劇場公開日 2023年12月15日

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枯れ葉のレビュー・感想・評価

全167件中、141~160件目を表示

4.0帰って来たカウリスマキ。

2023年12月21日
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鑑賞方法:映画館

 やれ北欧家具がおしゃれとか、国民が政府を信頼してる福祉大国とか、とかく昨今我が国では持ち上げられがちな「北欧」の片隅で、地味にスタイリッシュで、有体にいえばお金のない若くもない市井の人を見事に描き切ってくれた。
ジム・ジャームッシュへのオマージュもボーナスカットでした。
おもしろうて、やがて哀しき哉、でも希望の灯をありがとう。
そういえば、途中、主人公の女友達が「男なんてみんな同じ型からできた鋳物みたいなもの」みたいなセリフが。ちょっと アップデイトされたカウリスマキを見た気分。
こういう映画を見た後は、電車の車内でもレジのお姉さんに対しても、みんなそれぞれの人生をぼちぼち生きてるんだよね、っていう人類愛を自ら感じてしまいます。
ウクライナのラジオ放送、実に佳き伴奏者だったと思います。
音楽の使い方が秀逸。
フィンランドのKARAOKKE、マダムのMC付きで、店中の人の前でのど自慢なんて、なんて素敵!笑。

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Kumiko21

4.0どん底でも愛があれば幸せになれる

2023年12月21日
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笑える

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sankou

4.0ザンドラ・フラー/希望の灯り似???

2023年12月21日
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幸せ

萌える

観始めてすぐに、アンサ(アルマ・ポウスティ)の働くスーパーマーケットの場面で、2019年にBunkamura ル・シネマで観たドイツ映画「希望の灯り」を思い出していた。
既視感ってやつである。
アルマ・ポウスティの2020年のTOVE/トーベは見逃している。残念!
女優さんもちょっと似た雰囲気のような気がした。サンドラ・フラーとアルマ・ポウスティ。全然似てないとも言えないような。だって、どっちにせよ実際の彼女らに会ったわけではないのだから。所詮、私の脳内妄想の世界なのだから。
アキ・カウリスマキ作品名には希望のかなた(2017)、街のあかり(2006)があるから題名も余計にまぎらわしい。

竹田の子守唄が二番目の劇伴に流れた。
アキ・カウリスマキ監督は小津安二郎などの日本映画好きらしい。鋳物工場はキューポラのある街か。第15回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された浦山桐郎作品も当然観ているだろう。

ウイスキーボトルをいつも上着の裏ポケットに忍ばせ、ビールをチェイサーにウオッカをカパカパ呑むホラッパ。
ユッシ・バタネンの老けメイク。
ちょっとトニー・レオン似のいい感じだった。
おいらもすっかり"枯れ葉"になっちまった。(すっかり酔ってる)
このどうしようもないせつない感じは若い奴らにはわかるまい。
(完全に酔ってる)
禁酒しよう。キセキはおこる。

第76回カンヌ国際映画祭の審査員特別賞作品。
パルムドールはアナトミー・オブ・ア・フォール。
来年2月日本公開。
主演女優はなんとザンドラ・フラー。
グランプリはゾーン・オブ・インタレスト。
主演女優はこちらもザンドラ・フラー。
私の既視感(脳内妄想)もなかなかすごいかも。
これはキセキといってもいいだろう。
恐ろしいぐらいだ。
ガラス玉を買って、インチキ占い師でもはじめようかな。

第76回カンヌ国際映画祭男優賞の役所広司のパーフェクトデイズは明日から公開。
(番宣してどうするんだよ)

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カールⅢ世

4.0人恋しくなる季節、孤独を抱えた男と女

2023年12月21日
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himabu117

3.0期待の新作に平凡さが滲む。

2023年12月21日
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アキのもつ独特のペーシングに支配されながら、出演者の微かな表情、沈鬱な舞台、作品全体に滲む閉塞感などなど、どれも影を薄め、気持ち作品のペースも早く、ウクライナ情勢を伝える露骨なラジオ放送、色を感じるシーンなど、どこか俗っぽく、平べったい印象で残念に感じた。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

5.0机に残されたゼリーの画がなんかすごく好き。

2023年12月20日
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笑える

楽しい

幸せ

キュートなウインクがあれば
言葉はいらないのね。

はじめからおわりまで
湖の水面のように静かなのに、
不必要なほど様々な波が寄せては返す
今の恋愛ドラマよりもかなりぐっときた。

すれ違いって
視点を変えたらこんなにも愛おしいんだ。

引退とは言わずに
日々を楽しむことを第一に、
好きなペースでいいからこれからも
作ってほしいな。

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ユリ

4.5しみじみ

2023年12月20日
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幸せ

萌える

年末にふさわしくとてもしみじみとして良かったです。猫派なのですが、出てくる犬がとてもかわいい。

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

3.5リベンジ✨しました

2023年12月20日
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【12.19✩⃛初回観賞】 評価:-
【12.24✩⃛2度目観賞】 評価:3.5

玄関開けたら2分でラジオ📻
今時ラジオ?でもそれがアンサっぽくてなんか良い✨
フィンランドのカラオケは司会のおばちゃん付き🎶なんならもっとノセてくれたらいいのにw

恋する気持ちに浮かれる人と、ラジオから聞こえてくる哀しいニュース。
愛する人が意識不明の病院から帰る電車内の後方座席でイチャつくカップル。
世の中ってそんな陰と陽の絶妙なバランスで成り立ってる🌞

『キートス』ってフィン語の『ありがとう』なんだね💜マウステテュトットの作中歌も可愛い❤ ❤ ❤

°====°=====°=====°=====°====°

ごめんなさい!
気付けば9割方寝ちゃってました!!
でも決して映画がつまらないから、ということではなく睡眠不足に起因するものです!!!

作品に罪はないのと、レビュアーさん達の評価が高いのでやっぱり気になるのと、観ていた1割でもとにかくワンコが可愛かったので、今回は星無し無評価として近々もう一度リベンジ試みます🙏

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らまんば

4.0フィンランドの首都ヘルシンキ。 大型スーパーマーケットで働くアンサ...

2023年12月20日
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りゃんひさ

4.0年の瀬にほっこりさせられる佳作でした🙂

2023年12月19日
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萌える

フィンランド映画って初めてかも💛
人間は頑張ればきっと変わる事が出来る。そして素敵な出会いがきっと身近にある。年の瀬にほっこりさせられる佳作でした🙂

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タモン

4.0選曲の妙を楽しむ異色のラブコメディ

2023年12月19日
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本作はフィンランド映画でした。フィンランド映画と言うと、今年3月に観た「コンパートメント NO.6」がありましたが、あちらはフィンランド人がロシアに留学した際のお話であり、舞台がロシアだった上、時代設定もソビエト崩壊直後の1990年代だったのに対して、こちらの舞台は現代のフィンランドでした。そういう意味では、現代のフィンランドを舞台にした映画としては初めて観た作品となりました。ただ画面の感じが現代調ではなく、いかにも1970年代と言った創りになっていた上、登場人物たちの自宅や職場、酒場の様子が前時代的な雰囲気でした。唯一本作が現代を舞台にしていることが認識できたのは、旧式のラジオから流れるニュースで、ロシアのウクライナ侵攻を伝えていたことと、スマートフォンを使っていたことくらいでしょうか。

そんな現代フィンランドを舞台にした作品でしたが、序盤から中盤にかけて、登場人物たちがとにかく無表情で、喋り方も平板な感じであり、とにかく無機質な創りになっていてちょっと驚きました。主人公のアンサは、最低賃金でスーパーマーケットで働いており、もう一人の主人公であるホラッパも金属工場で働いていて、言ってみれば低所得者の2人。しかも交友関係も限られている感じで、非常に暗い雰囲気で滅入ってしまう内容だったのですが、登場人物同士のやり取りや行動が実は結構滑稽で、本作がコメディ要素たっぷりのラブストーリーだったんだと気付いてからは、笑えるようになりました。

また、ラジオだったりカラオケだったりバンドの演奏だったりと、場面場面に挿入される多彩な音楽が、主人公たちの心情を見事に表した曲で、その点も感心させられました。何せ「竹田の子守唄」からチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」まで、洋の東西を問わない選曲は見事。特に本作の主題歌と言っていい「Syntynyt suruun ja puettu pettymyksin(悲しみに生まれ、失望を身にまとう)」は出色の出来。フィンランド語なので今聞いても内容はさっぱりですが(映画ではちゃんと字幕が出てました)、悲しい感じでありながらもアップテンポで未来に希望が繋がる感じの曲で、まさに本作に嵌る唄でした。

最終盤になり、無表情だったアンサの顔にも笑みが見られるようになり、とっても幸せな感じで映画館を後にすることが出来る作品でした。

そんな訳で本作の評価は★4とします。

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鶏

2.5映画通向?穢れた私には遠かった

2023年12月19日
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いいストーリー、羨ましくもある。セリフが少なく、劇中歌が心情を表すためくどくない。こうなりたい!と片隅に思う愛情。
しかしかなり退屈です。
設定や愛するまでの心情変化も読み取りにくい。
現代の話しと思うが、カラオケや救急病院のつくりなど、いつの時代?
病室に犬連れで入る→お国の違いなら良ですが。
映画評には名匠復帰と必ず入るのですが、週刊誌評に釣られた私は知りませんm(__)m
分かる方には分かる、そんな作品かなと思いました。

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JAG

5.0堀越好みの逸品。

2023年12月18日
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アキ・カウリスマキの5年ぶりの復活作品だという。
ユーロスペースが提供&配給というだけに、なんとも登場人物の佇まいまでもポンヌフの香がする。北欧のポンヌフだね。堀越謙三さんの「でしょ?」というセリフさえも聞こえそう。さまざまな映画のポスター、デートで観るジム・ジャームッシュのゾンビコメディ。映画へのリスペクトも深く、心の底から「微笑ましい」作品だった。
とはいえ、ラストカットはアイリスアウトであって欲しかった。絶対に。

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t2law

5.0さっぱりシンプルで多くは語らないラブストーリー

2023年12月17日
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幸せ

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ag__008

4.5愛がなくちゃね

2023年12月17日
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笑える

楽しい

幸せ

初めてのデートはジャームッシュのゾンビ映画「デッド・ドント・ダイ」。「ゴダールの『はなればなれ』みたい」だと感想を述べると本当に離ればなれになる2人。だけど、そんな2人を再びつなぎ止めるのは映画館。保護した犬につける名前はチャップリン。

しばらく映画から離れていたカウリスマキの映画愛が、ぎゅうぎゅうに詰め込まれている。胸が高ぶって早歩きのアンサとチャップリンを、松葉杖をついたホラッパが必死について行くラストカットが本当に美しい。誰にでもお勧めできる恋愛映画。

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あげ玉

4.0素朴だけど味わい深い

2023年12月17日
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なぜ北欧ってこう無愛想で、冷めていて、テキトーで、面白いことなんて何もないみたいな世界なのか分からないけれど、そんな無機質な世界にも愛は素朴に生まれて、誰かと誰かをなんとなく結んでゆくのだという風景がしっかり描かれたステキな映画。

登場人物が言葉少なで寡黙な分、ヘルシンキの情景が雄弁であり、色彩豊かに人物の心情描写を助けてくれているように見える。

音楽がほぼ全編鳴りっぱなしで、ある種音楽映画の趣きがある。選曲はどれもレトロで、少し感傷的だけど好き。人によっては痛々しい使い方にも見られるだろうけど、演技が抑えてあるのでそんなに気にならない。

電話のメモのところとか、2023年の物語とは思えないくらい焦れったい展開だけれど、一方でウクライナ戦争のニュースは日々流れ続けている。その時代錯誤的な感覚が、日本人からすると新鮮でありつつもゾッとする部分で、フィンランドには住みたくない感が否が応でも増す。

ただ、映画としてはそんなシュールな雰囲気がたまらなく魅力的であり、男女の粗野な関係性も本当に愛おしくなる。誰もが日常に耐えているという、当たり前のバックグラウンドがごく自然に描かれていて、ものすごく好印象。もっとも、アル中がそんな簡単に治るはずがないので、そこは違和感あったけれども…。

なんにせよ美しくて、詩的で、人生を肯定しようと戦う人たちの映画。今日見た中では一番良かった。

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klopstock

5.0ラジオから流れるウクライナ情勢 カウリスマキでも避けて通れないほど...

2023年12月16日
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ラジオから流れるウクライナ情勢
カウリスマキでも避けて通れないほど現実は殺伐としているけれど
映画はどこまでも温かくて優しい

隣で大好きな人がちょっと笑ってくれて
ワンコが足元から安心した目で見上げてくれる
音楽はいつも側にいて自分を励ましてくれる

世界中の人がそんな幸せを大事にできたら…
いやいや、まずはめちゃくちゃ小さいけど自分の周りから

心がポカポカして明日が来るのが少し楽しみになる
素敵映画でした

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victor

3.5ドストレート

2023年12月15日
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男女の触れ合いをドストレートに描いている。
いい話かもしれないが、退屈。

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ドラゴンミズホ

5.0復活!

2023年12月15日
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笑える

楽しい

幸せ

アキ・カウリスマキが帰って来た。ささやかな愛であっても、それが最も重要で普遍的な強烈なメッセージを携えて、美しい映像美に更なる磨きを掛けて、人の最後に残る信じる気持ちを希望として、素晴らしい作品を見せてくれた。最早、巨匠として認知される監督だが、彼の目線は絶えず大きくは出れない人たちへと向けられる。小津安二郎をブラッシュアップし、多くはない独特の台詞とユーモアを無表情な役者たちに語らせ、ライティングと小道具と色調のメリハリで現実感のあるファンタジー世界を創り出す妙味は職人技もここに至って極まっている。その上、使われるサントラまでもが雄弁に語り、ストーリーを見せて来れる。アキ・カウリスマキの作品がマイムラグ無しで今鑑賞出来る僥倖に感謝したい。人を選ぶ作品かもしれないが、誰彼問わず鑑賞して欲しい。派手さのカケラもないが、人であるがためのドラマをそこに見出せる稀有な作品である。「絆」といったコマーシャルな不実なものではない。蜘蛛の糸のように切れやすいものを少しづつ、ゆっくりと手繰り寄せるような繋がりが現実であり、真実なのだ。

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shanti

3.5正直、そんな面白いわけではありません

2023年12月15日
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幸せ

現代的で奇妙で無機質でちょっとした笑いのあるラブロマンス。無理して笑おうとすれば爆笑のようなことはできるのでしょうけど、正直、そんな面白い作品ではないと思います。でも、すれ違いやら駆け引きやらなかなか味わい深い恋物語なので、ふらっと見に行くのもいいかもしれません。
それにしても音楽のセレクションもまぁ独特というか、なんか優しさを感じます。枯れ葉というのもその優しさからなのでしょう。

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SH