「Zed is dead, baby.」クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
Zed is dead, baby.
タランティーノ作品に関わった役者たちが彼とのエピソードや人柄を語るドキュメンタリー。作品を時系列で紹介しながら話が進むので非常にわかりやすい。レザボア・ドッグスでの黒いスーツは俳優たちの自前とか、別々の作品ながらキャラ設定に繋がりがあるとか、裏話にも発見があった(有名な話なのかもしらんけど)。
みんな大好きタランティーノで、礼賛はいいのだけど、撮影中の事故で後遺症が残ったというユマ・サーマンのインタビューはなし、ワインスタインとの関係性などもやや言い訳っぽい感じでモヤるわけだが、高学歴のエリートひしめく欧米の映画業界においてビデオ屋店員のシネフィルがメジャー監督になるというオタクの星っぷりに、つい点は甘くなる。
ディック・デイルのミザルーを聞けばパルプ・フィクションを思い出す体質なので(人によってはTAXiかも)、本作を観て久しぶりに観返したくなった。ロワイヤル・ウィズ・チーズ。
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