が好きなので、力強いパフォーマンスにも驚かされました。
そして、役者の方々1人1人がとても際立っていたキャラクターだった事が、とても印象的でした。
素敵な作品に出会えたことに感謝します。
ありがとうございました。
音に導かれてバジーノイズの世界観に入り込める
実写化するとなると世界観やキャラクター、ストーリーが原作とズレてしまうとかそういった不安点も最初はありました。
でも映像化されたこの作品を映画館で観ることができて本当に良かったと思います。
原作の5巻分を映画にするために、設定の変更やストーリーでカットされる部分ももちろんあったけれど、確実にバジーノイズだと思わされました。
何より音が入ったことが強いと思います。歌も本当に良かったし、清澄がそこにいてライブをしていて惹き込まれました。
清澄と潮の神戸弁もすごく自然だったので、違和感なく観ることができるのも良かったと思います(作品に集中するにあたり個人的にかなり重要ポイントです)。
映像化されるにあたって、原作に対してかなりリスペクトを持って作られていることが伝わってきました。原作は原作として映画は映画としてファンの方はもちろん、全く知らない方にも観てみてほしいし、多くの人の心に寄り添ってくれる作品になっていってくれたら嬉しいなと思いました。また観に行きたいと思います。
最後のライブシーンは吹替えなし!
自分の現状に100%満足している人間が果たしてどれ程いるのだろうか?劇中「好きを続けるのってむじぃんだよ」というセリフがあるが本当にその通りで、多くの人が何かを諦めたり我慢したり何かしらの不満を抱えながらも、それに蓋をしてこれで良いと自分を納得させて日々を過ごしている。登場人物達の殆どが立場は違えど皆このタイプの人間だった様に思いました。私自身もそうなのでとても共感できる映画でした。もう一度観たいと思わされました。それと音楽の話なので演者達の楽器演奏シーンが勿論ありますが、全く違和感無く観れました!個人的に、明らかに演奏してないなと分かってしまうと興醒めしてしまうのでそこがとても嬉しかったです。最後のライブシーンは実際にあの3人が演奏して歌っているそうです。凄い。
目の演技、音とライティングの使い方
主演の川西くんと桜田さんの目や表情が素晴らしいと思った。目を見たら何を感じてるのかわかる。
とにかく音と音楽とライティングが素晴らしい!
この映画は色で言えば、青。
爽やかで少し切ない映画
やさしい色味とか殻に閉じこもってた清澄が変わっていくところとか、映画全体に流れる空気が爽やかで観終わった後も心地よい。
重厚な映画を求める人には不向きかもしれないけど、本格的な音楽とやさしさと救いのある世界観が自分にはとてもハマりました。
自分一人でいいと殻に閉じこもる清澄は、コロナ禍を経た今の時代の象徴のような気がして共感できる人は多いと思う。
いい意味で変化を受け入れる、一歩踏み出す勇気をくれる映画でした。
音楽映画
原作はちょっと触れた程度
正直、音楽を題材にした映画でいいなって思ったことがあまりなかったのですが
清澄の歌声もバンドシーンも流れてくる音楽も全てが心地よかった
年代的にはだいぶ下のこれからの未来が輝いている子達に共感できるかな?と思っていました
共感とは違うかもしれないけど、余計なことを考えないで没頭できた映画でした
何度も見て様々な感想を持ちたいと思いました
音が重なって音楽になる瞬間にときめいた。
流行りが一瞬で移り変わる今の音楽業界には、リアルにこんなことがおきているのかも知れないと少し怖さを感じたし、色々考えさせられました。確かに潮の言動は破天荒すぎてドン引きするけど、それでも何かになりたいけど何にも持ってない自分に焦ってイラついてもがいて捻くれて。そんな潮に共感してる自分がいました。そしてとにかく演奏のシーンが素晴らしかった。楽器挑戦してみたくなりました。
登場人物の行動が理解できず、取り残される
いくら彼氏にフラれてショックだからといっても、夜中の3時過ぎに見ず知らずの部屋のチャイムを鳴らして音楽が聞きたいと頼み込んだり、それを受けて大音量で音楽を演奏したり、どうやって侵入したのか分からないが、ベランダでサッシの窓ガラスをぶち破ったり、それから2人で海に行って、挙句の果てに、同じアパートで音楽は演奏できないはずなのに、「自由に音楽を作って」と男を部屋に住まわせたりと、エモーショナルと言うよりも、あまりにも非現実的かつ非常識な展開に、冒頭から呆気に取られてしまう。
その後も、主人公が人間嫌いなのは、過去に誰かに裏切られたような過去があり、人間不信に陥っているからなのかと思っていると、自分が人前で演奏するのに怖気づいたからだという理由が分かって、肩透かしを食らってしまった。
それでも、そんな主人公がバンドを組むことにしたのは、他人と一緒に音楽を作る楽しさを知ったからなのだろうが、その相手は以前のバンド仲間と同じ人間で、だったら、その時に、同じような楽しさを味わえなかったのだろうかという大きな疑問が湧いてくる。
主人公を見い出した少女にしても、女性のドラマーをバンドに迎えて、主人公が楽しそうに演奏するのを見ただけで、姿をくらましてしまうという行動には、それこそ「独りよがり」で、到底納得することができないし、あまりの自虐ぶりに同情することもできない。
それで引きこもりに戻ってしまう主人公も主人公だが、自分のせいで引きこもった主人公を、再度、世間に引きずり出そうとする少女も「マッチポンプ」としか思えない。
いかにも今風でポップな音楽はそれなりに楽しめたし、俳優たちのミュージシャンぶり(特に、円井わんのドラマーぶり)も見応えがあったのだが、肝心の「人と関わることは素晴らしい」というメッセージについては、主人公たちの行動原理が少しも理解できず、彼らに感情移入することもできなかったため、残念ながら、まったくと言っていいほど心に響いて来なかった。
表情だけで心が揺さぶられ泣いてしまった
普段映画館で邦画はあまり観ません。
JO1の川西拓実はどこにも居ませんでした。
普段のキラキラしたオーラをこんなにも消せるのかとびっくりしました。完全に清澄でした。
主演二人の表情だけで感情が揺さぶられ涙したのは初めてです。
関西弁なのもエモさを増幅していました。
感情の起伏を音と映像で表現されていて素晴らしいです。
差し替えなしで実際に演奏されたバンドのシーンは圧巻です。
絶対に映画館で観るべき映画です。
桜田さんの演技力が良かった
自分は性格的に合わない人といるくらいなら1人でいいという清澄タイプだが主人公桜田さん演じる潮がかわいくて惚れた。潮の清澄にむける言葉が私にも刺さった。恋愛なしの音楽映画なのでぜひ音響がよい映画館で観てほしい
音楽に集中して観る映画
海辺で音楽を奏でるシーンや信号待ちで話しているシーン、清澄の壁を壊したベランダのシーン全てのシーンに''青色''の印象がありました。
清澄の人との関わり方が不器用ながらも人に愛される人間性、潮の人との壁を壊せる社交性、対象的な2人が一つのもので繋がっていく関係が本当に素晴らしかったです。
下手な恋愛要素は無く、音楽映画として気持ちよく集中して観れました。
テンポ良く見れました。
打ち込みの音楽中心のバンドは今時って感じしますね。ベースのチョッパーも気持ち良い。若者のエネルギーを感じるというか。桜田ひよりがいなくなったと思ったら意外にあっさり戻ってくるのは呆気なく感じたけど、その後の展開観たらこだわる部分ではなかったのですね。全体的なテンポが好きかな。
【エレクトロニック・アンビエントポップを人と交わらずに作っていた青年が、天真爛漫な若き女性との出会いを切っ掛けに、新たなる音楽仲間達と出会い、彼の世界が開けていく過程を描いた青年の成長作品。】
■人付き合いが苦手な青年、清澄(川西拓実)は、誰かに聞かせる訳でもなく団地の管理人をしながら部屋でエレクトロニック・アンビエントポップの作曲をパソコンで作ることに没頭している。
そこに、その音を偶々聞いた天真爛漫な潮(桜田ひより)から、聞かせてくれとお願いされるも断って部屋で作曲していると、マサカの団地のベランダから窓を叩き割って潮が部屋に・・。
そして、演奏する動画をSNSに投稿した事から、清澄の環境は一変し、音楽仲間も増え、音楽の幅が広がって行くが、レコード会社の”売れる事優先”のプロデューサーから、目を懸けられ、彼は音楽会社の一室で他者のための音楽を作り続ける事になる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・確かに清澄の音楽はソロドラマーMISAKI(円井わん)とのセッションや以前同じバンドに居た陸(柳俊太郎)とのセッションで幅が広がるし、彼の世界が広くなっていく姿は観ていて面白かった。
・只、潮が、突然清澄を自室で同居させながら、彼の音楽の幅が広がって世界が変わって行く時に、唐突に家を出てバーで働く理由が良く分からなかった。
ー 言い訳になるが、久しぶりに1日に3本観たのでボンヤリしていたのかもしれないし、前の2本がとても良かったので、それに呑まれてしまったのかもしれない。
映画に対し、申し訳ない限りである。
それにしても、潮さん、何でも叩き壊す人だなあ・・。クスクス・・。ベランダのガラス、清澄さんが籠っていた音楽会社のドア。
あ、そうか、潮さんが清澄さんの閉塞した世界を叩き割ったのか!今気づいたよ!-
・自身の不安定な音楽会社の中のポジションにしがみついていた航太郎(井之脇海)や、それまで所属していたバンドの音楽と自身の音楽との距離感に違和感を感じ始めて居た陸が、清澄と出会い、自身が進む道を決めていく姿は良かったと思う。
・更に2年後、人前でミュージシャンとして演奏している人間として成長した、清澄の姿も良かったな。
<音楽自体も、最初から中盤までメインで流れる清澄作のエレクトロニック・アンビエントポップ調の曲は良くて(久しぶりにクリスチャン・フェネスの名盤「エンドレス・サマー」が聞きたくなったな。)ミュージック映画としては、仲間達との関係を緩やかに描いている所など風情が良かったなあ、と思った作品である。>
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