キリエのうたのレビュー・感想・評価
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夏彦の「ずるいよな」はずるいよな
人間の綺麗なとこも汚いとこも全部ひっくるめて抱きしめたくなるような映画でした。自分の嫌いな部分も肯定してくれるような感覚。すごく苦しいお話だけど観終わった後は明日も頑張って生きようと思えました。完璧じゃなくていいんだと言ってもらえた気がします。
被災地の孤児のゆくえ
「映画」としては見れなくて、あの時孤児になってしまった子は、どう生き抜いたんだろうと、感情移入してみてしまいました。筋立てに無理なところもありますが、子どもたちへの「情」に溢れた眼差しに、優しい映画だと感じました。
スッピン広瀬
主演の女優さん?シンガー?の歌声が響くので、全編を通して見応えはある。
180分超えとちょっと長いのと、場面の切り替えがかなり多いので、途中ダレてしまった。
オリジナルの曲は聴きごたえあるが、もっと皆が知ってるようなカバー曲を入れてくれると良かった。
化粧してる時よりスッピンの方が可愛い広瀬すずが一番の見どころ、と言えなくもない。
20231022 イオンシネマ心斎橋
岩井監督の映画、想像していた通りの雰囲気漂う良作、人を選びますが
アイナさんの歌は胸に沁みます。
岩井監督の映像と相性良いと思いました。
個人的に凄く良かったです。 アイナさんの歌を劇場で聴けたのも良かったです。
アイナジエンドありきの映画
公開週に見るつもりが、サントラとアイナジエンドの配信が翌週の水曜日とのことなので1週遅れで見ました。
良い作品を見た帰りにそのまま配信購入して余韻に浸りながら帰宅したかったので。
アイナジエンドも広瀬すずも好きなので楽しみにしていました。
劇場で予告を見た時は声を上げそうなほどびっくりしました。
岩井俊二監督は好きですが長い、、、膀胱が心配しながら鑑賞です。
アイナジエンドありきの映画。歌は素晴らしい。心が震えますね。また、ダンスも良かった。さすがというところ。
また、幼さと妖艶さを合わせ持つ魅力がありますね。実際は広瀬すずの3つ上。28歳なのだからびっくりですね。
イジウン(IU)とイメージが重なります。
広瀬すずと黒木華のおふたりもさすがです。
ネタバレしませんが、やっぱりあのシーンは泣いてしまう。
岩井俊二監督作品らしくら、演出が薄味ですが、たぶん今夜は余韻だけで大満足です。
欠点があるとしたら、、、
やっぱり3時間は長い
音楽映画といいつつサントラの発売が遅い
終わり方が予想を超えなかった
といいつつ、やっぱりアイナジエンドの魅力は凄い。たぶん、アイナジエンドがいるから生まれた映画ですし、アイナジエンド以外の人では成立しない映画だったと思います。
良い意味での裏切りでした
3時間の長編ということで、監督特有の細やかな心理描写や明確な行動原理の表現が描かれていることを期待しました。
そこに対していうと、正直「ん?」と思うぐらいリアルさに欠けるところがあると感じました。
ただし!総論としてはそんな事は些細なことだと思わせるぐらいの圧倒的な歌唱力、表現力による作品としての説得力を感じました。
キリエを演じられる唯一の俳優だと確信しています。
素晴らしい!
いつも通り面白かったし、謎深い(監督が)
どこか岩井俊二の集大成的な作品のようにも感じたが、最近観る岩井作品はいつもそんな感覚があるので、やっぱりいつも通りの岩井作品か。物語自体は雑でわりとどうでもいい作りだったり、子役の使い方が抜群に上手かったり、あらゆる場面が抒情的で美しい、などといったところもこれまでのフィルモグラフィーと同様で、つまりいつも通りに面白いということなのだけど、その上で今作はアイナ・ジ・エンドという稀有なアイコンを得て、いつも以上にエモーショナルな作品にもなっていて、新鮮味があった。
そしてこちらの好きなものをバンバン投入してくるのも相変わらずだった。今作では七尾旅人が重要な役どころで登場するし、花澤さんまで歌で岩井ワールドに入ってきた。毎回のように特撮人脈や、ややアングラ寄りのアーティストを使ってくる感覚はどう考えてもこちら(オタク)側なんだが、本人からは全くその気配が漂ってこない、それどころか監督自身から漂うのは広告代理店的な自己演出感で、キャスティングなども含めて色々計算が働いてそうなんだけど、作品自体は感性と純粋さに溢れていて、ほんと謎である。感覚で生きてるように見えるのに作品自体は客観的な視点で作ってしまう勝新や西村賢太の逆パターンなのか。そもそも今作も含めて少女への執着とかかなり気色悪い筈なのに、殆どそういう受け取られ方をされない立ち位置というのもかなり特殊だ。3.11のドキュメンタリー映画で見せたような、ちょっと行き過ぎたぐらいのピュアネスを持っていながら、日本映画のオーバーグラウンドの中心点で作品を作り続けられるのは、その外面の、こちら側からすると鼻持ちならない感じがあってこそだろうな、とは思う。
で、今作はやはりどうしたって主演のアイナ・ジ・エンドの歌が肝になっていて、陳腐な言い方だけど、ブルージーな歌声の存在感が際立っていた。声の感じからすればジャニス・ジョプリンとかエイミー・ワインハウスみたいにエモーショナルな悲劇性や情念の方向にいきそうだが、本人が飄々として、わりと普通な佇まいなのが暑苦しさ少な目で良かった。そして広瀬すずはもちろん良い…。すでに大物の貫禄すらあったよ。あと、出てくる業界人やセレブ層がいかにも実在してそうなキャラクターで、全員イヤな雰囲気を醸し出しているのも良かったし、流石だった。この業界人のヤな感じっていうのが、そのままこちらの岩井俊二への印象にも重なるというのが、ますます監督の謎深さを助長させてもくれるのだが…。
期待しすぎたので残念度がすごい
岩井監督作品なので期待していたのに…
今の時代にこんなこと有り得ない、の連続過ぎて、残念としか言えなかった。
そもそも13年の物語と言われるのに、見た目的に分かりやすい変化があるのはルカだけだし、回想シーンもなぜルカとイッコが仲良くなったか、の説明にすぎず、時間の変化が全く感じられなかった。
キリエと一人二役を演じている明確な理由も不明だし、高校生までバレエをやるシーン描かれてたけど、結局歌うことに全振りしてて、バレエという要素必要だった??となってしまった。
これはキリエ役のアイナさんが好きな人のための作品。
岩井さんワールドで、映像や音楽の世界観が凄く、長時間ではあったが、...
岩井さんワールドで、映像や音楽の世界観が凄く、長時間ではあったが、最後までダレずに観れた。
そして、アイナちゃんの歌がやはり鳥肌もの、広瀬すずちゃんのもはや大ベテラン感の安定感でとにかく良かった。
ただ、ここいらないなーと思うシーンが何個かあったのと、ずっとローキックで心揺さぶられるが、泣きまでは至らない感じがちょっと残念ではあった。
祈り
路上ミュージシャン、キリエの絶叫。
キリエの守り神のようなイッコの呪文。
キリエの兄貴分夏彦の号泣。
キリエをほっておけない教師フミの献身。
小さな祈りは 暗くて巨きな時の中に
かすかながらもしっかり燃え続けようと 今 炎をあげる。
谷川俊太郎の『祈り』の一節である。
映像の根底に流れるのは、祈りなのだと実感する。
みんなが祈っている。そして敬虔なクリスチャンのキリエは、祈りの中で守られている。
震災の津波にさらわれた、キリエの姉の影をひきずりながら。
都会の雑踏、震災後の瓦礫。たとえ暗くて巨きな時の中であろうと、祈り続けるのだ。
炎をあげるまで。そんな映像。
祈りがある限り人は生き続けられる。どんな十字架を背負おうとも。
キリエとイッコが、あたり一面雪の中大の字になるシーンで、その思いは最高潮に達する。
それは、岩井作品の『Love Letter』と重ね合う、珠玉の雪のシーンである。
岩井俊二監督は圧倒的
3時間近くの大作。。。でありながら、その淡々とした語り口は岩井監督独特の空気感。
そして社会に転がる病理や不幸を良し悪しと判断する訳でもなく描く表現力は圧倒的です。
僕にとっては繰り返し観るようなテンションの作品ではないですが、長い間心に残るでしょうし、次また監督の作品が世に出たら、きっと劇場で観るでしょう。
どんな世の中に生きても「自分の歌」を叫ぶことが大事。せめてそれが許される社会であって欲しいですね。
見応えあった。そして切ないストーリー、、
危うさのある子ども達が身勝手な大人や環境に巻き込まれて運命も過酷で、被害の連鎖もあって‥。想像力と判断力が欠如した警官や児相は法律を盾に処理で片付ける。心を動かされたはずの聴衆は自分に不都合な状況ならただの傍観者になる。擁護する声すら発しない。あの日の当事者達の悲しみに寄り添わないまま世間は多くを忘れて風化を受け入れる。いろいろな痛みや無垢な心を映画から受け取った。分かりやすいストーリーと展開、音楽が仕上がるまでの曲のアレンジも丁寧で嘘がなく、映画の長さを感じなかった。万人受けや評価狙いのない映画は誠実で心を解放してスクリーンと向き合える。アイナジエンドの歌はさすが。説得力がある。初映画であの役を演じながらあれだけの曲数を歌ったのはすごい。広瀬すずの存在感、松村北斗、黒木華のストレートな演技はとても好きだ。世界は足元が崩れ始めていてそれが加速している。現実逃避出来るファンタジーは必要だけど、深く見つめる事が必要。人の善良さが求められると思う。映画は心を育てる大切な表現。やはり映画監督は尊敬する。岩井俊二監督を評価するには映画知識が足りていない。自分の人生で出逢えて良かったと思う作品を作ってくれる監督のひとり。映画と音楽はなくてはならない素晴らしいものだと改めて感じた。
キリエのうたが
岩井俊二らしい画面の連続で、ファンとしては嬉しかったです。
ただ、予告編から感じてましたがこの作品のキモであるキリエのうたが好きになれず、、、そこが残念でした。
もっと優しい癒されるような声だったらなぁ、と思いつつ。でも原作が有るらしいので、そのイメージには合ってるのかな?
原作を読んでみます。
アイナ・ジ・エンドのキリエの歌
邦題で”○○の”って俳優の名前が載ってるのがあるけど、今回は”アイナ・ジ・エンドの”って銘打っても良いんじゃないか。それくらいアイナの声ありきの映画となっていた。
大人になった路花=キリエ(アイナ)の第一声に、この後のストーリーの説得力が左右される。
充分な説得力があったと思います。
ストーリー的にはキリエとイッコ(広瀬すず)の物語だと思うんだけど、若干イッコ側の取り上げ方が薄かったかな。
姉の希(きりえ)もアイナが演じてたので、余計に
バランスが偏って感じられたのかも。
真緒里からイッコになっていくところも拾って欲しかったな。
胡散臭い無敵感を醸すイッコとギリギリで生きている感のキリエが交わることで、最強のコンビが出来上がる。そのワクワクした感じが楽しかった。
キャストと歌が最高
アイナ、松村北斗、広瀬すず、黒木華
みんな良かった
初主演のアイナ、演技初見の松村北斗、
本当に演技が上手で驚いた
広瀬すず、黒木華は言わずもがなで上手い
その他のキャストも豪華すぎでは?な感じで
散りばめられている
アイナと広瀬すずのストーリーかと思ったが
松村北斗がしっかり軸にいた
4つ同時のストーリー展開に
涙が溢れ出すことはなかったが
アイナの声にはグッときた
観終わったあとすぐにはストーリーを
理解出来ず帰り道に他のレビュー見ながら
ひとり考え込む…
何を伝えたいのかわからない、とか
あの描写がいらない!ってレビューもあるが
でもその描写がなければもっと謎が残ってたよな…
とか考え始めたらキリがない
ストーリーを解釈するにはもう少し時間が必要だ
そして全てを理解するのは難しいと思う
観る人を選ぶ作品とも思う
賛否が起こるのもわかる
ただアイナのうたを聴くだけでも価値がある
ストーリー解釈へ希望をこめて
この評価とする
キリエに、会いに行きたくなる映画
個人的には、岩井俊二監督作品はあまり好きではないのですが、この映画は、好きとか嫌いとかでは、くくれない作品でした。
❝アイナさん=キリエ❞だし、❝キリエ=アイナさん❞だし、アイナさんの為の映画だと思いました。
だから、アイナさんの歌声を中心に作った映画だから、粗探しはできるし、過不足があるのは十分承知しながらも、無性にキリエに、会いたくなりました。
ある意味で、トラウマになる位の作品だと思います。
目を閉じると、映画のシーンが、フラッシュバックしてくるし、心を掴まれております。
この映画について、『結局何が言いたかったのかわからない』とか、『観た人の判断に委ねる部分が多い』といった、評価を見ることがあります。
でも、ある人物の、日常や出来事を切り取って見させていただいていたら、そういう意見はナンセンスだと思います。
『映画だから、そこを描かないとダメだ』って、言う人もいますが、この映画に必要かどうか、それが重要な気がします。
『いいたいこと』は、きっとあるんだろうけど、それは気にしなくていいんじゃないかってくらい、キリエの生活を覗き見させてもらった感じですかね。
それに、想像する部分も多いけれど、丁寧に物語の背景も描かれていたと、思います。
だから、その過不足や言いたかったことを気にせず、キリエに会いに行けば良いんだろうなって、本当に思います。
また、アイナさんは、女優を続けていくのかどうかわからないけど、この作品を超えないんじゃないかなってくらい、良かったです。なにせ、アイナさんはキリエで、キリエはアイナさんだから。
歌は、鳥肌が立ちまくりました。
アイナさんの歌声も、好き嫌い分かれると思うけど、全身全霊で歌っている姿は、何か訴えてくると思っています。
BiSHのインタビューとかで、『見つけてくれて、ありがとう』って、よく言ってましたが、この映画のキリエは、まさに❝見つけてくれてありがとう❞の人なんだと思います。
だから、キリエに会いたくなる映画なんだと思います。
頭の中で、【憐れみの讃歌】と【名もない街】が、鳴り響いていて、今日は、眠れないかもしれません。
やっぱり、トラウマになる映画かもしれません。
日本のダンサーインザダークか、見る方にも体力が必要
最終的な感想と言われれば、良かった、涙が出た。
上映時間は長いが引き込まれる物語である。
歌を題材にしているところや、主人公のキャラクターなど、ダンサーインザダークを彷彿とさせる。
となると、アイナ・ジ・エンドは日本のビョークか。
それぐらい、アイナ・ジ・エンドの歌は素晴らしかった。ぜひ劇場での鑑賞をお勧めする。
※一点お知らせ
この映画は、東日本大震災が関連してきます。
私も予備知識がなかったため、心にズキっとしました。
震災の傷が癒えていない方は、鑑賞に注意がひつようです。
未来に向き合っていた
岩井俊二はぶれない。
クオリティは高い。
何はともあれ、広瀬すずちゃんはかわいい。
どうやったら、樋口真嗣さんから松村北斗くんのような息子が生まれるのか、遺伝子を無視した配役に感心しつつ。
キリエ役のアイナ・ジ・エンドの歌唱力が物語に説得力を生みつつ。
東日本大震災が生んだ不幸や苦しみへ正面から取り組んでいる姿勢は、『すずめの戸締り』とも通じるところもあり、「未来」へ向き合う話としてよかった。
全体的に気持ち悪い
作者の根底にある男尊女卑がひしひしと伝わってきて時代錯誤な映画だなという感じでした。そのくせ風景と女子高生をやたら綺麗に映すのが女性に対する理想像の押し付けという感じで気持ち悪いです。震災というセンシティブを扱っといて内容は全くないし何が言いたいのか終始不明。この内容で三時間はやばい(笑)
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