バジーノイズのレビュー・感想・評価
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音楽好きなら、映画館で観るのをオススメ
自分が音楽好きなので、シンセやキーボードの音に透明感があり、心地良かったです。
桜田ひよりちゃんの演技や表現力が「ウソ交換日記」よりグンと幅広くなり、期待できる女優になってきたと思います。終盤の扉の場面で胸が熱くなります。
「本当にやりたいことを見つける」ドラマになっていたと思います。
体感的に長く感じましたが、スローモーションの使い方が素晴らしく、ワクワクするように胸が踊る感じがしました。
人との交流を断ち切った一人の男性が音楽を通じて自分の殻を破って行く感じの作品。 本年度ベスト!!
潮(うしお)役の桜田ひよりサン目当てで鑑賞。
終わってみれば、本作はラブストーリーを排除した正統派の音楽映画だった(笑)
ある理由で人との交流を断ち、団地の管理人として引き込もっている清澄。
仕事が終われば団地の自室でDTM(打ち込み系音楽)で曲作りに専念。
同じ団地に住む潮が、その流れて来る曲に惚れ込んで行く展開。
孤独に作曲する清澄に潮やベースの陸。ドラムの岬などが加わって行く感じ。
本作の見所はキャスト陣の演奏シーン。
多分、代役を使わず本人が演奏していた感じ。
圧巻はドラムの岬を演じた円井わんサン!
彼女が叩くドラムがメッチヤ上手くて凄かった!
観賞後に調べたら高校1年からドラムを叩いていたらしく納得の腕前!
全てが上手く行く感じの中、清澄が取った行動が謎(笑)
ある秘密の個室(笑)で曲作りに専念し、再び人との交流を避ける様になる感じ。
そんな中、個室のドア越しで潮が清澄に叫ぶセリフに泣ける。
やっぱり音楽って楽しく演奏しないと面白く無いよね。
DTMの音楽も美しく素晴らしかった。
だけどそれにベースやドラムが加わると全く異なるテイストの曲に聞こえるから不思議。
終始心地好い音楽が流れる作品だったけど睡魔に襲われる事も無く大満足の作品だった!
清澄役の川西拓実さんってアイドルグループのJO1のメンバーだったとは知りませんでした( ´∀`)
そういうことか。
それほど惹きつけられるような音楽とは思わなかった、私は。
「早く行くならひとりで、遠くまで行くならみんなで、って言うけど、あんたならひとりで遠くまで行けそうだね。」って思える魅力がまったく感じられなかった、私には。
アーチストと業界の人たち、みんなパッとせんなぁ。
円井わん出てたけど。
奥田瑛太は良かった。応援してくれるファンがひとりでもいるあいだはやめられない。そうだよね。
主役、JO1 川西君。
そういうことか。そういうことだな。
バジーノイズにはまる
音楽映画と聞いて最初は正直言うとそれほど期待はしてなかったけど、一人がいいと言ってた清澄の音に陸のベースが重なった瞬間鳥肌が立った。もうその瞬間からバジーノイズにハマってた。それぞれのキャラクターもぴったりすぎて表情一つ一つにも惹かれるものがあった。何よりも頭の中の音を形にしたい、音楽だけあればいいというただ好きなことを続けていける清澄は本当に羨ましくて潮や陸や航太郎のように溺愛してしまった。また清澄に会いに映画館に行きたいと思った。
1人がいいけど皆んなもいい
原作を読んでいたので楽しみにしていました。
清澄の音に陸の音が重なって、岬の音が重なって…
人と関わるのは面倒だけど、楽しいなって気付かされました。
音楽好きすぎて映画館に住みたいです。
耳に残る音楽映画
潮が本当に窓を割って清澄のところへやって来た時はびっくりしたけど、音楽をやるのは1人でいいと思っていた、思い込もうとしてた清澄の孤独な心があの瞬間打ち砕かれたんじゃないかなと思った。
音楽って、作るのも聴くのも1人でもできるのかもしれない。でも、誰かと一緒だったら誰かに向けてだったりしたら、もっと楽しいかも、もっと素敵なことが生まれるかもしれない。
そう清澄が思うことができてよかった。そして、音楽業界のリアルもチラリとうかがえて、胸がつまりそうにもなった。バズるのが良い音楽?自分が好きな音楽、ファンになってくれた人がいる限り届ける音楽、正解は分からないけど、少なからずこの映画の中で最後に清澄が自分なりの答えを出していた気がする。私も音楽が好きな1人として、これからも自分の好きな音楽を大切に胸を張って聴いていきたい。
この世界で食っていくには才能が全て
この映画を見るつもりは無かったのですが、高評価に釣られたのとゴールデンウィークで暇だったのでつい鑑賞(消極的な理由でスイマセン)。
正直言ってこの映画は全体の内容から見ても音楽ジャンルから見ても自分には合いませんでした。
偏見でしたらすいませんが、基本バンドマンやっている人はメンヘラの方がほとんどです。
才能の無い売れないバンドマンは年数が経つについて精神が病みます。
昔から当たり前のように言われている事ですがこの世界で食っていくには才能が全てです。
才能が無い人はサラリーマンで無難に生きるほうが幸せです。
この映画を見て改めてそう思いました。
主人公の人、卓球の張本智和に似ているなと思いました。
ひとりよりも仲間がいた方が面白い
主人公 清澄のキャラ造形はいかにも今どきの男子っぽい。
他人と関わることを嫌い、自分の世界に浸って、それが心地よくて満足している。
そこに潮(うしお)というやや破天荒な女の子との出会いによって、
自己が解放されていく、そういう映画ですね。
見知らぬ男子が住む部屋の窓をぶち破って入ってくるとか、描き方次第ではホラー映画なのですが、
桜田ひよりなので全部許せます(笑)し、その潮の無理があるキャラ造形がいいんですよね。
潮がこういうキャラだからこそ、清澄は自分の殻を破って出てくることができたんだと思うんです。
この出会いが奇跡であり、その後の主要キャラ全員の進路の方向性を指していったと言っても過言ではないですね。
音楽を軸にしていますが、清澄がDTMをやっていることが、私的にはツボでして、
私も若い頃はPCでシーケンサーを走らせたり、シンセサイザーを購入して曲づくりに没頭したりしたことから、
清澄にとても共感できるんですね。清澄の心持ちも理解できるんです。
そこに潮との衝撃の出会いが、清澄の運命を明るいものに変えていく、なんて眩しいんだろうと思いました。
それから航太郎(井之脇海)と出会い、陸(柳俊太郎)と再会していく清澄。それは潮がいたから出会えたんですよね。
航太郎は等身大だから共感できるし、陸の生き方にも憧れてしまう。
特にベーシストである陸とのセッションで、清澄はやりたいことがハッキリする。
やっぱり他人との関わり、人が演奏するベースの素晴らしさを目の当たりにし、心持ちが変わっていく清澄。
やがて、ちょっとした疎外感&寂しさから潮が離れていってしまうリアル。
最後にまたしても閉じこもった清澄を解放するのは潮。
数年後の彼らの関係性が描かれるラストも実に青春していると思いました。
清澄と潮のラブストーリーではないことにも感銘を受けましたし、だからこそラストも清々しく感じることができました。
素晴らしい作品なのに、宮崎のワンダーアティックシネマでは観客ひとり、私だけ。
とても贅沢な時間だなと思うとともに、この作品を一人で観れてしまうことに寂しさも感じた次第です。
本作で、桜田ひよりのファンになりました。とても魅力的な役者さんですね。
音が贅沢 台詞が秀逸
音が主役 一人で楽曲製作するシーンは清澄がどんな人間なのか、台詞なしで伝わってきた 吹き替えなしの音楽演奏シーンは、プロではない役者がここまで魅せてくれることが贅沢だった DTMと生の楽器のセッションがこんなに熱いとは(キーボードもベースもドラムもかっこよくて!)
閉ざしていた心、広がる世界、取り残され落ちていく気持ち、閉ざされすり減っていく思い、救われる瞬間、ポイントとなる台詞が秀逸で場面が丁寧に描かれていて無理に恋愛に傾けないところもよかった
音楽が主人公みたいな映画
耳に入ってくる音全てが綺麗で心地よいです。
淡い映像も好みでした。
原作を知らなかったんですが楽しめました!
ラストの演奏シーンからのエンディングが良かったです!
ぜひたくさんの人に見ていただきたい映画です。
爽やかな余韻
演奏シーンには何度も涙が出そうになった。
清澄が自室で1人で音楽を奏でるシーン、潮のそばで奏でるシーン、AZURメンバーと奏でるシーン。
素敵な音楽と俳優陣の当て振りなしの自然な演奏にグッときた。特に岬のドラムには惚れた。かっこいい。
直で感じる情熱さとか伝えたい感情ダダ漏れのまっすぐな感じとかそういう音楽じゃなくて、内からふつふつ湧き上がるような熱?爽やかさ?風を感じる的な。まさに「青」。これが心地よかった。いつかAZURのライブに行って心を浄化させたい。
全体的に爽やかでお洒落な雰囲気。絵的にも随所に散りばめられた青色が本当に綺麗だった。そして「バンドで売れようぜ!」みたいながむしゃらに頑張る泥臭さの様なものを感じない。
だが、酒、タバコ、彼女、落書きまみれのライブハウスの楽屋にはリアルを感じた。陸の気怠そうな感じとか、こういうベーシストいそう〜〜って思った。
フィクションとしての綺麗さの中に散りばめられたバンドマンのリアルさみたいなもののバランスが良かった。
清澄は音楽の才能があるけれど、多くを語る性格ではないのになんで皆んなにこんなにも愛されてるんだろうと考えた。
ぶっきらぼうかと思いきや、目の動きとか表情が意外と豊かで、そこにぐっと心を掴まれてしまうのかなと思った(視聴者の私も掴まれた)。
嬉しい時は目をキラキラ輝かせてたし、別のアーティストと共にステージに立つ時は顔が死んでた。滲み出るように苦しい涙を流すシーンにはリアルを感じた。「早く行こ」と言う潮の後ろを歩く姿は守りたくなるような存在にも思えた。
「圧倒的共感」と謳っていた本作。そこまで表に出てないようなバンドが好きな自分にとって、潮の気持ちは共感できる部分があった。
好きなインディーズバンドがメジャーに行ったり、テレビに出たり、TikTokで音源が流行っていい感じの動画に使われるようになったり、路線変更してSNSでバズりそうな恋愛系の曲リリースする様になったり。別に誰も悪いわけじゃないし売れるって言うのはすごいことで嬉しいことだけど、どこか自分だけで楽しんでいた音楽が世に広まることによる「喪失感」みたいなものを感じることがあるし、「本当にそれがやりたい音楽なの?」って思っちゃうこともある。売れる音楽とアーティストがやりたい音楽といちファンが好きな音楽、必ずしも一致するなんてことはないってわかってるけど。ただのファンのエゴだってわかってるけど。
だからその気持ちわかるよ潮〜…なんて思って見てた。
見た後の後味はただだ「爽やかさ」が残った。そして、音楽をやってる人はかっこいいと改めて思った。音楽が好きな自分にとって、こんなにも耳で楽しめる映画に出会えて嬉しかった。続編、あったらいいな。
君がいるから指がおどる。
人とのコミュニケーションが苦手なマンション住込み管理人、空いてる時間は脳内に流れる音楽をPCを使って形にするが趣味な清澄の話。
一階上に住む潮という女性との出会いをきっかけに…、SNSに動画拡散から元バンドメンバーとの再会、再結成、楽曲提供と活躍し始めた清澄だったが…。
冒頭の住んでる部屋の窓ガラスを割られたと同時に潮に心を開かれた清澄って感じから始まり、元バンドメンバー陸との再会と再結成、レコード会社に勤める航太郎と出会い楽曲の提供の仕事とトントン拍子に前に進んでしまう清澄を見て、手が届かなく遠くへ行ってしまうのではないかと、潮の嫉妬、疎外感、ワガママみたいな心情と。
メロディー工場みたいになっちゃった清澄を連れ戻せて良かった。うまくいった二人も。
桜田ひよりちゃんも「交換ウソ日記」ぶりだったけどやっぱ可愛いね~
ベーシスト役の彼もいい味だしてた。
音楽に疎くても楽しめる
原作未読というか、あることも知らず、さほど興味はなかった本作ですが、何度も流れる予告に惹かれて鑑賞してきました。音楽に造詣の深くない自分でも共感できる部分が多く、なかなか後味のよい作品でした。
ストーリーは、マンションの住み込み管理人をしながら、PCを用いたDTMに一人で没頭する青年・清澄が、彼が毎夜流す音楽を楽しみに聴いていた上階に住む女性・潮と出会い、彼女が撮影して投稿した清澄の演奏動画がネット上で注目されたことをきっかけに、清澄の音楽人生が大きく動き出すというもの。
人との関わりを断ち、音楽の世界に一人で浸ることが好きだった清澄が、もう一度人と関わって変容していく姿が、周囲の人物の心情とともに丁寧に描かれているのがとてもよいです。正直言って音楽に疎くて、流れる楽曲に感動したり、そのよさを理解できたりということはなかったのですが、音楽を通じて人々が結びつき、そのこだわりゆえに袂を分つというのは、とても共感できます。
そういう意味では、音へのこだわり、演奏の楽しさ、音楽性のズレ、バンドの将来、自分の立ち位置、仲間との距離感、ビジネス視点など、異なるさまざまな価値観に基づいて行動する登場人物たちが、それぞれに人間くさくてよかったです。清澄だけでなく、潮も陸も航太郎も、それぞれの心情が伝わるようにきちんと描かれていたと思います。なにげにマザーズのリーダーも、イキってるだけのように見えて、実は心中に大切している思いがあるというのも、なかなか熱くてよかったです。
クライマックスは、序盤で潮が窓ガラスを割るシーンのアンサーとして、清澄から歩み寄る姿が熱く沁みます。この二人の関係が下手に恋愛に発展していかなかったのも好印象です。そういう気持ちももちろんあったと思いますが、そこを直接描かないことで、本作の視点がブレずに済んだように思います。
タイトルの「バジーノイズ」とは、虫の羽音のような雑音の意味らしいですが、音楽用語としては、楽曲に変化を与えたりエッジをきかせたりするノイズという意味もあるようです。独りの音楽世界に浸る清澄にとって、初めは煩わしい雑音だったものの、結果として彼の音楽と人生に大きな影響を与えた、潮や陸や航太郎たちは、まさに「バジーノイズ」です。それはまた、彼らにとっての清澄の存在もそうであったと言えるでしょう。
主演は川西拓実くんで、演技経験の少ないアイドルのようですが、それがかえって清澄のキャラによくハマっています。同じく主演の桜田ひよりさんも、関西弁キャラの潮が意外にハマっていて、一皮むけたような好演です。脇を固めるのは、井之脇海さん、柳俊太郎さん、円井わんさん、奥野瑛太さん、佐津川愛美さんら。
登場人物がみんなリアルで共感度が高い
私は音楽業界の人ではないけれど 明も暗もすべて そこで生きる人たちの苦悩が「なんかわかる!」だったし、それぞれのキャラクターの明も暗も愛おしく感じた。
良かった!楽しめた!!
全180件中、101~120件目を表示