劇場公開日 2024年2月9日

「観る度に違った印象を受けそうな作品」夜明けのすべて 小笠原さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0観る度に違った印象を受けそうな作品

2024年3月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

視覚効果が印象的な作品だった。日常がフラッシュバックするような、どこかで経験したことのあるような場面がいくつかあって
あれ、なんか知ってる、って感情に度々なる作品だった
映画のことは詳しくないので正解かは分からないけど、
繰り返しのBGMと情景描写が多くて、特に情景に関しては一点から捉えて景色をぼーーっと眺めているような感覚を与えた
そのぼーーーっという時間の中には、それぞれ何を考えるんだろう
観る人によっても違うし、観るときの心によっても変わってくるんだろうなと思った
そう言う意味で、何度見ても違った印象を受けそうな作品だなぁと思った
内容に関しては、私の感想は多分捻くれた間違いなのだと思うけど、率直に、病名ついてるのいいなぁ。って思った
病名がついているから人が心配してくれる、正当化できる、そこには辛さの反面、楽さがあると思うんだよね
私も自分をうまくコントロールできない
けど、それって単なる甘えであるし、やらないだけ、とも捉えられる
自分でもよく分からない。本当にできないのか、本当に辛いのか、
よくわからない
ただそれに正当な理由をつけてもらえることは自己肯定になるし、出来ることとできないことの見分けがついて生きやすくなるんだろうなぁと思った
その点で、いいなぁと感じた、
思えば、もしかするとあのとき苦しくなったこと、電車でうずくまったこと、訳もなく悲しくて泣いたこと、必要以上に人に当たったこと、
たくさん思い当たる節があったし、自分と重なる部分があった
けどその部分が果たして病気の部分であるのか、人間とはそういうものなのか、は分からないじゃない
私は結局いつまでも生きづらいままなんだなと悲しくなった

ぱんだもち
uzさんのコメント
2024年3月21日

こんにちは。

仰るとおり病名が言い訳になることもあると思います。
また逆に、病気だ(しかも明確な治療法がない)と言われる絶望もあるとも思います。
どちらにせよ、自分をコントロールできない辛さは同じ。
許されることが辛い人もいるし、優しい人ほど抱え込んでしまうのかもしれませんね。

uz
sow_miyaさんのコメント
2024年3月18日

ぱんだもちさんこんにちは。
単なる甘えでもいいんじゃないでしょうか。
苦しさは人が決めるものではないので、苦しかったら楽になるような行動をとるのは、人として自然なことだと思うのです。
どうか、少しでも背負われている荷物が軽くなりますように。

sow_miya