ネクスト・ゴール・ウィンズ

劇場公開日:

解説

「ジョジョ・ラビット」「マイティ・ソー」シリーズのタイカ・ワイティティ監督が、世界最弱のサッカーチームがワールドカップ予選で起こした奇跡のような実話をもとに映画化。2014年に「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」としてドキュメンタリー映画化もされたエピソードを、ワイティティ監督独自の世界観とユーモアを交えて描き出す。

米領サモアのサッカー代表チームは、2001年にワールドカップ予選史上最悪となる0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められずにいた。次の予選が迫る中、型破りな性格のためアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが監督に就任し、チームの立て直しを図るが……。

主人公トーマス・ロンゲンを「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダー、米領サモアのサッカー協会会長タヴィタをオスカー・ナイトリー、ロンゲンの元妻ゲイルをドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のエリザベス・モスが演じた。

2023年製作/104分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:Next Goal Wins
配給:ディズニー
劇場公開日:2024年2月23日

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(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

映画レビュー

3.5タイカ・ワイティティ監督がポリネシア文化圏の歴史を描く意義

2024年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ監督が国際的に知られるようになったのは、2017年公開の「マイティ・ソー バトルロイヤル」に大抜擢されてから。以降、俳優としての出演も含めアメコミヒーロー物にはいくつか関わっているものの、満を持してオリジナル脚本で臨んだ「ジョジョ・ラビット」(2019)はユニークな切り口で偏見や差別を克服する可能性を示した愛らしい作品だった。

ワイティティ監督はニュージーランドの先住民マオリの血を引いており、アメリカ領サモアや本作でのライバルチームであるトンガなど南太平洋の島国の多くもポリネシア文化圏に含まれる。本作はドキュメンタリー「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」(2014)を原作としているが、劇映画化にワイティティ監督はまさに適任だっただろう。多様性尊重という観点では「ジョジョ・ラビット」から(人種とジェンダーという違いはあれど)メッセージもぶれていない。

サッカー好きからすると、試合やプレーの面白さという点では少々物足りないか。それでも、大作ではなかなか描かれない南太平洋の小国で生きる人々の暮らしぶりや文化を劇映画で伝える意義は確かにあるし、ワイティティ監督にはこれからもポリネシア圏を題材とする作品に取り組んでほしい。そうそう、実写版「AKIRA」の企画もまだワイティティ監督の線で存続しているようなので、そちらもがんばってほしいが。

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高森 郁哉

4.0ストレスはサイレント・キラー!

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

タイカ・ワイティティが好きなので見ました。映画のアメリカン・サモアの人は老若男女、ふっくらした体型でみんな幸せそうに見えた。白人のことを痩せて貧弱とか、スピリチュアルに弱いとかいいところ突いていて笑えた。「白人」が野蛮で怖くて神経質に描かれていたのはある意味当たっている。小品だけどなかなかよかった。

気に入ったのは奇跡のサッカー試合の様子を映像だけで追うのでなくて、サモアの人々に語らせた点です。そのシーンは二つ。一つは熱中症と興奮で倒れて簡易ベッドで横になっているパパ(でありアメリカン・サモアのサッカー協会会長)に試合の様子を語る出場メンバーでもある息子。話に一喜一憂しながら耳を傾けるパパとママの様子がとても心に沁みました。もう一つは、その試合を島の古老が我らのヒーロー達の話として子ども達に絵本で物語る場面です。口承で伝えることで記憶を共有するプロセスの場に居合わせたような気持ちになりました。あともう一つは、サッカー協会会長のタヴィタと監督(ファスベンダー)が同じ祈りの場所に居るのに、直接顔を見て言葉を交わさず、神に述べることで自分の気持ちを相手に伝えている最後の場面。間接的なコミュニケーションが優しく和らいだ空気を作っていました。面と向かって話す、というのはもしかしたら危険で野暮なやり方なのかも知れないと思いました。そういえばタヴィタは比喩の名人だった。

第三の性であるジャイヤを演じるカイマナとてもよかった。カイマナ本人もそうなので説得力があった。普通にみんなと一緒でみんなから一目置かれ大切な存在と認識されているのがいいなあと思った。ファスベンダーは最高で役の幅が広い人だと初めて知った!

おまけ
ファスベンダーがテレビで見ていた試合の監督だかコーチはもしかしてアル・パチーノ?「エニイ・ギヴン・サンデー」?知らない・・・!パチーノも色んな役やってるんだなあ

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talisman

4.0観れて良かった。

2024年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

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みったん

3.5悪くない作品。観光旅行気分も味わえた

2024年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

へぼチームの奮闘と再生という、よくあるお話だけど、嫌みなところがなく楽しんで鑑賞できました。

「マジック(インキ)はとれない」というところや、パトカーの警官が口でサイレンを鳴らすシーンなどなど、僕好みのギャグが散りばめられていて笑わせてもらいました。

人間模様もわりとちゃんと描かれていたし、息子が父に語って聞かせるというクライマックスの描き方もよかった。

強いていえば、もう少しなにか仕掛けみたいなものがほしかったような、それからもっとパッションを盛り込んでもよかったような気がするけど、どうでしょう。

南の島のそよ風のような、爽やかな映画――というと、ちょっときれいにたとえすぎかもしれないけれど、うん、悪くない作品でした。

サモアの文化は興味ぶかく、ちょっとした観光旅行気分も味わえました。

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peke
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