ミッシングのレビュー・感想・評価
全48件中、1~20件目を表示
このエネルギーに圧倒される・・・
いつもの悪い癖が出てしまって・・・(予告編で睡魔に襲われ、冒頭を見逃してしまう)
弟がインタビューを受けるところからの鑑賞だったのですが、この前にどんなことがあったのかな?
とにかく、石原さとみさんがスゴい!その一言ですね。
吉田監督に傾倒して、自分を変えてくれるとアプローチしたことを、いろんなメディアでお話していました。売り込んでからの数年間で自身の環境も変わり、役への想いも変わっていったことも話されてましたが、まさに思惑通りと言いましょうか・・・
ホンッと魅入っちゃいました。
「進撃の巨人」なんかでキャラ物を演じても、見事にこなしてくれる器用な役者さんだと思ってました。(演技がどうこう言えるほど、詳しくもないので、自分の感じるなかでの印象です)
でも、石原さとみという看板で、どこか可愛らしさが、残っているという印象を受けてました。
ところが、この作品からは、その部分が一切、排除された感じです。
娘が行方不明になる母親の役で、その行方を探す様に、鬼気迫ると言うより、それ以上の迫力で追い詰められるような感覚でした。
今でこそ、娘も大きくなってますので、まだ大丈夫だったのですが、まだ幼い頃に見ていたら、と考えるとゾッとします。
夫役の青木さんに向けられる一挙手一投足が、映画を見ている自分に向けられているような感じで圧倒されました。(全然似てないんですが、石原さとみさんと家のカミさんが、ダブって)。あれほど、責められたり、勘違いされたり、乱れる様を見せつけられて・・・それでも優しく接することが出来るだろうか?
石原さんの崩れっぷりには、想像を絶するものがあり、勘弁してくれよ、一緒に居たくないって想いが強くなりました。支えてあげたいという気持ちが、どこまでもつか?
そして、マスコミの在り方にも問題提起されいるような。
中村さん演じるテレビ局の人間が、被写体となる人物のバックボーンを気にしていく変化が繊細に描かれてました。
もう一つ、現代ならではの問題である第三者の介入。
昔だったら、テレビを見ながらのやり取りは、家族内とか、生活を共にするものどおしの対話内ですんでいたものが、ネットの普及により、全国で共有するものとなってしまった。
勝手な個人の想い、いい加減な憶測が、確かな情報のように飛び交う世界。個人情報が晒され、心無い誹謗中傷がいたずら感覚ではびこってしまう。
テレビ画面の中は、フィクションとノンフェクションの違いも感じられなくなってしまったのではないか。
作中、無事保護されたと言う電話で警察署に出向いた夫婦が、いたずらだと解って絶句するシーンがあるが、自分も打ちのめされた。この作品事態がフィクションではあるが、実際に起こり得る出来事だと痛感してしまった。こんなこと有りっこないじゃんと、笑い飛ばせる世の中でなはいような・・・
【ネタバレ。ラストに触れます。】
結局、少女の行方は解らないまま、本作はエンドロールに突入した。
えっ、ここで終わり?悶々とした想いで、映画館を後にしたのだが、このレビューを書くにあたって、思い返していたら、これも有りかなって気がした。
無事保護されてハッピーエンドってのが理想ではあったけど、作品中では3年程度の月日が経っており、バッドエンドの可能性の方が強いと思う。
見つからないと言うことで、僅かな希望をもったハッピーエンドではなかったのだろうか。
石原さとみさんが圧巻✨✨
子どもが行方不明になることは、これほどまでに苦しいことだったのか。想像が全く足りなかったことを痛感しました。
行方不明だけでも十分、苦しいのに、誹謗中傷、いたずら、嫌がらせとも戦わねばならない現代社会。その闇も描いています。
支えになりたい、と真摯に報道と向き合う誠実な記者も、視聴者が見て面白いものに仕上げなければならないことに苦しむ。一視聴者の立場の私も、これまで、被害者の方を偏見の目で見ていなかったと言い切れるだろうか。
自分を振り返りながら観ました。
苦しみの果てに、母が取り戻したのは、一度は壊れかけてしまった弟との絆。それだけでも、よかったのかな。
最後のほうで、壁にガラスの光が虹のようにうつるのに気づき、母が手を当てる場面がありました。今までなら、気づいていなかった光が見えるようになったのだ、落ち着いてきているのだな、と思いました。残酷ですが、日にち薬しかないのでしょうか。
父と母の気持ちの温度差、街中での小さな、けれど騒々しいトラブルなど、ものすごく丁寧に描かれていました。
さすが『空白』の監督さん。
石原さとみさんはじめ、どの方も素晴らしい演技でした。
辛い内容ではありますが、たくさんの人に観てもらいたいです。
最後に。私は、行方不明になった子どもを捜すビラ配りをしているところに遭遇したことはありませんが、今後、もしあったら、必ず受け取り、応援の意思を表したいです。
演技は素晴らしいけど
ストーリーが単なるニュース番組みたいに進んでいきます
結末も何も無い
リアルな演技を見せただけの映画
大阪・熊取の行方不明事件
が脳裏を駆け巡りました
何度も言いますが
演技は良いけど、映画としては成り立っていない
予告編だけで充分な映画
心の功罪。あるべき社会正義がその鍵だ。
役者・石原さとみの代表作となるのだろう。
いきなり役者のハナシからで恐縮だが、どこからどう切り取っても彼女の一人称のような本作ゆえ、率直に感想を述べたい。
私のイメージだと彼女はアイドル俳優的な印象で、いわばトレンディドラマ役者だったかと。本作の吉田恵輔監督曰く"港区から出たことないような顔してる"は言い得て妙。その後、映画に出演している印象もあったが、個人的には「シン・ゴジラ」の演技力がバッチリNGレベルだった事もあり、本作「ミッシング」での熱演の前情報を聞いても半分疑念というか、映画館での観賞そのものがチャレンジだった。入りにくい曜日と時間帯とはいえ、大型スクリーンに観客はまさかの私一人。文字通り貸し切りだ。これは…である。
結果は…なんのなんの、評判通りの素晴らしいパフォーマンス。
配役の沙織里、見ていて何とも気分が悪い。気持ちはわかる。いや、それを言うと沙緒里のアノ眼差しで問い詰められそうだが、もとい1/3くらい気持ちはわかる。ただその態度や言動は奇行の域に達していて、夫である豊への同情の気持ちがしばらく拭えないでいた。ギャンギャンわめく姿勢と声質が相まって、あろうことか苛立たしさすらおぼえる。なりたい顔V3殿堂入りの美しい面影はほぼ無いと言ってよく、いい加減にしろとこちらが言いたくなるような、そんな素晴らしい演技だった。そして夫婦の言い争いはどこかで見たような(!?)、身につまされる部分もあった…が?脱線失礼。
ダークな題材を話題作にクローズアップさせるタレントパワーは流石だ。今後は、たとえば永作博美のような、出演することで作品へのワクワク感が高まるような役者になってもらいたいと思う。
***
作品について。
ダークな題材かつオリジナル脚本だからか、小説原作の映画化作品と比べるとドラマはかなりソリッドに削られている印象でドキュメンタリー寄り。このあたりはやや好みの分かれそうな所か。手がかり的な事象も一切出ず、観客の気持ちをバラエティニュースの視聴者と上手に同期(疑り)させながら、やはり、ラストも解決に至らず。そして、この暗い作品の流れを壊さずに、残り20分あたりからか、別のポジションへ美しい着地を果たすのだ。
この作品が描くもの。私の解釈は【心の功罪】だ。
現代的なアプローチを取り入れ、既に「起きてしまった」ところから始まるそれは、クライマックス直前の「弟の心情吐露」まで、暗すぎるほど、ずっと暗い。事件エンタメと化した出来事の野次馬から身内に至るまで、脈々と描かれるのは、正義は常に弱いという事実。つまり【心の罪】であったろう。
しかしクライマックス、立て続けに描かれるのは、感謝・共感・同情の織りなすループであり、鑑賞中 窒息しそうなほどの息苦しさが、何とも柔らかくほぐされていく。これこそが本来あるべき社会の姿と思えるし、つまりそれは【心の功績】そのもの。
あたかも親子3人のようなガラズ細工が偶然に描く虹は、娘の美羽の旅立ちのようにみえた。排水溝が映る。海が映る。こわい。子供が戻らないことを暗示するような映像だ。娘が戻らないと信じざるを得ない年月と反比例するように、母の優しさが沙緒里に宿る哀しさ。壁の落書きを愛でる手のひらの表情は、優しい。
まともに考えれば娘の失踪とは関連が無さそうに見える、別の事件。それに別の意図を持ちながら起こした行動が、意図せぬ大きな感謝を生み出し、前言を悔い、他人の気持ちに触れ涙する夫の豊の様子。あたかも我々=現代日本社会へのアドバイスのようであった。
***
得るものの多い良作であり、前述の通り石原さとみの熱演も必見に値した。
これで★5を付けないほどの意地の悪さは持ちたくないものである。
終わりなき苦しみ
一人娘が行方不明になり、懸命に娘を探す母親の話。
missingは現実に起きている。
これが自分の身に起こったら…と考えてしまった、つらい物語だった。
夫婦も温度差があったり、協力してくれる人もいれば、誹謗中傷をする人たちもいる。
当事者だけでなく、報道側も事実の報道、視聴率、出世、しがらみが入り交じって携わる人々にも苦しい思いがある。
2年半経っても娘は帰ってこない。ハッピーエンドにはならない。ぶっ壊れた母が最後の方のシーンでは少し落ち着いたようにも見えたのだが、捜索の日々が日常になってしまったのかと思う。それがつらい。
そして常に後悔がつきまとう、ずっと苦しい話である。
疲弊しきった姿、イライラしたり、死んだような目、失禁のシーン。
そんな石原さとみの演技がすごかったと思う。今、ドラマの「Destiny 」も見てるが、これまで彼女の主演作をあまり見てこなかったので、結構魅了されている。
小野さんは「52ヘルツのクジラたち」でも思ったが、よい意味で普通の感じの子の配役がとても良かった。森君はチョイ役でしか見たことないので、今作は良かった。
あっ、これはどうかな?の連続。もちろん、ラストもそうなので…。
向き合うことで苦悩する。兄弟までも巻き込んでしまう幼女誘拐事件の当事者の父親と母親を辛辣に描き、いろいろ起こるけどネットで情報を求めて誹謗中傷にあい、マスコミにニュース特集として番組になって興味本位でしか視聴者からは見られず(有力な情報提供がないとか)何年も繰り返していくエンドレスストーリー。
終わりがないので(本来どこかに終わりがあるのでとやかく言えるが)主人公の夫婦を終わりを見せて欲しかったことが、オリジナル脚本ということらしいので出来なかった?やらなかった?話が長くなるから切ったみたいな話でしたよね。私はもっと最後に娘で泣かせるか笑わせる話になったら面白い話でしたとして薦めるけど泣けない、笑えない話とかしか言えないです。
石原さとみの演技は最高。いろんなことに泣いたり怒ったりする気の強い女性に対比してやさしい夫青木崇高の演技も活きていました。中村倫也はこういう役なら絶対的存在感で不可欠な役者ですね。役者評価だけなら☆5なんです。
すごいよかったー!
さとみちゃんの新境地でした!
また脇を固める俳優さんたちも
みなさん流石ではまり役でした。
実話かと思うようなリアリティーでした。
実際私も娘がいるので、主人との温度差など
我が家もこんなことが起きたら
まさにこうな風におかしくなり自分をせめてしまい。まわりに感謝しなきゃと思いながらも
いっぱいいっぱいでイライラしてしまったりなる
んじゃないかと思いました。
青木さんが二回泣くシーンは
パパも辛いけど奥さんを護ってくれていたんだと涙しました。最後はみうちゃん見つかって
ほしかったけど、いつか見つかるかもしれないと
いう、かすかな希望も光のシーンでは
感じさせてくれたのが良かったです。
中村ともやさんも優しさが良かったです。
本当に俳優さんって凄いですね。
家に帰っても余韻にひたっています。
時々入ってた、ロードや商店街のケンカなどは
いるのかなと思いましたが日常の一幕の
中にあるリアルさを求めたのかなと解釈しました。さとみちゃんファンです。監督さとみちゃんを主演にしてくださりありがとうございました。
これこらもこれをきっかけにさとみちゃんに
いろんな分野で頑張って欲しいです。
応援しています。
狂えない夫の涙に感涙
石原さとみ(沙織里)に当て書きされた作品。なりふり構わず役に没頭する姿は注目に値するし、何らかの演技賞にも輝いても不思議はない。ただ、娘(美羽)が行方不明になった親の気持ちが分かるかと問われたら自信がない。自分も肉親が自死した際には、情緒がおかしかった。ただ、死が確定してしまった分、協力者やカンパを募って捜索したりビラを配ったりはしていない。僅かでも再会の希望が残る行方不明。探さない不作為に罪悪感が伴うと、残された家族を精神的にも時間的にも蝕み続けてしまうのだろう。そんな立場は経験していない自分には、沙織里のイラツキやSNSを観ずにいられない心境がリアルなものなのか判断がつかなかった。
一方で、豊(青木崇高)の気持ちは分かる気がした。自信も娘が奪われて苦しんでいても、隣の妻が我を失ってしまうと自分は狂えない。娘も見つけたいが、妻も守らなければならない。自分が感涙したのも、豊が泣いた終盤のシーンだった。美羽探しで全く報われなかった夫婦が、2年後に娘が一時疾走(誘拐)した母から感謝される。娘がいなくなった親の気持ちは、やはり娘がいなくなった親にしか分からないのだろう。
通学路の誘導員を始めた沙織里は落ち着きを取り戻す。自分が自死遺族になった時と同様に、時はゆっくりとだが着実に心を癒やしてしまう。大切な人を失った衝撃を押し流してしまう時間を残酷にも感じる。ただ、それでも人は生きていかなくてはならない。どんなに辛い現実に押しつぶされも、笑い会える穏やかな日々は訪れる。だからやはり、自死なんてしてはいけない。
なんでもないようなことが~
「石原さとみ、渾身の演技!」なんて簡単には書けないくらいの演技でした。
ずっと怒って、ずっと泣いて、ずっと鼻水とよだれをたらして・・・あまつさえ失禁まで。体中の水分がすべて無くなるような演技でした。夫役の青木崇高は、もちろん自分も慟哭するくらい悲しいはずなんだけど、そこは感情を抑え、沈着冷静差を保っていますが、それが嫁にとっては気に入らないわけで、彼は彼の方法で彼なりに必死で頑張っています。私は男ですので、この作品での彼は立派な父親であり、夫であると思います。
テレビ局のディレクター役である中村倫也も、すごく良かったです。彼は上司の命令に逆らいながらも、やはり会社の方針には逆らえない悲しい立場ですが、彼なりに被害者家族に寄り添おうとしています。
子どもの失踪事件が生み出す、SNSなどでの匿名による誹謗中傷、視聴率絶対主義のマスコミ・・・数年前に起こった「山梨キャンプ場女児失踪事件」を思い出させます。我々はそれぞれの心のなかでいろいろなことを考えるのは自由です。しかし、その思いを第三者に公表してはいけません。しかもネット上の匿名掲示板などで、少なくとも被害者家族のことを誹謗中傷してはいけません。
母親が劇中の台詞で「なんでもないようなことが幸せだったと思う」等といった際に、カメラマンが「虎舞竜ですね」などと言うわけですが、観客全員が同じことを突っ込んでいたと思います。あれは笑わせようとしたのかな?あまり趣味の良いカメラマンのセリフとは思えませんでした。
いずれにせよ・・・観ていてずっとしんどくて、辛くて、重くて・・・★4つはあげられなかったです。
石原さとみさんが日本アカデミー賞を狙える熱演!
期待度低めでしたが、良い意味で予想を裏切る映画でした。
6歳の娘が行方不明になった母親の喪失感や無力感、ゾッとするような狂気を石原さとみさんが熱演と言うか怪演。日本アカデミー賞ノミネートは確実でしょう。
ノンフィクションかと思えるような実際にありそうな筋立ての中に、母親と父親の温度感の違い、主人公の弟(森優作)が犯人かと匂わせるミステリー要素、テレビ報道の葛藤、被害者に対するSNSの誹謗中傷なども織り交ぜ、2時間ダレることなくエンドロールまで引き込まれました。
見る前はテレビで見てもいい作品かなと思っていたけど、スクリーンで見て良かったです。
ずっしり重いテーマで救いもあまり無いため、デートには不向きに思えるけど、お互いの感想から相手の価値観や倫理観が垣間見えると思うので、リトマス試験紙には良いかも 笑
この手の映画に星5個つけるは初めてで、特に石原さとみさんのファンでは無いけど、このモチーフで推理物や猟奇物の味付けをせずに、終幕まで気持ちを持っていかれたので、文句なしの満点です。
なお、涙腺ゆるい方はハンカチをお忘れなく。
その『事実』が面白いんだよ
かなり堪える作品だった。
主役の夫婦がすごくリアルで、石原さとみの憔悴ぶりが心に刺さる。
綺麗に可愛く撮られようなんて微塵も感じない。
ただ、自分は完全に旦那さん側の人間なので、彼の気持ちの方が痛いほど理解できてしまう。
必死で探したいが故の冷静さでもあるのに、冷たいと思われ、取り乱せない自分に心がないように感じる。
八つ当たりを自覚して互いに謝ったり、2年後には絆が強くなってたのは救い。
ただ、逞しくなった様子は慣れも感じ、哀しくもあった。
沙織里は身近な人ほど感情的で当たりが強くなってたが、そういう意味では砂田は寄り添えてたんだと思う。
少しの怒りと諦め、そして大半を冷静さで覆われ発せられたタイトルにした台詞がとても重い。
痛ましい事件でも、やはりどこか他人事で、エンタメとして消費してしまっている部分がある。
興味を惹かなければ報道を続けることすら出来ない。
誤解なく事実を届けたい想いと、数字を取らなくてはならない現実。
沙織里と砂田が揉めてる後ろでカメラマンがチラシを丸めて撮ってたり、誕生日を前倒したり。
インタビューのシーンを見て叩けるヤツは信じ難いが、カメラが入ってる時点で視聴者は演出を感じてしまう。
弟やその先輩、旦那の上司など、ちょい役に至るまでそれぞれの苦悩がよく描かれている。
沙織里の後輩や印刷所のおっちゃんなど、終盤に人情を感じるシーンが多い。
何故はじめからこうでないのかとも思うが、沙織里目線で受け取りきれてなかったということだろうか。
ママ友がBlancのTシャツを着てたのはやり過ぎと感じるが、娘が見つからないこと含めてとても真摯な作品。
気分は重いが、観てよかった。
涙活したい方向け
ありきたりなストーリーで展開が読めてしまい退屈でした。それでも楽しめる作品もあるけど、こーゆーの泣けるでしょ?みたいなあからさまな脚本や演出にうんざり。
涙活したい人にはピッタリだと思います!
石原さとみ新たな役に挑戦!的なやつのために映画を利用しないでくれ…って気持ちになり冷めてしまった…
役作りとか頑張ったんだろーなーとは思うけど…
結局いつものオーバーリアクション。
ちゃんと演じられる人が演じればもう少し違う印象だったかも…
中村倫也もなんか胡散臭くて好きじゃない…(好みの問題です。すみません)
夫の職場から寄付金頂いたりボランティアさん募って捜索活動してるのに、外車やブランドバック(一瞬映った気が…)を持ってる事に違和感。
劇中でも「娘失踪してるのに贅沢してる〜」みたいなSNSの誹謗中傷シーンあったけど。
辛いです…
話題の映画でしたので、冒頭のシーンで「この子がいなくなるのか…」と思うと、娘がいる母としては、もう涙が出てしまいました。
でも居なくなるシーンなどは全く描かれることなく、ビラ配りをしてる場面になり、
あ~そうなんだと、驚きはありました。
石原さとみさんの演技は、確かに他の作品とは違います。
特に、見つかったと思い警察へ行った時のあの場面は胸が引き裂かれる思いでした。
ひどいですよね。
また、私は夫の青木宗孝さんが涙を流すところは一緒に泣いていました。
親子連れを見た時の、あのこらえての涙。
最後の抑えることなく泣くシーン。
もう…ほんと辛いです。
弟も、辛い。
もう少し、自分のことを上手に語れる人だったら楽に生きられるのに…。
吉田監督の作品は「神は見返りを求める」を見たことがあるのですが、
テレビ局の出世した後輩(山本直寛さん)と田母神の同僚・梅川(若葉竜也さん)は
同じ匂いを感じました。
ちょっと嫌な奴に描かれて、あ~いるなこういう人って思わせます。
映画として明るい結果などは全く描いていません。
それに、実際このようになってしまった親御さんに対しては、辛いことは間違いないのですが、時には笑って欲しい、美味しいものを食べて美味しいと喜んで欲しい、そんな風に思いました。
イヤ~でも、やっぱり辛い…それしかないです。
それでも日々は流れ時間は止まらない。
一途の希望が遺されているからある延々と続く地獄。
いっそ最悪の結末でもあれば終わるのに、それでも実際は追わらないだろうけれども・・・。
それだけになおさら残酷で、実際の事件、有名な事件だけでなく、似たような事件はいくつもあるだろう。
四六時中、常に娘を探してしまう。
いるはずのない場所でも声に姿に反応してしまう。
細かい描写、丁寧なエピソードの積み重ねが、丁寧な真摯な制作の姿勢が伝わってくる
爆発させてぶつける演技はまだやりやすい
それ以外の特に何もない時間に抑えられた演技がすごく大変だろうと思う
毎日々々緊張が続いて大変だったろうと思います
でも、いくら崩しても壊しても、元が美男美女だと、きれいなのは変わらないのだな、とも思ってしまいましたが。
安直にハッピーエンドにもできない。
映画のラスト、着地点も本当に難しかったと思う。
いっしょにいる瞬間がなおさら美しく輝き。
ベットで、いない娘の手を握るシーンが、実に幸せそうで美しく切ない。
光の中で娘の落書きを愛でる優しい表情が光る。
夢の中では会える唯一の幸せな時間があたたかい。
ハルジオン
吉田恵輔監督の最新作、きっと重さマシマシの作品なんだろうなと思いながら観ましたが、予想の遥か上を行く地獄映画でした(褒め言葉)。
娘が行方不明になって3ヶ月、どこか風化してしまった事件をなんとか解決するために奮闘する夫婦を中心に描く人間ドラマになっており、これに近い事件があったな…と浮かびましたが、あの事件もSNSとか関わってたし、今作ももしや…と思ったらやはり。
誹謗中傷と親と子供の関係性、吉田監督の「空白」と「神は見返りを求める」を組み合わせたような作品に仕上がっていて、そりゃエグくなるよなと変に納得。
解決のためにはなんでもやるけど、どうしても掲示板の意見が気になってしまったり、周りの意見にイラついてしまう沙織里の気持ちがこれでもかと発揮されてるシーンが今作の多くを占めており、その境界線は超えちゃダメだよ(弟への暴言が印象的でした)というのもあって、人間のリアルをこれでもかと詰め込んでいて、彼女の行動に釘付けでした。
夫の豊も仕事場でのビラ配りだったり、こうどうはしているけれど、どこか沙織里との距離があって、ちょっと不信感が生まれてしまうシーンがあるんですが、彼は彼なりの見方で事件と接していて、視点としては豊の方に強く感情移入していました。
テレビ局というものにあまり良い印象を抱かなくなっている現代において、数字稼ぎのために汚職だったり、普段の行動を暴いてのし上がろうとするのを良しとしない砂田さんにはかなり共感していました。
しっかりと事件解決のために動いてはいるんですが、上司の意見を聞き入れてしまったが故に沙織里にヤラセ的な行動を求めてしまったりして逐一後悔している様子が可哀想と言ったらアレですが、そうなっちゃうよな…と自分を重ねて観ていました。
マスコミってやっぱ…ってなるシーンがあるのも強くて、ネタのためならその人の心情なんてどうでもいい、数字のためならどうだっていいというシーンが何度もあってコイツら…と呆れながら観ていました。
実際のマスコミも全員とは言わずとも、こういう人が多いというのは外目から見ても感じられるので、こればかりは改善されないままなのかなという悲しさもそこにはありました。
誹謗中傷も今作にはあって、ネットの掲示板で会った事もない人のことを悪く言うのが本当に分からなくて、匿名って便利ではあるけど、それを悪用すると本当に取り返しのつかないものになるのに学ばないよなぁとこれまた悲しくなりました。自分は推してる人が悪く言われる事でもかなりへこむ人間なので、自分が非難される側になったら…多分バグるんじゃないかななんて思ったりしたり…。
役者陣の演技、これがもう素晴らしすぎました。
石原さとみさんはもう過去最高のぶつかり合いでした。娘のための行動で自暴自棄になったりする怒りや、自分にほとほと呆れて泣きじゃくるシーンには心震えっぱなしでした。
声にならない声ってこういうことなのでは?と言うくらいの声もあって、鳥肌立ちっぱなしでした。
インタビューを受けている時や車を止めるシーンなんかの泣きはもう本物、これをスクリーンで堪能できる自分は贅沢だなとひしひし思いました。
イタズラ電話(これは本当にファ○ク!ってなった)を信じて警察署に駆け込んでそれが嘘だと知った時の崩れ落ちる様子なんか本当にそうなったんじゃないかといったレベルで、これは凄すぎる…と女優・石原さとみの真骨頂を味わうことができました。
青木崇高さんの夫もこれまたリアル。どうしても一歩引いて物事を見てしまうというのは男性にあると思うので、それを見事に体現していて、それが決して悪いわけではないのに温度差を感じてしまうという演出が粋でした。
ラストシーンで人目も憚らず泣きじゃくるシーンもまた良くて、苦しさを出してしっかり泣くところにこれまた心持っていかれました。
救いはほぼなく、夫婦の娘の事も分からないまま。なのに登場人物の心の中に陽が差したようで、観終わった後はどこかスッキリした気分で劇場を出れました。
濃厚な邦画に出会えて感謝感激です。吉田監督の手腕、役者陣の演技、製作陣の作り込み、どれもこれも最高に噛み合いまくって生まれた傑作でした。
鑑賞日 5/17
鑑賞時間 16:35〜18:45
座席 J-17
頭から中盤過ぎまで強いて共感部なし、終盤2年後展開から人の心の流れが良くなった。
この作品のベースは、2019年山梨キャンプ場女児失踪事件をヒントに制作されているのではと感じます。
ワ-ナ-配給で日本のTV局は絡んで無さそうですが、実の所 一応の結論域まで行き着いた件と思います。よってこのご家族を今はそっとしてあげて欲しい願いです。なぜワザワザTV報道のネタ的な絡み作品に持ち上げて制作されているのか、大いに疑問を感じますが。しかも劇場公開作なんて(。-`ω-)
そう言う事を知らず、今日は「ミッシング」を見ました。
先ほどの視点論点を既に持ち合わせていたため、
頭から中盤過ぎまで、全く心微動だに至りません。感情移入不可でした。
妻の沙織里(石原さん)が異常なくらいテンション高すぎて実際には有り得ない感じします。夫の豊(青木さん)は反面落ち着いてて、一緒にパニックっていない所が少し理解は出来ます。
TV局の報道ネタに夫婦感情をまだ利用するの?って思いがあり、嫌悪感がでました。怒りに達した為、涙どころか夫婦の会話、局の対応を見ててもう飽き飽きな思いで一杯ですね。ヤラセの誕生日会に、チラシ受け取り時の顔のうつむき撮りなど・・・それで中盤過ぎまで展開終わり。
ネットの中傷事なんかも 既に”誰も守ってくれない”などの作品で問題提起されていたので 敢えてハマる事は有りませんでした。
終盤の2年後展開から、同じ地域でまた発生する失踪事件。これを夫婦がなんとか早期発見出来るように、また我が子が一緒に見つかる様に活動するする所は良かった。子供達の安全を守る地域の安全活動参加や、弟が必死に働いて失踪解決活動費の寄付をしている事や、車内で姉に弟が謝罪する所、弟に娘と一緒にいた時の動画を送ってあげる所、弟も娘を本当に心配していたんだと姉が気づけた所はgoodでした。
近くで発生した失踪事件は、前夫が連れ去っていた事が分かり無事に子供は帰ってきた~ 夫婦が凄くこの事を喜ぶ所ですかね。ここは良かったです。そしてこの戻って来たお子さんとお母様が ”私達も何か失踪解決のお手伝いをします”って申し出てくれた事でしょうか。夫が男泣きする所はグッと来ましたね。
時間経過と言う流れが 夫婦の心を徐々に癒して行きます。
夕日の光が窓際に置いたビン色を通過して白い壁に虹が映る。
それを手で触れて掴もうとする、母の沙織里。
前からもそう言う虹光は有ったかもだけど、それには全く気づけなかったのでしょう。今 やっと心が落ち着いて来て 感じたり見えなかった物が見える様になってきたんだと思います。
きっと娘は生きている、いつかまた会える・・・そう感じます。
終盤展開で盛り返す流れとなった所が 全体的に惜しい所でしょうか。
気になる方は 劇場へ。
めちゃ泣ける
最初から最後まで辛かったですが、石原さとみさんの演技が上手すぎてのめり込んでしまいました。後半はもう涙が止まりませんでした。
最後は娘が見つかりハッピーエンドで終わるのかと思っていましたが現実はそう甘くはなく、見つかるケースのが少ないものだと改めて感じました。
2時間ずっと心が苦しい映画
ずっと心が苦しくて、見るのが辛かった。
せめて救いがあってくれと思い、見続けていたが結局これという救いはなかった。
だけど、展開的にはご都合的な救いがあっても、個人的には満足しなかっただろう。
現実はきっと何でも上手くいくものではないから。
家族、報道、SNS?、誹謗中傷と様々な問題がこの映画にはあり、改めて考えさせられるものがあった。
おそらく、この映画の設定ではSNSがないのか常に見ているのは2chのような掲示板。
ずっと娘を探す方法がチラシを配るのと、TVの取材頼り。今なら、SNSとかを使ったもっと効率の良い方法があるのだろうけど、おそらくこの時期はそれができなくやれることはチラシを配るという、心許ない手法のみ。それも親の無力さが滲み出ており非常に辛かった。
石原さとみも最初は少し美人過ぎて、画が浮いていたが泣き崩れるシーンや、子供に浮かべる笑顔のシーンなど見せ場のシーンでは流石の演技でとても馴染んでいた。
最後のシーンでカラフルなガラスに日が当たって、壁の落書きに虹がかかるシーンは希望の象徴でもあるが、虹は虚像だからどれだけ根元を探しても見つからないもの。
とれだけ探しても実像は見つけられない。
きっと、その両方の意味が込められているのだろうなと感じた。
こういうニュースはたまにあるが、どうしても他人事として見ていたが当たり前だが苦しんでる家族がいるんだよなと思い返すきっかけになった。
こういうのって当たり前のことだけど、映画等の作品で見つめ直すきっかけがないと、私は忘れてしまう生き物なので良い作品と出会えてよかった。
全48件中、1~20件目を表示